ロリータ男爵meetsむっちりみえっぱり どこにいる俺の嫁「嫁ぶるえ」
「東京国際舞台芸術フェスティバル2000」参加公演
＠ザムザ阿佐ヶ谷（2000/11/29-12/3 7ステージ)
前売り2000円、当日2300円
作・演出：田辺茂範、斎藤マリ、むっちりみえっぱり 舞台監督：川上大二郎
照明：中山仁[ライトスタッフ］ 舞台美術：青木すみ子、近藤あずさ、稲垣博子、
舛崎歩、中西由希子、田村雄介 衣裳：山城由香利、小川広野、小和田愛子、
斎藤美穂、反後衣美子、川島今日子 映像：赤間祐一
音楽：中林ヒサカズ、小佐原清孝、金子智代 音響：石原愛子 宣伝美術：森田涼子
演出助手：中道智子、小早川晋、本郷華里 制作：加藤麻理
出演：
大沢ラーク（ロ）：針房典（ハリ財閥御曹司。本当の嫁探し中）
江藤純 （む）：針房（その父）
丹野晶子 （ロ）：針典子（その母）
足立雲平 （ロ）：ドナー（スーパーアイドル。房典の友達）
山本由佳 （む）：コクヨ（ドナーの恋人。房典の友達）
樋口徳子 （む）：本宮 （房典に恋してたロボットの面影をみてストーカー）
大佐藤沙恵（む）：ララ （本宮のロボット）
江川瑠衣 （む）：掘込 （居酒屋のバイト。本宮の高専同級生）
斎藤マリ （ロ）：星野 （体が資産の人。機械の体を手に入れたい）
本山みどり（む）：セシール（在日フランス人）
吉田麻生 （む）：マチル （房典に好意の子）
松尾マリヲ（ロ）：査問委員（針財閥のライバル会社関係の人）
古谷充子 （む）：査問委員（その同僚）
小早川晋 （む）：査問委員（その同僚）
田辺茂範 （ロ）：司会者
濱井海 （ロ）：父ちゃん型３０３
大佐藤崇 （ロ）：針房典（改造後）
加瀬沢拓未（ロ）：キングジム（ロボット）
森知行（外部）、稲垣博子（ロ）：背景
2000/12/3(日)曇り 5:40-7:20PM(2'40) 前方より 客席超満員(130人)
客層：20才代前半男女中心に、おじさんもちらほら。
客入れ：場内誘導、よいしょと席詰めと、混雑に制作大変そうもきちんとこなし。
荷物預かり、入口であり。折り込みパンフ。A5 4P配役、スタッフ、予定。むっちり
は来年から会社になるそう。物販。不明。
ミュージカル、シュールな日常会話、とスタイル違えど、脱力なすかし加減が魅力
の２劇団合同公演。
舞台。小チャペルなワイヤフレーム箱が壁際５つ。下手奧が４５度スロープ付き
（登るのが大変）。上手奧が階段付き。
お話。天文学的な遺産を受け継いだ、若くもない３０才むすこ・ハリ財閥総帥・
房典。欲しいのは愛してくれる、トゥルーラブな女性。友達のアイドル達と
どうしたものかと思案してると、謎の恋愛達人登場。合コンさ、それは自分自身
を見つめ直す場所でもあると、と指南開始。富豪限定の合コン、居酒屋なのに
１万五千円コース、なのにメニューはミックスベジタブルだけ、へ。お金に左右
されない女性ばかりだけど、ピンとこない房典。
どうも自分は機械いじりのほうがいいのかも。ハリ財閥の地下倉庫、そこで彼が
みたものは母親の精巧なレプリカント（まじリアルな等身大フィギュア）。父親
も機械好きだったのだ。見た瞬間、ぶるぶるとふるえがきた房典。望んでいたのは
機械の嫁、それも母親にだったのだ。
そんな自分探しの影では、房典ラブラブのストーカー女。凄腕のメカエンジニア
（イトウミドリ・ロボは彼女の作品）の彼女はロボットララを合コンに参加させ
たり、距離を置いた屈折愛。房典の目玉にかつて一目惚れしたロボットの面影を
みているのだ。ストーカー女を狙う者あり。ハリ財閥のライバル会社。居酒屋の
バイトがストーカー女の同級生エンジニアがちょっと陰謀にからんだり。
そんなこんなでラストは宇宙、財閥同士のロボ戦争。でなんかみんな実は好き
あってたらしくて、大団円。という一部始終はアイドル・ドナーの名曲誕生秘話
だったのさ（ラストは房典に片思いの子の付け毛が、さよならタイトルのビデオ
上に。センチメンタルじゃないですか）
隙加減が妙にパワーアップしてて、たまらない。居酒屋場面とか、発想がよく
わからなくてすごい、むっちり場面。すっとこどっこいにラブコメな自分探し顔
のミュージカル、ロリ男場面。もうなにが面白いんだか、一言でいってもむなしい
ブレンド加減◎。
意味不明の展開をすかすかとかまされて、裏切りな楽しさ。へなへなで大まかな
演技に対して、凝りすぎた美術、装置の取り合わせがナンセンスで◎。ぶつけら
れると恋に落ちちゃうかぶと虫とか、ナンセンスガジェットな小ねたも嬉しい
ところ。ますます愛情感じちゃうねこ。
稽古模様ほか → http://www.artown.net/theater/rori/rori_01_1.html
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