ポかリン記憶舎+reset-N (通称ポかリセット）
夏のサミット２００１提携公演 「煙の行方」
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2001/9/4-12 10ステージ)
http://www.letre.co.jp/agora/
全自由 前売2500円 当日2800円
作：明神慈［ポかリン記憶舎］＋夏井孝裕［reset-N］ 演出：夏井孝裕
サウンドデザイン：木並和彦、夏井孝裕 音響操作：尾林真理
照明：高山隆夫[Bright] 舞台美術：海老沢栄、夏井孝裕 舞台監督：古川晋
宣伝写真：中野愛子 宣伝美術：篠永洋［武朋］
制作：秋本独人、佐々木陽子 製作：ＰＲＴ＋reset-N
出演：
町田カナ［reset-N］
坂井珠真［元ロマンチカ、元ポかリン記憶舎 現フリー］
阿部光代［ベターポーヅ］
安部聡子［青年団］
2001/9/9(日)曇｜豪雨 7:35-8:55pm(1'20) 最前列より 客席６割（60人)
客層：20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：受付、係員女性は浴衣姿。番号順に呼んで入場。開場時で40人ほど。
荷物預かりあり。場内誘導特になし。携帯を切れない人は預かりますとアナウンス
あり。折り込みパンフ。B5 4頁。挨拶、出演者紹介（各主宰への一言掲載）、
予定掲載。次回公演。ポかリン記憶舎 9-10月新作。温室＠小布施公演
（http://www.town.obuse.nagano.jp/hana/floral/floral.html）が気になるねこ。
reset-N 来年１月新作。物販不明。
天と地、な感触違いの２劇団、共鳴するところがあっての合同公演。
舞台。黒背景、四方に板塀。開けた中央位置の床から上手客席まで紅い細道が延び。
お話。オムニバス。愛と憎しみ、不達の思い、悔恨に留まり、惑う女達。
優美と寂、人の業の闇で鋭くまた柔和な光を放ち、境目なく溶け合う。その闇を
呼吸して生きてるよな女性達、大気のような佇まいに陶然とするねこ。揃えたりの
観音様女優達。和らぎの異種お楽しみ。唯我独尊なほくそ笑みで支配・安部聡子。
天性のコメディアンヌな親しみ・阿部光代。切れる眼差しと愛らしさ・坂井珠真。
そして、観音つうより巫女然、賢人の思慮深さ・町田カナ。それぞれなり、心深く
トラウマな悔恨、憎しみ、コンプレックスを抱え、それを裏打ちにしての美しい
佇まいが素敵。目線、仕草、呼吸の間合いでの交感が充実。鱗片のみで語られない
物語を推し量らせて、むしろ広げてく。戯曲だけでは味わえない、舞台の場の空気
を美味しく頂くねこ。
音楽。ポかリンの漂うような木並作品とちょっと違い。アップテンポでちょっと
テクノ。サントラ出さないかしら。照明。闇を従えてスポットライトな、あるい
は包み込むようにメローなとりどり。全体、夏井氏演出の鋭敏な輪郭を持ちながら
、たおやかな感触があって不思議な魅力。天と地の行き交いが、地上のちょっと
した奇蹟を生んだみたいで、ふーんねこ。
・「美しい失神」 選曲：夏井孝裕 出演：全員
蒼い着物の女性達。煙の行方を追うようにして、ゆらり手を伸べて、失神。
・「骨」 作：夏井孝裕 音楽：木並和彦
出演：坂井珠真：ミサキ
安部聡子：女
阿部光代：ウェイトレス
愛する人をえん罪？裁定した彼らに復讐。ミサキはとある組織に暗殺を依頼する。
覚悟のほどを確かめる、組織の女。骨折の痛みを越すものかを。 ・「夕日」 作：明神慈 音楽：木並和彦
出演：町田カナ：女 夕日に向い、モノローグ。 ・「占い」 作：夏井孝裕 音楽：木並和彦
出演：安部聡子：占い師
阿部光代：客 私の占いの通り、男をコロシタ？の。お話は聞きますけど。 ・「masterpiece」 作：夏井孝裕 音楽：木並和彦
出演：町田カナ：女１
坂井珠真：女２ 出版を控えていた詩集が出版社の倒産で廃棄処分。せめて私なりのお詫びと訪ねる
担当（女２）。作家（女１）は思いつきのような詫び、無意識の無礼にカチン、
言葉を使い捨てないでと責める。 ・「poem〜往復書簡より」
「死なないという女」夏井孝裕
「死ねない女」明神慈
「飴玉」明神慈
「飴」 夏井孝裕 言葉と有様に思うところの往復書簡、２題。 ・「煙の行方」 作：明神慈 選曲：夏井孝裕
出演： 安部聡子：白川
阿部光代：服部
町田カナ：三宅
坂井珠真：大熊 日舞教室の休憩所。先生に恋慕の白川さんの噂。喉を潤す水、水にまつわるトラウマ
の告白、癒し。浮かんで消えて、留まり過ぎて思い。 「finale」 選曲：夏井孝裕 出演：全員
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