ロリータ男爵「鎖の工場(コウバ)」
＠三鷹市芸術文化センター星のホール(2002/8/8-11 6ステージ)
http://mitaka.jpn.org/
全指定 前売2500円 当日2800円 ８日は初日割引・前売のみ2000円
作・演出：田辺茂範 舞台監督：川上大二郎 照明：中山仁[(株)ライトスタッフ]
音楽：nakaban 音響：蔡 海、森田涼子 映像：赤間祐一、土屋浩子
舞台美術：稲垣博子、青木すみ子、森知行、柳奏子、松永明子
小道具：中西由希子、赤羽美由、清水克晋
衣装：小川広野、川島今日子、堀内愛、武田久美子、大沢ラーク
メイク：斉藤摩耶 宣伝美術：森田涼子 演出助手：清水俊樹
制作：今井香月ほか
出演：
森田ガンツ［猫のホテル］：ナップサック（逃亡行員捜索員)
濱井海 ：班長
太田愛子：看護婦
大沢ラーク：帝
田辺茂範 ：逃亡行員
斉籐マリ ：八乳房薫（コールガール、元歌手)
大佐藤崇 ：ケンジ（その恋人、ダンの傀儡)
三井穂高 ：エツコ（薫の後輩）
役者松尾マリヲ：ホームレス（裸ジャケット)
加瀬澤拓未：ダン鈴木（ゲイ、実業家）
丹野晶子 ：ホセ（その使用人）
本山みどり：畦地メロ彦（ダンの元お気に入り)
足立雲平 ：ビジュアル丸（千手人間)
飯田純久、衣斐秀輝 ：ダンサー
2002/8/11(日)晴 6:07-7:45PM(1'38) 前方より 客席９割(220人)
客層：20歳代、学生ぽい人中心。女性7割。友達連れ多し。
客入れ：最後尾に空席。折り込みパンフ。A5 4ページ。配役、スタッフ、予定掲載。
次回公演。12月新作？＠駅前劇場。役者客演多数。物販。コットンバック(300円)。
演劇フェス参加。いつもより広い舞台で久々本公演。
舞台。客入れ時にかみ合い回る歯車ＣＧ動画。幕が上がると、左右に歯車背景。
後方１段高いところに歯車やら、メカオブジェ。いずれも造り込みはしっかり上等。
お話。いまや世界経済に大きな影響力をもつ、１００円ショップの勝ち組ダイソー。
その秘密は工場にあった。しかし、今日もその工場から脱走工員が。捕まえ役の工員
が考えるには、世間でいう「娯楽」がないせいか。「娯楽」探しの旅、たびたびの
勘違い。一方、残された工場ラインの担当は人手やりくり大変。
そのころ。工場敷地に一大レジャーランドのプロジェクトを計画する伊達男あり。
不思議な力をもつ、千手人を利用しようの魂胆。ところが肝心の千手人が造反、
第三次産業は×、これからは四次元産業＝無生産産業、と訳わからんことをいって
出奔。がっかり、でもめげない伊達男は元恋人で歌手のコールガールで再起を図り。
捕まえ役の工員はなにがなんだか、でも無産業と聞いて嫌な予感がして工場に復帰。
そこでは、千手人が無職の殿堂＝ホームレスを工場長に、ラインを全数停止させ。
遅かったか。工場が止まれば「娯楽」もいらなくなってしまう。つうか、無限ループ
で繰り返す労働の悦楽こそ、工員をつなぎ止めていたな、真相をしってうーむ。
千手人の反撃、なんだかよくわからん無限ループに閉じこめられてしまう一同。
そんな中で気付く俺ら、最高の娯楽とは待つことじゃないかと。
無理無駄がへなちょこりんに展開。思いつくまま破天荒な物語は、意外とストレート
でわかりやすし。やりっ放し？なまとまりのなさに、へたへたな演技が相乗して、
世界標準での出来はもひとつ。芯となるお話が拡散しちゃって、必要以上にゆるく
なっちゃって▽。でも、こだわりのキャラ芝居、無駄に造り込んだ衣装（ボディペイ
ント含む）や美術には愛情感じるねこ。
役者。使用人役・丹野晶子。ぼさっとした野生児の佇まい、ほっとくとお腹を掻き
出したりする天然ぶりに衆目。面白しすぎるねこ。
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