ラーメンズ 第12回公演「ＡＴＯＭ」
＠新宿三丁目 シアターサンモール(2003/1/4-13 12ステージ）
http://www1.ocn.ne.jp/~sunmall/
全指定 前売3500円
＠大阪・近鉄小劇場12/25-29 7ステージ 大分コンパルホール1/19 2ステージ
作・演出：小林賢太郎 音楽：徳澤青弦 舞台監督：野口毅
照明：大迫浩二、松元智美 音響：寺澤信
美術：nielsen ポスター・フライヤーデザイン：good design company
アシスタント：豊田竜太 演出助手：山田祐香 須山裕之
主催：株式会社トゥインクル・コーポレーション http://www.twinkle-co.co.jp/
株式会社サンケイ企画（大阪）
出演：
ラーメンズ（片桐 仁、小林賢太郎）
2003/1/4(土）快晴 7:10-8:43PM(1'28) 前方より 客席超満員（360人）
客層：10-20歳代前半の女性7割、グループお友達連れ多。中年層ぱらぱら。
客入れ：当日補助。前方通路パイプ椅子32、後方座布団席22、立ち見10人ほどあり。
開場時で30-40人の列あり(キャンセル待ち？）。折り込みパンフ。A4 1枚。胡散臭い
小林氏の「ご挨拶にかえて」、スタッフ掲載。一部ビニール装丁の凝ったチラシが
折りこまれてて、うれしいねこ。物販。未確認。鼻兎ぬいぐるみの無印箱(□20×30cm
ほど）を持ってる子あり。
舞台。いつものように、フローリングの床と壁のみの島舞台。配色はモノトーン。
構成。6つのコントオムニバス。一部に緩やかな繋がりあり。タイトルと内容は2003年
鉄腕アトム誕生にちなみ？。野放図に夢描いたあの頃の未来となってみれば…、な
ように、空想と現実を描いた作品、数点。ふーん、ねこ。
コントな芝居なコント。シニカルもとんま笑い絶えず。心理を深く掘り下げて、お茶
目に彩り。よく練り上げられた、おいしい作品ばかり。どんでん返しが仕掛けにとど
まらず、心浸みる余韻を残し上等。ネタとキャラ芝居のバランスの良さも◎。もはや
コントの範疇では、くくれないと思うねこ。NO.2の職人技会話、NO.4のとほほな歌詞と
片桐さんの歌やギターのつもり竹馬音、NO.6ほのぼのとした中の哀感が印象ねこ。
NO.5意味深ラストは演出変更を伝聞。確認含め、DVDでいいからリピートしたいねこ。
覚え書き 軽いねたばれあり、終演後用。タイトルが知りたいですねこ。
１ 一段高いところに片桐。俺は完全、かっこいいと上位者、人気者であることを強調
下にいる小林。私は劣っていると、自己嫌悪。下の苦労話を聞いて、上は逆に劣等感
を抱き、虚勢を張るが…。（約８分）
２ 落語家？小林。噺の枕を。１人で何役も語りわけ、会話してるように聞こえる落語
手法。それが２人となり、１人語りやリアリティに疑問を持ち始めると…。複雑に
スクランブルする会話の面白さ。（約８分）
３ 大きくなったなと、人工冬眠から目覚めた男は３０年ぶり対面の息子に感嘆。コン
タクトレンズや携帯電話にびっくり。来てるな未来！！。でも、実のところ３０年前
と変わらなくて、未来に来た甲斐がないと不平顔。息子は親の身勝手さに怒るが…。
本公演のタイトルに絡み、未来を野放図に語れた高度成長期と今の落差を。「江戸
か！？」がヒット台詞。（約２０分）
４ ぎりぎり星人 竹馬に乗り、金色の月光仮面気取り、しかし息子の心を開こうと涙ぐ
ましいお父さん。竹馬の足のせを、ピックでしゃかしゃか擦って弾き語り。家計と
いい、バイトといい、なんか運がないんだか、妙にはまってるとほほな顛末。
竹馬にまつわる知られざる、なさけない日常も語られたり。このキャラシリーズは
継続？。（約１１分）
５ 田舎で理科教師してる同級生と都会にでてた同級生は再会。学校の体育館で想い出
話と近況。昔好きだった女性を連れてくるといわれ、取り残された都会男。あれこれ
妄想する内に、とんでもないことに思い当たり、恐怖する。不明不安のラスト○
（約２３分）
６ なんで大マンモス展へ。俺はいかないよと小林。それはないじゃぁ、ないのぉ〜。
大がつくから超巨大なマンモスがいるのす、と片桐。勘違いしてないか、大は展覧会
の規模のことだろ？。マンガキャラでのス、な片桐、クールなでも優しい小林。
３の真逆のような片桐のキャラが、おおらか元気で○。意外な、でも得心のラストに
しみじみねこ。（約１２分）
［月間一覧］
|