前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 グループ る・ばる 第11回公演「片づけたい女たち」

 @三軒茶屋 シアター・トラム(2004/1/10-25 19ステージ)
 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
 全指定 前売4300円 当日4500円 世田谷区民割引4000円
  @札幌道新ホール1/29-31 4ステージ

 作・演出:永井愛 美術:大田 創 照明:中川隆一 音響:原島正治
 衣裳:竹原典子 演出助手:鈴木 修 イラスト:荒井良二 宣伝美術:高橋雅之
 舞台監督:小山博道 制作進行:加治真理 制作協力:トム・プロジェクト
 グループ る・ばる顧問:篠原公雄 共催:世田谷パブリックシアター
 企画制作:グループ る・ばる
 協力:二兎社、東京乾電池、(株)テイクワンオフィス/エム・カンパニー
 出演:役柄別途掲載
 グループ る・ばる
 松金よね子:オチョビ
 岡本麗:ツンコ
 田岡美也子:バツミ

 2004/1/17(土)晴 2:07-3:45PM(1'36) 前方上手より 客席超満員(260人)
 客層:老若男女、ほんとに幅広い年齢層。女性7割。
 客入れ:当日券。販売30分前で数人列。ほどなくサバキにありつけたので、結果詳細
 不明ねこ。のぞき見た当日券表では本席数席、最後尾バーに半尻をかけるトラムシー
 ト(16)、下手壁際に立見?か補助椅子?(10ほど)があり。今回はトラムシートは
 半分?埋まり、下手席は不明(立ち見はなし)。開演定時2分過ぎで諸注意アナウンス
 、5分にチャイム。軽く笑してのカーテンコール2分。平日22,23日は空席多数とか。
 折り込みパンフ。B5 4ページ。挨拶、上演記録、作家と出演者の紹介、予定掲載。
 本作品は、すでに2005年1月下旬〜2月に再演予定ありとか。
 永井愛の予定。旧作再演シリーズ。6/4-20「時の物置」@パブリックシアター
 演出:江守徹 10/下〜11中旬「見よ、飛行機の高く飛べるを」@シアタートラム
 演出:アントワーヌ・コーベ 10/22-11/7「新・明暗」@パブリックシアター
 演出:永井愛
 物販。反戦Tシャツ、戯曲本ほか多数。

 10年ぶりの永井愛作品(演出も)。
 舞台。デザイナーズ・マンション、そのダイニング兼リビング。なんだろうけど、
 一面ゴミの山。ゴミというに語弊があるなら、整理されてない品々。衣服、雑誌、
 本、なんか段ボール。部屋は壁二面をへの字に置き。下手〜手前に奥まったキッチン
 、玄関への開口、中央〜上手にベランダ窓、書架と机、寝室へのドア。壁の上部は
 砕けていて、空に破片が上がっている状態を見せ。
 
 お話。友達が音信不通、訪ねた友人達は、散らかった部屋の有り様にびっくり。
 友人はどうも引きこもり。話を聞くついで、ともかく片づけることに。高校の同級生
 な三人ももう50才代。あれこれと話す内に心解れてきて…。

 花も嵐も踏み越え、てきたけど…と立ち止まる女50才への応援小旗。三者三様の個性
 で姦しい三人の息はぴったり。驚きな冒頭の間合いに始まり、体の不調、物覚えの
 悪さ(あれ?それ?)故の50才独特会話ですっかりお仲間気分に引き込まれ。

 引きこもり女性のミステリーな中盤からは、ぐっと今な辛い時代に肉迫。反骨の志を
 もち、あきらめないこと、闘い続けること=人生への応援歌ともなり。そうはいって
 も…な、いじましさへの愛情、痛みへの共感を骨太の笑いでくるみ、仕上げの味わい
 は上々。滋味滋養の美味しさはさすが永井愛。ウェルメイドプレイにご馳走様、来年
 のおかわり(再演)が楽しみねこ。

 月間一覧