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 グループ る・ばる vol.14 20周年記念公演「八百屋のお告げ」

 @池袋 東京芸術劇場 小ホール2(2006/ 11/17-26 14ステージ)
 http://www.geigeki.jp/
 全指定 一般前売4500円 当日4700円 学生3000円(プリエールのみ)
  @吹田 吹田市文化会館 メイシアター 11/30 1ステージ
  @堺 ウェスティ・堺市立西文化会館 12/2 1ステージ
  @札幌 札幌道新ホール 12/7-9 4ステージ
  @福井 福井市文化会館 12/12 1ステージ
  @敦賀 敦賀市民文化センター 12/13 1ステージ
  @能登 能登演劇堂 12/15-17 3ステージ
  @亀戸 亀戸カメリアホール 12/19 1ステージ
  @市川 市川市文化会館 12/23 1ステージ

 作:鈴木聡[ラッパ屋] 演出:鈴木裕美[自転車キンクリートSTORE]
 美術:斎木信太朗 照明:中川隆一 音響:井上正弘[オフィス新音]
 衣裳:友好まり子 演出助手:大野裕明[花組芝居] 舞台監督:田代一稀
 イラスト:荒井良二 宣伝美術:鈴木勝、公平恵美[Form]
 制作:プリエール 企画・制作:グループる・ばる
 出演:
 グループ る・ばる
 松金よね子:水野多佳子
 岡本 麗 :小西邦江
 田岡美也子:本田真知子
 
 加納幸和[花組芝居] :坂手川正信
 井之上隆志 :松原光夫
 佐藤二朗[ちからわざ]:芹沢保

 2006/11/18(土)晴 7:02-9:14PM(2'06) 前方中央 客席7割(150?人)
 客層:20-30歳代と中高年層、男女半々。
 客入れ:見難いことでは定評の本ホール、座り芝居が多い今回はなおさら。移動式
 客席なんだから千鳥配置にしてと、ぷんぷんねこ。ロビーで歴代チラシ展示。
 折り込みパンフそれなり。折り込みパンフ。A6 3ページ。あいさつ、配役、
 スタッフ。次回公演。10/27-11/4@シアタートラム「片づけたい女たち」再演。
 物販。パンフ(B5 31ページ 600円)オールカラー。縁の人々からの寄稿多数。
 カーテンコール 1回目後鳴りやまず、間をおいてもう1回 4+1分。客席の薄い23日夜
 の口コミお願いあり。
 
 あっと言う間に結成20年、懐かしきジァンジァンで旗揚げた個性派女優3人ユニット
 の記念公演。
 
 舞台。質素もきれいきちんと片づけられた日本家屋。上手半分に押入がある和装10畳
 間、下手にソファをおいた小さな洋間。奧、横の廊下から、上手側玄関、中程2階
 階段、下手台所に至る設定。洋間の壁に山河の絵、棚に生花、マトリューシカや
 熊人形、液晶小型TV…と、慎ましく落ち着いた生活ぶりが伺え。
 
 突然、死の宣告をされた主婦。残されたのはわずか半日。親友達は馬鹿にしつつも
 元気づけようと、「あこがれの人」を呼び出そうとする。偶然居合わせたセールス
 マン、同じ宣告をされた男を巻き込み、運命の時を待つ人々の揺れる心理を描いて
 いく。

 滋味ある人情話、さらっと乾いたタッチで生と死を描いて落語風。丁々発止と行き
 交い畳みかける会話、止まらないそれぞれの動きがどたばたと愉快。くせもの芸達者
 ぞろい、まとまらない女優達と妙になじむ男優達の絡みでより面白く。どたばたな
 中も、普通の主婦と生活を丹念に描き、日常のエロスと死をあぶり出す。それを
 するに悪戯に重くなく、かといって軽薄でなし。案配の良さはさすがと思うねこ。

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