＠下北沢ザ・スズナリ(2007/10/20-11/6 21ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3300円 ペア6000円（前売・予約のみ） 当日3600円
大学・専門学校生 3000円 高校生以下2000円
＠伊丹 AI HALL 11/9-12
＠岡山 岡山市民文化ホール11/15
＠小倉 北九州芸術劇場 小劇場 11/17-18
＠名古屋 名古屋市名東文化小劇場 11/21-22
＠金沢 金沢市民芸術村 ドラマ工房 11/24-25
＠川崎 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場 11/29-12/2
作・演出：坂手洋二
美術・衣装:伊藤雅子 照明 :竹林功（龍前正夫舞台照明研究所）
音響 :島猛（ステージオフィス） 舞台監督 :森下紀彦
演出助手 :清水弥生、坂田恵 イラスト :沢野ひとし 宣伝意匠 :高崎勝也
制作 :古元道広・近藤順子
アフタートーク
10/23 佐藤信（劇作家・演出家）
10/24 巽孝之（慶應大学教授＜アメリカ文学＞）
10/25 戸谷陽子（お茶の水女子大学准教授＜アメリカ演劇＞）
10/26 羊屋白玉（指輪ホテル 演出家・劇作家・俳優）
出演：
大西孝洋 ：カマタ(ECS編集長)
中山マリ ：ハヤシ(ECS編集部員)
猪熊恒和 ：タナカ(ECS編集部員)
向井孝成 ：スズキ(ECS編集部員)
秋葉ヨリエ：タチバナ(ECS編集部員)
小金井篤 ：モウリ(ECS準編集部員)
小宮孝泰 ：イデイ(ECSゼネラルマネージャー)
嚴樫佑介 ：オオサワ(ECS編集部アルバイト)
江口敦子 ：ナカジマ(ECS編集部見習い)
武山尚久・鈴木陽介 ：ヤマモト(ECS編集部員)
伊勢谷能宣 ：ホソダ(書店員)
樋尾麻衣子 ：ウエダ(俳優)
久保島隆 ：コンノ(俳優)
ED VASSALLO ：ジャニー(俳優)
川中健次郎 ：シロタ(アーティスト)
杉山英之 ：ハセガワ(カメラマン)
安仁屋美峰 ：ハルヤマ(ドーナツを手にした女性)
吉成淳一 ：ムラキ(日本企業関係者)
阿諏訪麻子 ：アキ(タクシーの乗客)
西川大輔 ：クロイワ(タクシー運転手)
2007/10/26(金)雨/曇 7:02-9:13PM(2'10) 最後尾より 客席満員(120人)
客層：20歳代女性、中高年男女。お友達グループ連れと単独男子。
客入れ：最前2と最後尾ベンチ、ほかひな壇にパイプ椅子＋クッション席。中程に
通路あるも、ジャングル状態なので早め入場が吉。傘は吊りラックに置き、荷物は
預かり札あり。折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ B5 11ページと盛り
だくさん。作家を巡る作品の背景、9．11の詳細な資料。配役、顔写真付き出演者
プロフィール、稽古場写真。 物販。戯曲他。 カーテンコール1回1分。
9．11当時ニューヨークの日系情報誌「OCN NEWS」のコラム担当だった坂手氏。
当時の体験、邦人編集部周辺の事実、想を得たエピソードで綴るその一日。
舞台。オフィスの物置部屋？な大きな段ボールと雑誌の雑然。正面黒い壁内に屈曲
階段。階下の入口と下手踊り場から上階への踊り場がみえ。
お話。2011年9月11日ニューヨーク、パンナムビルも近いミッドタウンにある日系
情報誌事務所。ダウンタウンで起きたテロ事件の報道と噂に右往左往する日本人達。
ジャーナリズム関係者と上演を控えて動揺する演劇人、企業人らの有様からその時を
描くドキュメンタリーな、時折演劇的に叙情してるドラマ。
現実を複眼的に描き、感性を励起させる体感ドラマ。場所固定、断片会話の群像劇で
種々凝縮、個人レベルの「9．11」描写から想像力を喚起して逆に世界を広げ。事件へ
の温度差、意識差あれこれの内、日米の生活、仕事、また恋愛が浮かび。単なるドキ
ュメンタリーではない、人間味を添えてほどよく潤い。いつもよか、批判・探求をひそめて
叙情にながれてることもあり。また、箱入り人間に事件を追想させるなど、演劇的な
仕掛けも象徴的に盛り込み、多彩。
舞台は怯えつつ明日に望みを託し、ほの暖かく仕舞い。しかし今、開戦を恐れながら
国はまっしぐらな日本情勢、9．11どころではない惨劇に満ちた世界。顧みて、戦争
と死を不安の根源に抱える私たち。思い当たる多量の情報に揺すぶられつ、問題意識
ちょこらねこ。
アフタートーク 9:15-9:43PM(29)
坂手洋二×羊屋白玉（指輪ホテル）
不正確で抜け多し、雰囲気程度で参照ください。
坂手 白玉さんは9．11の時ニューヨークにいた日本人の1人。
白玉 クイーンズ（対岸）にいて現場には居なかった。ＴＶで知りました。留学
していて受け入れしていたオフィスから家からでるなといわれたけど、そのあと
ちょっとだけ出ちゃった。クイーンズにインド人街があって、アフガニスタン人
レストラン襲撃事件のネタは私から。ホントにびっくりして、夕方出たんだけど
お店が滅茶苦茶になってて。その日はマンハッタンにいくのはやめた。
（坂手 ブルックリンでパフォーマンスをやる予定だっただよね）樋尾麻衣子さん
（日本人俳優役）のあれは私の話が少し入っているなど。その日は中止にしました
けど、次の週にブルックリンのダンボというエリアで復活させました。ダンボの略
の話。
坂手 その後、ニューヨークを結構みた？。
白玉 凄く似てたというか、そんなに町に出ていたわけではないけど。揺れ動く感じ？
右に行くのか左に行くのか。愛国心、アタックという言葉がでていたけど、怯えて
いる気持ちと愛国心の裏表というか。旗やピースプルのバッチ、すごい上品そうな
おばあさんが売っている。日本では買わないの買っちゃたりとか。一方、こういうの
を買いました ブルックリンで（FUCK BUSH とあるＴシャツ）。気持ちが入り
交じっている。
坂手 ニューヨークは被害者だという面では同情とかされるけど、反面アーティスト達
は反ブッシュだから。アメリカはそう、アーティスト達は自分は反ブッシュだけど、
この町は違うという。
白玉 チャイナタウンとか、ガンガン商売していて。気にしていないようにみえだけ
かもしれないけど、たくましいし。私の周りで気にしているのは、青い目のニュー
ヨーカー。
坂手 自分は何もできないと言うところで気にしているところもある。
白玉 私も消防署にボランティアにいこうかなと一瞬思ったりした。(どの辺まで
入れたの？）大きな消防署、中継地点の病院とか下（ダウンタウン）じゃない方。
坂手 芝居では4日間だけといってたが、なぜ４日かというと体がおかしくなってくる。
空気が悪くて。映像をみると映画的とか思うけど、実際はどうでした。
白玉 臭いがしたし、白くなったところはいったけど。路上の車は真っ白で花が
置いてあったり。写真をとったけどレンズに灰がついておかしな写真になってて。
警察官に注意されてでちゃった。（ニューヨークの友達はどうでしたか）直後と
暫くたった後では違う。直後は舞台をやってる場合じゃないといってる人とか、
慰める人とか。
坂手 討論会ではどんな話がでたの？。
白玉 結局、ワールドトレードセンターとわたしみたいな話になって。自分のおじさん
の家が近くにあって、目印していたのがなくなってしまったと赤ワインをもって
泣きながらいってる人がいたり。作品が東京とニューヨークで映像を送りあうやつ
だったので、東京のオーディエンスは頑張れとかカタカナで言っているのが聞こえたり。
坂手 中止にする前にやる気にだった、どの辺に気持ちはあったの？。
白玉 テクニカルな問題がたくさんあった、技術のいいマシンを導入していなかった。
映像が落ちるかもしれないけど、それでもやろうとみんないっていた。結果もっと
酷いことがおきちゃったけど、トラブルに負けないでやろうという私の気分は
そのままだった。でも、それとこれとは話は別だった。
坂手 ホントに近くだよね。ビルの10階から現場をみてたら煙が酷かったと。
白玉 私が一番元気がないようにみえたらしくって、劇場のオーナーさんが上に行って
みようと。煙が上がっていて、舞台の最初のシーンそのまま。モノクロ、早い夕方、
空を観るというか煙で。黒いし、影みたいな黒に白、色のないものだった（ため息）
坂手 （舞台美術が）ＯＣＳになっているけど。
白玉 床のカーペットの感じがＯＣＳなんですよ。絶対、大西さんが編集長をやると
思ってました。当たりましたと思って。野茂とか同い年の頑張っている人の話。
（編集部に入り浸っていた？）ついたその日にいって、入り浸って。編集長の人には
あんな感じでふらふらしてるんですよ、凄くお世話になった。あれこれと連れて行っ
てもらったりしたこと。
坂手 俺が3，4年連載してて他に誰か居ないかと紹介した。食べ物の話を書くといって
結局あまり書かなかった
白玉 焼き芋には牛乳があうとか。
坂手 こういう人がふらっといって、夕方までいて誰も文句をいわないそんなところだった。
白玉 もっとごちゃごちゃしてるけど、こんな感じ。とくに絨毯と大西さんが。
（編集長との）ラブっぽい話はあの人かなあ。
坂手 推理？、俺もよく知らない。俺より長くいた。俺は遠慮して30分くらいで出てた
けど、白玉さんが一日中いましたよとか聞いて。
白玉 1階の書店で立ち読みしたり
坂手 田舎の書店、やるきがない、お客がいるのをみたことがない。
白玉 でも凄い目抜き通り。
坂手 2ブロックあるくとグラセン。なのに田舎の雰囲気。
白玉 日本のお菓子をよく食べた、あまり甘くないのを。編集長の仕事が終わるのを
待っていた、食事に連れて行ってもらおうとか。
坂手 恐ろしいまでに現実を反映した芝居になってますけど。
白玉 編集長は日本に来ますか（こない）、絶対の芝居をみせた方がいいですよ。
坂手 2，3月に一杯話を聞いて。電話して、パンナムビルが危ないからみんなを帰す
とかいっいて。でも、危ないのに夜になっても編集部にいる。なんで帰らないの
かなと、そんな疑問から発想してふくらませた。その女性もなぜかいた。
白玉 段ボールとかそっくりですごい。
坂手 企業秘密だけど、家の天才アーティスト・江口敦子（段ボールに入っていた人）
と協力してつくりました。アイデアについて。
白玉 段ボールがすごかった、ホントに入っていた人がいたんじゃないかと（それは
白玉さんでしょ。でも、向こうはセキュリティが厳しい）
坂手 編集後記も最後に読んだのはそのまんま。（白玉 私も好きだった。）
坂手 劇中のタクシーでお金をせしめたおばあさんの話はみんなわかったか不安なん
だけど（ともう一回話し）、これがニューヨークだというエピソード。雑な話も
多かった。豪華な連載人だった。
白玉 いろんなこと、情報が多かった。
坂手 多岐にわたっていた。エイズならエイズで連載もしていたり。硬派は硬派。
憎まれるよね、日本企業は他に広告媒体がないから、そんな矛盾もぐるぐる
回ってたり。
白玉 フリーペーパー多いですよね、ＯＣＮが無くなったからかな。
坂手 読売とか変遷話。来年ニューヨークへいくそうですが。
白玉 いろいろリサーチをね。6年経って、仲間のこととか現場とか調べたい。ニュー
ヨーク大学の演劇学科の前衛演劇ゼミみたいなとこがいいんじゃないかと言われて
作品を作りたい。文化庁の派遣なんだけど、VISAがまだとれていない。（9.11から
VISAがとれなくなった）アメリカにいるけど、日本で作品は上演します。（札幌
土産のプッチンプリンを渡し。北海道人として、白い恋人事件はショックという
坂手と、そうでもないアンチ派の白玉）
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