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 流山児★事務所 ブロードウエイ・ミュージカル「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-」

 @高円寺 座・高円寺1(2009/5/29-6/28 30ステージ)
 http://www.za-koenji.jp/index.php
 全席指定 一般4500円 学生割引3000円 Ryu'sClub会員3600円

 脚本・詞:グレッグ・コティス 音楽・詞:マーク・ホルマン 翻訳:吉原豊司
 台本:坂手洋二 演出:流山児祥 音楽監督:荻野清子
 訳詞・演出補:浅井さやか 振付:北村真実 殺陣:岡本隆 美術:水谷雄司
 照明:沖野隆一 音響:島猛 映像:濱島将裕 衣裳:胡桃澤真理
 舞台監督:廣瀬次郎 演出助手:畝部七歩 ユーリンタウン祭り演出:伊藤靖朗
 宣伝美術:アマノテンガイ 制作:岡島哲也 米山恭子
 提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク 主催:流山児★事務所
  出演:
 出てくるやつら
 千葉哲也 :ロックストック(警官 巡査部長「ロクスッポ」)
 曾我泰久 :バレル (警官 ロックストックの部下「バレバレ」)
 坂井香奈美:リトル サリー(ホームレスの少女「ちびサリ」)

 塩野谷正幸:コールドウェル クラッドウェル(公衆便所チェーンUCC社のオーナー社長
       「冷血クラウド(蔵人)」)
 関谷春子 :ホープ クラッドウェル(クラッドウールの娘。遊学先から町に帰って来た
       ばかり「ホッピー クラウド」)

 伊藤弘子 :ペネロブ ペニーワイズ(ペニー)(町で一番汚い公衆便所の管理人
       「ぺニペ二」)
 遠山悠介 :ボヒー ストロング(貧民街にある町で一番汚い公衆便所の管理人助手
       「ビンボー スットボケ」)

 三ツ矢雄二:セネター フィップ(上院議員「ヒップ御意見番」)
 栗原茂  :ミスター マックイーン(ビジネスマン クラッドウェルの右腕「マッキッキ」)
 大久保鷹 :ストロングじいさん(ホームレス ボビーの父親スットボケじじい
        (ヨーセン スットポケ)」)
 有希九剣 :ストロングばあさん(ホームレス ボビーの母親「オジョーズ スットボケ」)

 石橋祐  :刃物のハリー(ホームレスの男「ハリハラキリ」)
 植野葉子 :靴磨きペッキー(ホームレスの女「ピカピカペッキー」)
 平野直美 :スープのスー (ホームレスの女「スッポンポン スー」)
 稲増文  :チビッコ トム (ホームレスの男「ちんちくりんトンマ」)
 井村タカオ[オペラシアターこんにゃく座]:干物のロビー(ホームレスの男「干あがリロビー」)
 上田和弘 :ポロ船ビリー(ホームレスの男「沈没ビリー」)
 柏倉太郎 :ミセス ミレニアム(公衆便所チェーンUCC社の重役センメンキ センネンキ
       (千年期)夫人」)
 鈴木啓司[劇団銅鑼]:ビロー博士(UCC社の重役。研究開発部の長「ビロビロ博士」)
 
 木内尚、横須賀智美 、青葉みちる、滝香織、トン子、船山智香子、茉莉以、
 森加綾綾:クラッドウェルの秘書、警官

 里美和彦 井上裕朗 :UCC社の重役、警官
 山下直哉 渡邊亮  :UCC社の社員、警官

 小林七緒、木暮拓矢、武田智弘、諏訪創、阿萬由美、鈴木麻理、
 秋葉ヨリエ[燐光群] 、石本径代、奥山隆[オフィス300] 、菊池祐美子、
 清水泰雄、鄭光誠[昭和芸能舎[新宿芸能社改め]、中山圭[イッツフォーリーズ]、
 箱田好子[劇団昴]、松井亜紗美、横山央[江戸糸あやつり人形座]、荒木理恵 
 :ホームレス

 演奏:Reed:小藤田康弘 Tuba:古本大志 Drums:萱谷亮一 Piano:荻野清子

 2009/6/5(金)雨 7:00-9:46PM(1'19/休14/1'11)奧中段 客席9割(170人)
 客層:有象無象、学生から中高年まで寄合。金持ちいなそうな親近感。女性過半数。
 客入れ:広場な劇場前、親切な青年が傘袋手渡し。セクシー警官達が受付と案内。
 こわもてな態度も口調は柔らか。横柄な警官が案内しています、お楽しみにと
 声掛け。通常搬入口?な大扉を開放して、舞台客席が見渡せ。左のオープンカフェ
 、上階のカフェとも広く、ドリンクフードともリーズナブルで○。水玉衣裳が
 20世紀の未来型。L型の客席、上方観覧席と舞台つなぎの下部席。ともにひな壇4列
 見晴らし良好。定刻19:00に開演するので遅刻禁止。
 折り込みチラシなし。希望者は自分でもっていく形。パンフ A4 4ページ 挨拶、
 配役、スタッフ、予定。 物販なし。 カーテンコール1回2分。

 ユーリン=小便というアングラなタイトルのブロードウェーミュージカル。トニー
 賞受賞作をなんと流山児★事務所で上演。

 会場舞台。巨大倉庫な趣もある紅の劇場。高い天井が気持ちいいねこ。高床(下は
 下水設定?)奥角正面、トーテンポールかという窓やら人面なタワー。実はここが
 公衆トイレ。そこから左右に巨大な△梁。場面により壁際、中程と移動。

 お話。干ばつで水不足の近未来都市。節水対策もきわまって、家庭内トイレ禁止、
 公衆トイレに使用が法令化。そんな困った時代、トイレ管理会社の社長令嬢は、
 トイレ管理助手と身分違いの恋におちる。恋人はやがてトイレ公衆化に立ち向かい
 革命家となる。そして彼女は親の戒めから逃れ、自由となるが…。

 シニカルでスイートな、甘辛ミュージカル。環境問題真正面、メッセージ性が強烈
 なのにはほよよねこ。狂言回しの警官と少女がねたばれしながら、役者と観客を
 煽って楽しませ。ここで醒めると長丁場が辛くなるかも。胡散臭い警官役の千葉
 さんが達者、曾我さんの楽天に和み。大久保鷹のがむしゃらぶりに笑いつ、動じぬ
 存在感の大きさに感動するねこ。

 ソウルフルな歌が多く、モブやダンスシーンが気持ちいいねこ。キレイキレイと
 磨かない、熱を持った人肌感触の演出が合い。公衆トイレ、トイレ会社社長室の
 美術、衣裳が世紀末で懲り。そんなくせ者造作の中で、恥ずかしいくらい真っ直ぐ
 に恋人達が立ち、清涼。デュエット曲の美しさには、心と肩こりが軽くなる思い
 するねこ。とりわけて、キュートでソウルフルな関谷春子さんは歌姫誕生の感。
 逸材じゃないかしらん。

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