＠下北沢 ザ・スズナリ(200912/10-23 17ステージ)
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全自由（整理番号つき）前売4000円 当日4500円 学生割引3000円
原作：寺山修司 脚色・構成・演出：天野天街[少年王者舘] 音楽：J・A・シィザー
美術：水谷雄司 照明：小木曽千倉 音響：岩野直人、島猛 振付：夕沈
映像：濱島将裕 舞台監督：伊東龍彦 演出助手：伊藤靖朗
宣伝美術・絵：花輪和一 宣伝美術・文字：山田勇男 制作：米山恭子
芸術監督：流山児祥 主催：流山児★事務所 Special thanks：九條今日子
平成21年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
出演：
大内厚雄[演劇集団キャラメルボックス]：新次（寺山新次）
小川輝晃 ：嵐
深山洋貴[Studio Life]：しんじ
沖田乱 ：化鳥のダンナ
中田春介 ：父
さとうこうじ：コバヤシヨシオ
蒲公仁[個人企画集団＊ガマ発動期]：団長（サーカス団長）
眞藤ヒロシ：新司
伊藤弘子 ：化鳥（本家の嫁 新次に接近)
栗原茂 ：怪人
木内尚 ：はは（はつ）
上田和弘 ：アカマント
小林七緒 ：狂作（少年傑偵団）
冨澤力 ：杉作（少年傑偵団）
平野直美 ：セツ[母]
木暮拓矢 ：シンジ
坂井香奈美：せつ
藤村一成 ：地獄
武田智弘 ：極楽
鈴木麻理 ：ナデシコ
山下直哉 ：ナオヤ
荒木理恵 ：キキョウ
流山児祥 ：大嵐（寺山司修テラザンジシュウ）
井伊美帆 ：空衣
井ロ和宣[徒紀の奏]：タンカ
石橋真珠 ：草衣
岩崎愛 ：花衣
大島さなえ：星衣
小寺悠介 ：テラ
阪口美由紀[楽塾]：黒衣
竹田邦彦 ：クニオ
辻京太 ：サクミ（少年傑偵団）
富田遊右紀：ユタカ（少年傑偵団）
習志野大吾[楽塾]：ヒデオ
細江正和 ：ナオト
マツウラタマエ[横浜未来演劇人シアター]：時衣
宮璃アリ[少年王者舘]：水衣
山崎理恵子：歌衣
2009/12/18(金)晴 7:04-9:05PM(2'00)最前方 客席満員(120人)
客層：老若男女幅広く、女性過半数。
客入れ：開演定時20分前開場、番号順に呼び出し、まだ30人ほど。チケットに開場
開演同時とあったので集まりが悪かったのかしらん。ベンチ7列、後方パイプ椅子4列
座る場面はそう多くないのでどこでも可。客席誘導、荷物預かり積極的にあり。
折り込みチラシ厚め パンフ A4 3ページ。写真付き配役、劇中歌歌詞、挨拶、
スタッフ。物販。ポスター500円、同名映画DVD等。カーテンコール1回1分。
寺山修司の同名映画をモチーフにした新作。構成演出・天野天街、音楽・J・A・シィ
ザーという強力な座組。
舞台。畳部屋、襖の上に柱時計。雨風に晒されたような壁が両脇。
構成。寺山短歌の群読、夕沈ダンス。青森の少年の家出の決意(時計は寺山の没時刻)
、映画の編集時期や河北病院に臥した頃の寺山、そして現在を往来。場所は青森の
下北半島から下北沢を巡り。「身毒丸」など縁作品を折り込み。
目くるめく寺山作品のコラージュに目眩くらくらねこ。切りきざまれる歌詞、覆い尽
くすカラス、恐山の映像がハイスピードで展開する冒頭が圧巻。映画や舞台場面、
少年探偵団、二十面相が織りこまれリアルとごった煮となり、言葉や文字遊びが
ダブルミーニングに重なっていく。挿入されるダンス、流山児祥の熱唱がまた舞台を
面白く切り裂いていく。再構成と解体を繰り返す舞台の最後は「スズナリ」。いくば
か縮小されたリアルな劇場受付と階段、そこを登る寺山修司が少年へと変わる。寺山
修司って、死んだ感じがしないと改めて思うねこ。
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