双数姉妹3-1「ハクチカ'96-"KIMIDORI"Returns-」
＠恵比須・イーストギャラリー(1996/9/14-23 14ステージ）
全指定（ベンチ）前売り3000当日3200
作・演出・舞台美術：小池竹見 出演：小野啓明、明星真由美、小林至、今林久弥、
五味祐司、刈部園子 ほか全１３名
1996/9/22(日)暴風雨 2:00-4:00PM 中段中央から 客席７割(120人）
客層：20（〜30）才代。学生かしらな感じ多し。女性７割？。
客入れ：指定席なれど、颱風で遅れる人配慮で席移動あり。でもいなかったような
天気。颱風直撃。木が当たり、乗車電車停止。風雨に傘役立たず。ちと冒険気分。
舞台。コンクリート打ちっ放し。奥にすぼまるパースペクティブ、○。上手、ボックス
で鋸状。上手、一段高い段状。中央、△の中州が広場、生活の場な設定。
'91,'92に上演の再演新作。いずれも未見。お話。血が繋がらないカゾクを造ろう
とする三人。なにやらの信者らしい。ぎこちない彼ら。一方、木の人形、ピノキ
オ人間になろうとして横道。人形劇のスターとなり、ねがいを捨てる彼。と、彼らの
前に現れるキミドリ。すべての人をハハと呼ぶ彼女。自分達の役割を考え始める
彼ら。生活すること、ともにあること、大事な人のためできること。
俯瞰するよな視点が面白い。会話へのやじ、カゾクを端から構築すること、対話
の真意を客観的に考えあうとか。指人形〜人の演技も劇中にいれ、立体構造。
視点は、それぞれの人の胸に移動、ピノキノの内省に集約してく。うまいなあ。
でも、個々は、あんまドラマしてなくて共感はもひとつ。ラスト。ゼペットを暖める
ため、自ら火を放つピノキオは泣かせる。人としての温もりを得る願いの成
就が、自己消滅からなんてね。再生の感動は、この痛みの裏打ちがあってこそ。
火と虹は、もっと派手だとよかったかな。
冒頭シーン。すでに伝説。雲海のようなスモークからゆったり立ち現れる役者達
とても美しい。音楽、電気グルーヴ、虹。上下の高さを使った人の配置とかも、
スタイリッシュ。双数姉妹の見た目のよさは健在。
役者。苅部さん？。別人みたい、存在感小。寂しい。少年風な物腰は○だけど。
次回以降期待。明星さん。普通に芝居してるので嬉しい。この方がいい。日高さ
ん、でてないのね。がっかし。
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