自転車キンクリートSTORE「第17捕虜収容所」
＠新宿・スペースゼロ(1997/4/9-20 14ステージ）
全指定前売り当日4000
原作：DONALD BEVAN/EDMUND TRZCINSKI 翻訳：鴇沢麻由子
台本：飯島早苗 演出：鈴木裕美
出演：吉田朝、佐藤正宏、京晋佑、久松信美、木下浩之、水下きよし 他全12名
1997/4/11(金)晴れ 7:00ｰ9:15PM 中段から 客席満員(380人)
客層：20歳代で後半より。小劇場演劇ファン中心層。
客入れ：当日券、開演１時間前から。前売り当日同料金で◎。席は中段より
後ろの通路の補助椅子＋本席若干＝２５ほど。開園後の入場ちらほら、勤め人
は大変。平日は19:30〜のが○。
舞台。木造のほったて小屋。小さめの二段ベットが上手下手。中央のダーツに
娯楽の匂い感じ一安心。
お話。ドイツ軍の捕虜となったアメリカ人達。苦境も冗談のタネと紛らす日々。
とある日、脱走をはかった仲間が無惨銃殺、密かに持ち込んだ禁止品も見つかっ
ちゃう。どうも仲間の中にスパイがいるらしい。
ポイントついたサスペンス。結構悲惨な状況。でもまんま描かず、時にエキセン
トリックな笑いの内に伺わせたり。いたずらな暗さで、お客に負担掛けず○。
でいて、要所はシリアスに締め、とぼけ顔からきっちり決める。巧いなあ。さすが
、飯島＋鈴木コンビ。大ラス、逆転の歓喜。それも人の残虐さとか、闇の部分を
裏打ちにしてて深い。冒頭、翻訳ぽい台詞あった以外、こなれてて○。
役者。持ち味生かし、バランスも○。脇にまわることこと多い、吉田朝さん。舞
台を背負ってかっこよし。お茶目さに暴力性秘めた、佐藤正宏さん、○。久松
信美さん。焦燥と狂気がちらりの不自然さが○。受ける木下浩之さん。堅実さ○。
［月間一覧］
|