白石加代子「百物語 特別公演 第六夜」
＠新宿・紀伊國屋ホール(1997/6/30-7/6 6ステージ） 前売、当日4000
構成・演出：鴨下信一
1997/7/6(日)晴れ 5:00ｰ6:50PM（休憩15）前方より 客席満員（450人後方に空席若干）
客層：平日より男性客多めかな。年齢層高め、おばさん中心は変わらず。
客入れ：じゃないけど、まだ外が明るいのに「百物語」観てるのはなんか変。
特別公演・最終夜。剛と柔、まるで味わいの違う２編の組み合わせ。
・南條載夫「燈台鬼」５０分
遣唐使として出向いた地、暴漢の手に掛かり人身売買、「人間燭台」として２７年
過ごした男。息子の手により救出されるも、無惨な己の姿故、海に身を。如何とも
しがたい絶望を厳として描く。白石さんの引き締まった語り口調◎。ずっしりした
手応えが千秋楽にふさわしい。着物は呪術師みたい。紺のロープに黒のワンピ？。
胸の飾りは何かしら。
・筒井康隆「五郎八航空」４０分
無人島を取材に着た記者達。明日まで東京帰還の命令に、飛ぶのが不思議なほどの
飛行機にのるが。スラップスティックな恐さ、つうか面白さ。クールとどたばた、
おおぼけの妙が◎。おばさん、お百姓おやじ、クール編集者とキャラ分けが楽しい
箱を使い、揺れる飛行機演出も初演以来の工夫。ころがり動く白石さん、ご苦労様
な巻。
記念公演、最終日カーテンコール。最後がもんぺなんで不満、綺麗な衣装で（締め
たかった）、これってなんかの陰謀じゃ（笑）。昨日のアンケートには聖子ちゃん
みたいな衣装でとまで書かれたのにと、白石さん。
次いで、とても暑い天候、今年の夏の異常さが予測されて心配。乗り切るために皆
さんとかけ声掛け合いたいと。会場中で「ファイトォ」の唱和と拍手。がんばんな
くちゃね。そして、最初と最後の１２時の鐘演出。そうか、毎日時計変わっていた
のね。今日は音楽時計。歌の翼に（だっけ）でお別れ。次回公演は１月。それまで
のお楽しみ。
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