新宿梁山泊　盲導犬

　
　新宿梁山泊「盲導犬」

　＠新宿・紀伊國屋ホール(1997/11/22-12/1　12ステージ）　全指定　前売り4200当日4500　
　作：唐十朗　演出：金　盾進
　出演：近藤弐吉、中島　忍、石井ひとみ、東憲司、金　盾進、村松恭子　他全32名

　1997/11/24(月祝）晴れ　2:00-4:00PM　中段下手から　客席７割(300人)
　客席：とりどり、年齢層ちと高め。客入れ：特記なし。開演定刻前から、舞台では
　行き交う人達のお芝居進行。

　舞台。ガード下のコインロッカー広場。鉄骨がアーチを描き、灯籠が点る駅舎。き
　れいな建物の造形。上手よりに階段、上階通路にはベンチやプリクラ。降りて正面
　はずらりコインロッカー。下手端に自動販売機。
　
　お話。盲人（近藤）と少年（中島）は服従する事なき、盲導犬ファキイルを探す日
　々。そこに謎の女・杏が。かつての恋人にあてた手紙をいれたコインロッカーを爪
　でこじ開けようと。奪われた手紙を取り戻そうというのだ。そこにそのかつての恋
　人が現れるのだが。冒頭に安保～おやじ狩りまで、惨殺される市井の人達の場面を
　挿入。擁護者が転身、破壊をもたらす狂った世界のイメージか。
　
　荒くれと叙情が同居する台詞◎。やっぱ、唐さんのホンが好き。ねこに座席が後方
　ホール空間が大なせいか、荒くれなパワーは薄味印象。時にすきま風感じたほど。
　叙情的な面は、麗人の登場、海の画像イメージなど台詞、音楽の助けもあって○。
　時代錯誤なキャラやおとぼけな笑いには、ちと引く。これはそういう世界のだと思
　いながら観たねこ

　役者。石井ひとみ　さん。はすっぱ、大胆、きれい、服従の諦めた淋しさも漂わせ
　てグー。近藤弐吉さん。時代に取り残されたような、美声年の輝き○。村松恭子
　さん。なんかＨなものになって、奮闘サービス。微笑みなおやじねこ。