ジャブジャブサーキット VOL.28「ランチタイムセミナー」
＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場(1997/12/25-29 7ステージ)全自由前売り2300当日2600
作・演出／はせひろいち
出演：鬼頭卓見、一色忍、荘加真美、小山広明、松本真一、所晴巳、長尾みゆき、
中杉真弓、世一嘉津男、岡浩之、咲田とばこ 全16名
1997/12/29(月)晴れ 4:05-5:55PM 最前列より 客席超満員(80?人)
客層：20〜30才代中心で幅広く。男性結構多。片桐はいりさんがいて、ほよよ。名古
屋のＴＶ番組絡みらしく、スタッフと一緒に来てたらしい。
客入れ：千秋楽のせいか、大盛況。ねこは当日精算券＋演劇フェス回数券（4割増）で
激安で。荷物預かりもあり、場内整理は最後のころ入ったのであったか？？。
舞台。グレーの壁、青い床カーペット。渋い色合いの下手階段、部屋との仕切壁から
は昇る様が見える。上手に廊下への扉。中央壁際にソファ、下手麻雀卓、上手チェス
上下手の窓は、オレンジと黒の２色旗で目張りされ。
お話。日本大使館の人質事件をモチーフ。膠着する状況に詮方なく過ごす、日本人達
と革命戦士達との交感、交流。当国政府の暗躍、力の行使前にあっけなくくずれる、
その「平和な日常」。
いつもと違い、報道もの事実ねた。ただの社会派ものに墜ちない、フィクションの味
付け◎。戦士達との交流のユーモア、戦士を幻視する、取り残されたものの悔恨と救
い。事実をモチーフにすくい取った、それらの人のドラマがホンとの事件の成り立ち
を見事に浮かばせる。安穏な日本、人間の脆さ、暴力と報復の連鎖を断ち切るものが
なにかをも示唆してて、奥深い。これらを裏打ちとしながら、肩肘張らない微笑みを
交えながらの展開は見事。まったく完成度高。
アンサンブルも見事。達者な役者達が口調、仕草、目配せで語らずとも、表裏の心情
を伝える。ラストの一転廃屋への舞台転換の効果◎、まさに破滅的な衝撃度合い。
こんないい芝居をひっそりと小動員で上演してるなんて、かわいそう。憤りも感じる
ねこ。どっかの大きな演劇フェスに登場（本公演でね）して、世にＪＪＣを知らしめ
て欲しいとも。
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