リプトン演劇祭参加作品 ジャブジャブサーキット「マイケルの冗談」
＠池袋・シアターグリーン(1998/7/8-13 8ステージ)全自由前売り2000当日2300
作・演出：はせひろいち
出演：世一嘉津男、栗木己義、長尾みゆき、奥村智美？、小山広明、小関道代、
岩木淳子、天嶺正喜？、咲田とばこ、一色忍、小島好美、松本真一、中杉真弓、
岡浩之
1998/7/10(金)くもり｜小雨 7:00-8:50pm 前方より 客席６割（60人)
客層：20歳代男女を中心。中年男性も結構数。親類縁者？。
客入れ：フェス共通券。次回公演劇団は無料。リプトン提供の白いパルテノンな小
アーチ入口がかわいい。お茶の支給はないので期待しないように。チラシの葉っぱ
に人の顔が隠れているとか、なるほろ。
舞台。アフリカ入ってるなんか無国籍なラウンジ。ブロンズのブルーとクリーム色
基調。中央、中華食堂みたいな蒼い円形テーブル、周囲に木製丸椅子。後方壁はブ
ロンズがもやもやした感じのタイル、中央に四角くらげな灯篭。壁は下手にカーブ
を描き、コーヒーやらサプライ窓と上方に通風口？開口。入口出口扉は下手前上手
奧の設定で見えず、開閉時のエア吐出音で伺えるだけ。上手壁は下方によしず？の
気持ちだけ生け垣、手前「魚」のオブジェ、中央窪みにキーボード。
お話。21世紀末期。とある研究所。ではサイキックの実用化研究？などが行われて
いる模様。外国から新任研究員が着任。折しも、研究棟を消失させた謎の事故から
２年目。彼につくことになった、アンドロイド？の「パートナー」は当時の生き残
り・マイケル（小山）だった。堅物のマイケルに冗談をレッスンしながら、研究室
の内情を見聞きしてゆく新任研究員。周囲住民との年に一度の祭りの前夜、思わぬ
事件が起こって。
説明レスの「不親切」な進行。謎めき多で○やら、こまっちゃうやら「お楽しみ」
どんどこ進む不可解会話はなんかいまどきの情報社会つうの。風刺かと思ったねこ
そんな中に、感情含みで停滞するばつの悪い会話、掟破りな非ロジカルな仕掛け、
どこか欠けたアンドロイド、（未来からみて）懐古趣味な調度装備、漬け物などア
イテムあり。人間臭い、いい加減な好い加減さが、完璧指向の中にあって面白い。
前半の？？が後半しだい判ってくる。ミステリアスなＳＦの大ネタをバックグラウ
ンドに、関わる人の思いをしみじみと等身大に浮かばせる。ラストの離れていても
結びついてる研究員夫婦や、研究員とマイケルの信頼の暖かな感触がとりわけ○。
砂漠にオアシスな感じで和むねこ。
役者のキャラ明確。役者も達者で○。変てこな仕掛け花火屋的役、松本さん。今回
も期待通り。ずっこけにもビジネススマイルで逞しく、機転が利くマネージャー役
、咲田さん。美味しい役。真面目さ故のためらい間合いが○なマイケル役、小山さ
ん。はずし具合○。マネージャーアシスタント役、一色さん。はにかみ顔もかわいい。
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