青年団 第三回若手自主公演｢地点〜オムニバス｣ <Ｂプログラム>
＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場 (1998/9/16-22 8ステージ）
全自由前売り当日共1500 通し券2500(劇団のみ)
問い合わせ 劇団03-3469-9107
構成・演出：三浦基 美術・装置：突貫屋＋ZEST 照明：西本彩 音響：足立真
宣伝美術：秋山健一 総合制作：平田オリザ
1998/9/20(日)晴れ 1:10?-2:35PM 前方より 客席超満員(80?人）
客層：舞台の役者さんと同年代な20才代〜老若男女。家族親戚も多そう。
客入れ：きちんと整列入場。中央通路にもお客をいれたので、遅刻客は上手搬入
口から誘導。
２〜３人以上による会話劇。冒頭と終幕に金井氏作、メインは松田氏の戯曲の
構成。穏やかな終幕を迎えような意図かしらん。上手下手からの出をスムーズに
つないで場面展開してく。舞台。Ａプロでは格子戸だったのがノッペラ引き戸に。
・「MOTHERS」作：金井博文[劇団KAKUTA]
出演：岩田奈保子（唯子）、佐藤弥栄（緒方）、小林可奈子（恵）、
福士史麻（ちなみ・アパート主）、程山麻理子（あずみ）
自殺しようとする子に仲良しグループがおつきあい、はKAKUTAの作品でも以前みた
モチーフ。冗談めかした会話の外観に、ここでない場所なら死でもいいなな、願望
をちらりと覗かせて、ちとどきりするねこ。終盤、自殺志願の子・ちなみの一歩前に
いったよな、落ち着いた表情が印象的。持ち前のまんまな自然体の会話、◎。
・「美しい日々〜第一部より」作：松田正隆
出演：小林洋平（高校教師・永山）、斉藤和華子（その婚約者・鈴木）、太田宏
（その同僚）、渡辺香奈（卒業生）、町田知子（教師婚約者・姉）、成川知也
（西武）／島田曜蔵（島村・兄）、能島瑞恵（その妹）、松田昌樹（妹の友達・山田）
相手が自分を愛している、かまってくれてくれるもの、と考える身勝手な人達の悲
劇。婚約者を寝取られて切れそで切れない、よくわからない男の話と、ひも同然な
兄と養う妹のどんづまり話が交互に展開、危うさで交差する。タイトルがアイロニカル。
他人の不幸は密の味な修羅場の面白さ、立ち会ってこまってる人のなさけなさの
面白みあり。役者演技の不安定さか、作・演出のせいか、なんか不安にさせられ
ちゃうのが面白いねこ。
待望の渡辺香奈は大胆なストーカーめいた役。エキセントリックな独特の存在は健
在。舞台あらしとなって、お客をとまどいの渦にまきこんで◎。薬局の店名を読み
上げるだけで受けをとれるのは、彼女とタタララタタ（ロリータ男爵）くらいかな
、今。あと、身体で度肝を抜く兄役、疲れた身体にもフェロモン？な妹役の人が
印象に残ったねこ。
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