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 青年団〈若手公演 Aプロ〉「北限の猿」

 @駒場東大前・こまばアゴラ劇場 (1999/1/27,28,30,31 4ステージ) 
 全自由前売り当日共1500
 作・演出:平田オリザ 美術:杉山至、播間愛子 照明:岩城保+ZEST、西本彩
 宣伝美術:太田裕子 制作:松尾洋一郎、赤刎泰子
 出演:下記。半数の役者をいれかえてのダブルキャスト上演。

 1999/1/28(木)晴れ 8:05?-9:30(1'20)  中段より 客席超満員(90?人)
 客層:20〜30才代に幅広く。スーツ客もちらほら。通常より若い客層。
 客入れ:勤め人にはうれしい、8時開演。開場20分前も適当なところ。今回も混み
 混み、2Fバルコニーまでいっぱい。当日券は様子をみて開演5分前に発売。公演
 日数が少ない分、予約要な若手公演なり。大きなビニール袋に一括しての荷物預か
 り○。積極的だし。

 '97年に再演した同作品の若手公演。「カガクするココロ」から10年後のお話。
 舞台。大学研究室のロッカー室兼ラウンジ。明るいトーンの今時内装。三つ又なサ
 ーモンピンク色のテーブルが中央。ムック本とサルのぬいぐるみ、ジャミラ人形。
 木目ロッカーが壁際、上にでけえゴリラぬいぐるみ。

 お話。猿をネアンデルタール人化にな、長大なプロジェクトしてる大学研究室。さ
 まざまな専門の研究者達の「特殊で変な」世間話。呑気な行き交いの狭間にみえる
 酷い現実、それに立ち向かう意志の物語。

 本公演より温い雰囲気。一層、大学研究室ぽくて懐かしいねこ。若くみえる役者の
 演技はぎこちないとこあるも懸命。どこか心もとない様が、ラストの女子学生の飛
 ぶ意志などを際立たせ○。醜い世界の中にある今を感じたねこ。不倫な顛末と研究
 の話しが2重の意味の会話で皮肉に進行、今回もくすくす。猿の多義に渡る会話は
 何度観ても興味津々、いろいろと思い巡らせてくれて面白し。

 役者。本公演とおんなじ口調にほよよ。あれは演出だったのかしら。青年団にない
 ちとねちっこいキャラ・猿と勘ぐられる戸塚役・成川さん。どっかずれて、ぽわわ
 んとしてる、その妹役・端田新菜さん。が印象に残ったねこ。
 
 出演
                  Aプログラム Bプログラム 
 久保(農学部)・・・・・・・・・・・小林洋平   太田宏
 木元良二(霊長類研究所)・佐藤一貴   ←
 木元敏子(霊長類研究所)・近藤圭子   小林加奈子
 竹越(心理学)・・・・・・・・・・・神原直美   高橋縁
 戸塚(社会生物学)・・・・・・・成川知也   ←
 佐藤(生物)・・・・・・・・・・・・・松田昌樹   ←
 杉浦(生物)・・・・・・・・・・・・・斎藤和草子  ←
 清水(生化学)・・・・・・・・・・・能島瑞穂   後藤寛子
 辻本(言語学)・・・・・・・・・・・藤木卓     ←

 吉川(学部生)・・・・・・・・・・・福士史麻   ←
 谷本(学部生)・・・・・・・・・・・程山麻理子  佐藤弥栄

 高木(セールスマン)・・・・・・岩崎裕司   島田曜蔵
 平山(事務員)・・・・・・・・・・・町田知子   岩田奈保子

 久保明子(久保の妻)・・・・・岩田奈保子  町田知子
 戸塚良子(戸塚の妹)・・・・・端田新菜   ←