STAFF ONLY プロデュース「THE 面接 the personal interview」
＠下北沢 ザ・スズナリ (1999/3/2-8 10ステージ)
前売り 椅子指定4000 ベンチ指定3700（当日＋300）
作・演出：樫田正剛 照明：桜井真澄（東京舞台照明） 音響：石神保
演出助手：谷津弘幸 舞台美術：横田あつみ 舞台監督：村西恵
宣伝美術：高尾裕司 制作：江口紀子 プロデューサー：金井卓也、小竹隆仁
出演：
近江谷太朗［キャラメルボックス］：渋谷太郎 （目立ちたがり）
平賀雅臣｢元・一世風靡セピア] ：五反田浩介（口下手、だけどいい人）
長野和也［劇団方南ぐみ］ ：上野竜也（叩き上げ）
伴美奈子［扉座］ ：神田靖子（専門学校卒、ライター）
岩橋道子［ラッパ屋］ ：御茶ノ水朋美（お嬢様。自立希望）
遠山俊也 ：皮神昭男（面接官）
馬渕英里何［ホリプロ］ ：青山恭子（面接官の補佐役。エリート）
1999/3/6(土)晴れ 2:10ｰ4:00PM(1'50) 前方より 客席満員(150人)
客層：２０才代中心。男女半々。
客入れ：前４列・ベンチ、後８列・階段椅子席。当日券は開演１時間前から。ベン
チ10席ほどあり（後はキャンセル？）。奧側ねこは早め入場をお願いされ（親切）
物販はなし。パンフは見開き裏表で４Ｐもの。青山＜＞神田の誤植あり。
「将太の寿司」「いいひと。」などの脚本家であるの樫田正剛が主宰する、
劇団方南ぐみ、'94年初演、'97再演作品（＠OFFOFFシアター 13ステージ）。
小劇場の役者を集め、樫田自身の演出で上演。内容膨らませたのか、'97公演
より、20分ほど長い上演時間。
舞台。素舞台に黒い床と背景幕。上手の袖に壁な仕切。背もたれのない椅子が６。
お話。イベント会社、中途採用面接。はあろうことか、６回も。残った６人にまっ
たなしに突きつけられる、難問奇問、パフォーマンス指示。おとぼけ顔でいて蜂の
一刺しな面接官はなにを望んで、誰を選ぶのか。受験者達は疑心暗鬼、戦々恐々
そんなうちに、それぞれの過去と事情が浮かんできて・・。
破天荒な展開の中、ありげなところも共感呼ぶ、人間ドラマな。面接な大げさに
いえば極限状態なシチュエーションで炙りだされる、善悪矛盾した人の姿。人間味
あるキャラクタが七転八倒する、シニカルでいてハートウォームな舞台。ラストの
面接結果に、えー！？な気持ちは、ちと夢みたいな人情芝居への共感の裏返し。
キャラのその後場面での客席の暖かい拍手にうなずくねこ。複線も裏表張って、
ちゃんと拾いあげる。面白さにつなげる手腕は手堅い印象あり。たまには、こう
いうのも和めて○。
役者。方南ぐみの再演より彩りあり。なれど、キャラのデフォルメは今回控えめで
好感ねこ。平賀さん。不器用なおじさんぶりに、しょうもないなあと微笑み。
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