自転車キンクリートSTORE「検察側の証人」
＠新宿・紀伊國屋ホール (1999/3/13-24 15ステージ) 全指定前売り4500当日4800
原作：A・クリスティー 作：飯島早苗 演出：鈴木裕美
スタッフ、出演者：下記
1999/3/16(火)晴れ 8:02-10:22PM(2'20) 中段より 客席超満員(440人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。スーツの人が大目。
客入れ：勤め人にはありがたい８時開演。当日券は開演３０分前から。販売時で
２０人ほど列。前日でも可なので電話予約したほうが○。いつものように補助椅子
３０席ほど。今回、前列にでけえ男性が座って見づらく悲しいねこ。こういうとき
は、ここで演劇公演すんなよとか身勝手に思いがち。折り込みパンフのみ、別売は
なし（戯曲本を物販）。3/20土マチネに託児サービスあり。それはそうと、前半場内
に焦げたにおい（ベークライトが燃えたような）が充満。まあでも、舞台も客席も平穏
に過ぎて、よかったよかった。
'93ＣカンパニーＰにて上演した作品を改訂上演。データは下記（初演の配役表を
紛失。記憶も喪失。だれか、配役わかりませんか？）
舞台。左右が回転、弁護士事務所と法廷をスピーディに転換。手際のよさは初演と
一緒の舞台装置。途中のフラッシュバック場面ではレトロな広告ポスターを吊り下
ろし、前方で芝居。事務所の煤け具合、法廷の凛とした雰囲気、窓外の桜も美しく○。
お話。死刑逆転勝訴な実績あるけど、金にならない仕事ばかりのとんまな弁護士コ
ンビ。家賃も滞納、もう解散とぼやくところにお客が。自分は犯罪者、みたいとい
うその男はどうみても善人。しかし、聞けば聞くほど彼には不利な状況ばかり。お
まけに、その女房がむかつく女。弁護士達は激し、九州男児な心意気で無理な裁判
の弁護を引き受けはしたのだが。
ぱたぱたと笑っちゃうやりとりの中、真面目顔のミステリーをみせてく。泥沼万歳
な展開なれど、無駄に重くなく会社帰りにも安心。初演より弁護士達のすっとこど
っこいさパワーアップ。彼らをたしなめるなクールキャラとの絡みも面白く、巧み。
ガジェットサービスな、くすぐり忘れず（警察官・吉田→弁護士・樋渡のむふふア
プローチなど）。と、たっぷりさゆえに時間伸長。とりわけ遅い開演な今回は楽し
みながらも、ちと疲れちったねこ。
周囲のコントなやりとりで、事件の真相をにぎる夫婦のミステリ顔くっきり。芳本
美代子さんの硬い演技、冷えた存在感がとりわけに。一途さゆえの悲劇、それを
裏打ちする孤独と不安の影も伺わせるようで○。
初演 今回再演
ＣカンパニーＰ 自転車キンクリートSTORE
「ＤＵＭＭＹ」 「検察側の証人」
'93/2/23-3/6 '99/3/13-24
14ステージ 15ステージ
1'50 2'20
紀伊國屋ホール ←
他札幌、大阪 他 大阪
4000円 4500円 装置：川口夏江 ←
照明：中川隆一 ←
音響：井上正弘 ←
舞台監督：菅野将機 安田美知子
制作：Ｒ･Ｕ･Ｐ 自転車キンクリーツカンパニー 志摩子：西牟田恵 芳本美代子
立花洋一：前田耕陽 橋本さとし
星野大吉（弁護士）：古田新太 久松信美
越方行長（弁護士）：徳井優 樋渡真司
藤堂新之助（警察官）：吉田朝 ←
磯野カツ：歌川椎子 ←
片山桐子：（本役なし） 柳岡香里
野乃山遥（裁判官）：樋渡真司？ 岡田正
鬼塚虎三（警部）：鈴木鉄馬？ 佐藤二朗
市村留美子：中込佐知子 奥野ミカ
大家・廷史：武田滋裕？ 矢崎学
新聞配達・警官・看守：山下裕義？ 三浦剛
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