シティボーイズライブ「夏への無意識」
＠天王州アイル アートスフィア (1999/4/30-5/5 11ステージ)
全指定前売当日共 S-5500 A-4500
作・演出：三木聡＋シティボーイズ 音楽：小西康隈[ピチカート・ファイブ]
照明：荒川忠昭[フリーダム] 音響：島猛 舞台美術：磯田央
スタイリスト：勝俣淳子 デザイン：コンテムポラリープロダクション
舞台監督：森下紀彦 製作：ASH＆D
出演：シティボーイズ（大竹まこと、きたろう、斉木しげる）
1999/5/2(日)晴れ 3:05-5:15PM(2'05) １Ｆ中段より 客席ほぼ満員(740人)
客層：20-30才代中心で老若男女幅広く。
客入れ：当日券列は30―40？人位。販売２時間前位から並び始めた模様。市中で
見かけなかったチラシが潤沢にあり。パンフ(1800)、横長厚手文庫サイズ。三人
の妄想？物語、三人を抜いた、いとうせいこう、中村ゆうじの対談収録。過去の
公演ビデオをいろいろと販売。
6年ぶり（「愚者の代弁者、西へ」'93-11＠ＦＭ東京ホール 以来）の３人だけラ
イブ。舞台。オレンジ／黒の楕円を重ねた「タイムトンネル」つう古代のＴＶ番組
、みたいな背景。中央の光干渉縞みたいなところに、ビデオやら投影。
リストラされ、なんもしないのに飽いたおじさん達が公園で会社ごっこ。その無駄な
時間つぶしを軸として、行き場ない動植物達のとんまな姿をちょっと哀感混じりに
描く。体をはったバカねたは控えめ。ありげな日常からちょっと変な方向にずれて
く、三木聡らしい笑いが中心。その加減が三人だと絶妙に、かといって緊密では
ないリラックスしたゆるさで展開。なんかいい感じなお間抜け加減に笑うねこ。泥
を使ったり、いやーんな人間関係をいれたり、きれいきれいにしない意地悪加減
も好き。
大竹ＶＳきたろうの常識、非常識バトルは控えめ。それでも脱力させる、きたろう
の不条理な応答は健在。もう詫び寂びに近づいてて○。斉木さんはわが道をいく、
小暴走ぶりがあちこちで。お茶目で○。
カーテンコール。大竹さんの小道具の拳銃が壊れたけど、きたろうがフォローして
くれなかった。きたろうはポチの哀しさが今回はじめてわかりました。斉木さんは
もう暴走するも我関せずでなんともはや。大竹：三人でやるのと五人でやるのとど
っちがいいいですかね →きたろう：一長一短。来年は五人でやるかなあと大竹。
今日のねた
１正面に50-60年代のモダンなタイトル映像。
２青空にジャンブルジム。ごみかごを脇においた、公園のテーブル。きたろうの話を
聞く、大竹。相槌も堪らず、大竹話がわからないと謝罪。いってない、きいてない
としょうもない問答。再就職の面接も×。なんにもしなくとも公園で会社気分。辞め
た会社でもこんなもんだったしと、きたろう（とほほ）。公園は縛られないから
理想の会社ですよ、給料でないけど・・。大竹、遠い目で見つめた先に犬。犬をみ
てどうするんですか（ゴミ伏線）。
・そこに山のような書類をもって、斉木が颯爽と登場。捨ててあったそれに、ページ
がない。つけましょう、どんな風にしてと「仕事」ができて張りきる彼ら。三人で
分担して、１からそれぞれはじめようにも枚数がありすぎて、通し番号がつけられ
ない。区別するか、色分けするにもボールペンは2色。○で囲むか？。
・大竹が立つと、気になる、でも（背が低い）きたろうだとそうじゃないとか、しょうも
なく。座ろうと椅子を見るとピンクの物が。大竹にはイチゴクリーム、みんな
ピンクのは。きたろう、拭くものといってこいのぼりを。罪悪感ありますね、なんか、
こいのぼりで拭くと。でも捨てるのは罪悪感はありません。同じ席じゃないと
落ちつかない。移動、納得。
・公園で金になることしましょうと大竹。じゃあ、家でやればと、見も蓋も無いきた
ろう。なんか盛りあがる、頭いたい、大竹。会社の名前決めましょう。漂流商事、
なんてどう。決定。名刺をつくろう。暇つぶし話。いやー、行くところ無いのに毎
朝家をでるのは辛いですよ。図書館も長くいれないし。暇なんで、動物にびんたし
てましたと斎田。えー。犬とか、むっとした顔をします。うさぎはどうでしょうと
答える気にもなれない質問。「もっと」むっとするんですか、はいはい。
ページつけ終わった、いやー、純粋労働でした、じゃあ捨てましょうか（とほほ）
・斉木退席。彼のしょんべんにハエが。糖尿？？。お昼ご飯。大竹コンビニおにぎり
きたろう、ご飯ですよ（海苔）とごはんだけ。斉木豪華、カロリー高そう（糖尿？
なのに）。コンビニの袋って貧乏臭いとか。
・きたろう、面接から帰ってくる、玉砕？。名刺つくってきた。きたろうは部長、会社
じゃ係長どまりでした。大竹は平で憮然、なぜ。商品のアイディアはないか。コー
ドレス電話の子機をなくさない様に、派手な紐をつける、ときたろう。脱力する2人。
社歌をつくる。「仕事をすると日に焼ける」「雨天休業」「愛する溜まり場」
・雨。雨天中止。雨になると休業する商社ってここくらいですよ。入り口にベルを
つけましょう。お店に視聴にいく。でも会社の入り口にベルはないでしょ。
・再就職を誘われたと、斉木が退社することに。「辞表」を。きたろう破って、君が
必要なんだあ。いやー、一回やってみたかったつうか、やられてみたかった（とほ
ほ）。羨ましいなあ、はやく辞表を出したい！と大竹。
・また、前置きがわからない会話をする大竹ときたろう。大竹またも？？？。話題を
変えようとするが不発。
３沼。蛍光ロープで囲い。なに蓮の身なんだかがの柱があり。ぽんと顔出した三人。
真夜中のギターの節で真夜中の沼、なんかおちこみ。底無し沼の底をみてきたかと
振られる斉木、床でもそもそ横に。前世話。ポットだったきたろう。ウォシュレッ
トだった斉木。蒲団乾燥機だった大竹、もう仕事中眠い眠い。万歩計だったことも
あるきたろう、もう途中でわけわかんなくなる。大竹のよくわからない、ゲンゴロウ
とフナの話。泥でいろいろつくる。ジァンジァンの椅子ときたろう。ナンと斉木。
大竹もナンだったのでうーんと引っ込め。気になる木と斉木。三日月、ひよこ・
それも大型と大竹。どっかいきたいなあと三人。
４ビデオ。沼に沈むあれこれ。サラダ、ラッコ、ケーキ、こけしも。冷蔵庫を開けると
泥、ビデオデッキから泥、掃除機から泥。なんか回る手が毛皮を撫で回す台車が
登場して、あちこちシュールに走り回り。
５きたろうと弁護士･斉木。浮気がばれて、慰謝料を請求されているきたろう。貴方の
浮気相手を調べた。年をさば読み、文化学院じゃなく実はモード。微妙なウソツキ
ですな。なんか、ねちねちと嫌味いわれるきたろう。弁護士は壁な自販機から桃の
カルピス。美味しい水じゃなく、美味しい桃でつくれよーとか。慰謝料、1000万。
結婚した期間で割れば、1日数千円。そんなもんでしょ、っていわれてもこまる。
・困り果て、ある飲み屋でため息。い合わせた怪しい男・大竹と出会い。仕事を尋ね
るとそれはいいじゃないかと。にしては商売柄いろいろ知ってると吹聴、胡散臭い。
叩きしませんかと誘い。？、銀行強盗のこと。きたろう、うしろの字幕を読みながら
心中の迷いを表現。拳銃をみせたりする大竹。（途中で壊れて、ズボンの中から
部品がごとりと落ち。モデルガンでもＯＫと(アドリブ?)かますも、きたろうはぐらかして、
行方知れずで脱力する大竹。）
・結局、決心。男の家を尋ねるきたろう。なんかやたら礼儀正しいやりとりの二人。
男の留守番電話にはタバスコがはいったと伝言が、なんの商売？。強盗はリスクが
大きいから、法を犯すのはまずいよと、中止を告げる男にきたろう、えーな。決心
したのにお金いるのに。生活を切り詰めればいいですよ、と言われてなあな助言さ
れたり。タバスコとりにいく大竹に付き合う、きたろう。弁護士・斉木と路上で出会い。
と弁護士、緊急ボーリング大会しようと2人を誘い。もう何もないとあきらめの
きたろう。三人でボーリング（レーンのミニチュアセット、レーンの先は映像で）
６ビデオ。ボーリングの玉にどんな風に指をいれるのが正しいか。どうでもいい話で
した。ボーリングボールをいろいろな上に落としてみました。池。ナイススティック
（おつまみ）。岡田さん。リス（恒例のリス）。思いもよらないものをお見せしましょう。
池に浮くボーリングボール。おわり。
７調理場。料理人の格好の大竹ときたろう。休憩時間。上手にはキャベツを千切りに
するマシンが回っている。中央に作業台。不孝が重なって、後は銀歯がとれるだけ
、とか淋しい独り言をいうきたろう。仕込み当番の「天狗」が帰ってこないし、とくに
やることもない二人。暇なんであみものを始める、きたろう。趣味のひとつも
あったほうがいいと、大竹に。でもあみものはないだろう。ムーミンママみたいだ
し。趣味はあると、変態性癖をつくって語る大竹。壮大な計画のもと、あみものを
している、トレンチコートをつくっているのだと、きたろう。なんだよそれ、あなたの
人生そのものがダメ呼ばわりされる、きたろう。トレンチを着てイギリスのバッキン
ガム宮殿にいくのが夢、で罰金取られたして・・。脱力する大竹。店長の失敗話。
帰ってこない「天狗」のこと。怒ると泣くし、大人なのに。しょうもない。
・そこに「天狗」斉木帰ってくる。真っ赤な顔に高い鼻と扇で、そのまんま天狗。むか
つく口をきく、なまけものの天狗に怒る2人。出前とれば、人に払わせて金返さな
いし。やめろといわれれば、どうせ長続きはしないから、転々と職変えればいいし
と悪びれもしない天狗。どうせ天狗だからと憎まれ口をきく天狗に、天狗がいやじ
ゃなくておまえがだらしないのがいやと、２人。結局、店をやめて出て行く天狗。
ビデオ。職探しをする天狗。ＤＣで女を買ったり、街角で天狗の女の子をみつける
も、人間の彼氏が既にいたり。淋しい天狗。
８大竹・地藏様にお願いする二人。取り合わない大竹をともかく食事にいきましょう
と連れだし。迷わないようにパンくずを蒔くきたろう。鳥が食べたらダメだろう。
大丈夫、毒を仕込んどきました、あーあ、動物の死骸が点点と。斎田突然居合わせ
た撮影エキストラでバイトはじめ、5000円。河がある。来るときなかったのに。
背負って渡し。雲助になってよけいに料金をせしめたりする斉木。なんなんだ。
飲みたくも無い井戸の水。水をかけたりする斉木に、がさつな演技だねとコメント
する大竹。きたろう、毛糸のトレンチコートで登場。職務質問されたけど納得してた。
警官はなにに納得したんだと、大竹悶絶。サマーコートだからときたろう。暑いじ
ゃなく、重いけどね。ドアだけ自動車が上手から、窓を開けると、整形して人間顔
の「天狗」斉木が。商売を聞くとはぐらかし、怪しい。トレンチコートに目を止める。
２０万以上の値をつけたきたろう。10万ならいいけどと去る斉木。くやしがる
きたろう。もう夏をなんとかしたいよ、コートきてイギリスいけばとかいわれ。
９ビデオ。漂流商事は業務拡張。社員が増えて受付嬢も。電話は携帯を張りつけてあ
るだけだけど。また失業した斉木を案内する二人。コーヒーの出前。届けに着た、
訝しがる店員は偽札じゃないかと、ためすがえす見たり、態度悪い。社員食堂もあ
る、炊き出し？。今日はカレーだ。わーい。一回してみたかった肩叩きを意味無く
するきたろう。社歌斉唱。愛する溜まり場。
１０ポチというな犬なきたろう。しっぽ振り振り。あまりに飼い主に気を使う余り、
散歩してる気になれないと、突然捨てられてしまう。ご主人さま・斉木に懇願する
も、聞き入れてもらえない淋しいポチ。とぼとぼと歩いていると、紳士・大竹と出
会う。聞けばロボット。とんちんかんなやりとり。禿げと同じ字の話とか。ポチの
話を聞き飼い主と再開をとりもつと、けっこういいやつ。公園でこっちをみてるお
じさん（大竹）あり。仕事はないよとポチ。よりが戻るかに見えたけど、やっぱり
ダメ。茶番といわれ、さよなら。ポチ1人。タンブルウィード転がり、根無し草・・と
ぽつりとポチ。「夏の思いで」の歌がそこにかぶって・・。
１１エンドクレジット、スタッフ名の映像。
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