拙者ムニエル「ＤＸ寿姫」
＠下北沢・駅前劇場 (1999/6/7-13 8ステージ)
全自由前売り2000当日2300 ウィークディチケット5000（三名一組平日のみ）
作・演出 村上大樹 照明：千田実（CHIDA OFFICE）照明操作：櫛田晃代
音響：島貫聡＋井上尚美 舞台：斎田創＋突貫屋＋ZEST 舞台監督：千代日信一
衣装：拙者ムニエル衣裳班：＋吉田奈美子＋木村猛志（A.C.T）
小道具：桜井徹＋桜井奈津子 宣伝美術：吉井花英＋寺部智英
制作：内藤利恵子（ナイロビ）
出演：
澤田育子・・：寿姫（理想のフィアンセを捜す姫様）ほか
加藤啓・・・・：めで太、若松先輩（寿姫のあこがれなんだか、嫌われてるんだか）
伊藤修子・・：パチ子（夫に三行半を突きつけ離婚後、高校入学して現役女子高生）
千代田信一：パチ子の夫（かなりなさけない男）
伊奈恵一・・：チーク（イカレタけだもの）
岸伸決・・・・：ロボ子（ロボット。後にチークと無理やり結婚、王国をつくる）
成田さほ子・：タイ子（鯛）
寺部智英・・：金持ち（金持ち）
山岸拓生・・：スパナの持ち主 ほか
村上大樹・・：ドライバーちゃん ほか
池田鉄洋（猫のホテル）・・・・・・・：黒木先生（保父）ほか
市川訓睦（Electra OVERDRIVE）：小松先生（保父）ほか
小手伸也（innerchild）・・・・・・・・・：ファットフリー（なんかでかい女性）、ＤＸ寿姫 ほか
1999/6/11（金）晴れ 7:20-9:40PM(2'20) 後方より 客席超満員(180人)
客層：学生ですか？な20才代前半男女中心。おじさん、おばさんはほとんどおらず。
客入れ：当日券。開演１時間前から。今回の発券枚数を入口に掲示、当日20＋キャ
ンセル10。販売15分後に完売。キャンセル待ちをいれて40枚ほど発券。事前に料金
をとってたのでいれてやろうの意欲は伺え？。結局、開演20分押しで全員入場完了
よかったね。階段での待ち整列、エレベーターでの退場誘導、荷物預かりなど
きちんと。物販パンフ、台本なし。オリジナルＴシャツ（2500）を販売。
なんか劇団員の客演が多い、拙者ムニエル本公演。今回もなんで？なパラレル
ストーリーもの。今回、お客が急増してえらいことになっている模様。
舞台。赤。中央開き扉となった壁は、赤にグレーの水玉。両脇に血みどろの食器、
ゴルフクラブなどイラスト。
お話。寿姫はフィアンセ募集中。でも現れるのは変人やけだものばかり。あー、あ
こがれてるのは若松先輩。みたいなめで太は嫌いだけど、まじ。その若松先輩、
もと中年主婦、いまはなんでか女子高生で第二の人生のパチ子とラブラブ。でもって
それ以上ライバルが寿姫の前に現れたりする。そんな一方、とある保育園に新任の
小松先生がやってくる。そこが欲望に腐りきった退廃保育園とは知らずに。彼を気
遣う黒木先生は「愛と誠」（違うか）な心で、園長（加藤）に身を預けるのだった。
また、一方、幻の鮨ネタな鯛を探す、男気な板前達。やっと見つけた鯛を買い取ろ
うとほざく金持ちと対峙。その金持ちのなさけない、妙にリアルな大学サークル時
代の回想なバカドラマが延々。そんな、無関係な挿話、枝葉がそもそもの（寿姫の）
恋の成就っていうカテゴリーで一本になる？？強引物語。テーマはラブかしら。
チープ・ゴージャス。ポップななりで、ちとくどいなギトギト感触。加藤、池田、小手の
如何ですかってもう食べれませんな、大盛り濃厚・役者芝居。ありげなドラ
マやら雰囲気でムード、中身は出鱈目。やりたい放題のパロにもなってないパロ。
演劇人の固有名詞やら野田地図、第三舞台やら劇中場面を配してマニア心にも
接近？。日常の非劇的な台詞を大層ななりでちりばめて、とほほさ増長。アドリブ
での相手を落とし入れバトルの遊び。とか。
なんでもかんでもこなす才知、まんまじゃいやーな捻り、壊し具合は相変わらず。
その辺の盛り込み，無茶さはいままでで一番。もっとすっきりさせて〜と思えど、
このクドサは病みつきになるでしょ、お客さん。まいったなあ、おやじというところ。
全体はよくわからないけど、シーンそれぞれこまめに楽しんで、ちと疲労ねこ。
役者。小手さん。暴れまくり。楽しそう。池田さん。色濃く醸しっぱなし。加藤、
村上のきちがいぶりとそれをフォローしきれない面白さはそれなり。もっとできそう
だけど。
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