サモ・アリナンズ プロデュース 第16弾「シャイアン」
＠下北沢 本多劇場(2000/5/17-21 ステージ)
全指定 前売り3,500円 当日3,800円 トリオチケット（三枚一組）10,000円
作・演出：倉森勝利 構成：小松と倉森勝利ブラザーズ
照明：中川隆一 音楽：青木渉 音響：山口敏広［Sound ConcRete］
映像制作：本橋亮、鳥塚美樹枝、大平雅之 衣装：金子道代 舞台美術：加藤ちか
舞台監督：松嵜耕治+［至福団］ 演出助手：金安慶行 衣装助手：吉岡香織
宣伝美術：岸南美子 制作：浅川智恵［OFFICE W&D］企画・製作：サモ・アリナンズ
協賛：トヨタ自動車株式会社
出演；
小松和重：間壁六郎太（遣米使節。極端な迷子癖のため１０年アメリカ放浪）
久ヶ沢徹：ブライドン（シャイアンに住む開拓民。強引）
久米淳子：アニー（ブライドンの妻。六郎太にちょっと心惹かれている）
平田敦子：ジョーイ（ブライドン家の一人息子。変）
千野ハルナ：シェリー（アニーの妹）
森田知章：フランク（シェリーの夫。気弱９
高木尚三：ライカー（ブライドンの土地を狙う困った人）
倉森勝利：デッドゾーン（自爆気味のデッドゾーンな用心棒？）
山内圭哉：田所評詠（間壁の元同僚。ライカーの用心棒となる）
横山利彦：ショーティ（保安官、よろず屋経営。ライカーの息が掛かっている）
佐藤広隆：ジャック（ライカーの手下）
久保弘美：スターウォーズ
林ゆう子：チャイルドプレイ
その他、金安慶行と第五期ワークショップの人達
2000/5/21(日）曇 7:05-9:15pm(2'10) 中段より 客席９割(350人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。
客入れ：がらがらの噂(hpで空席日ベストを掲載）も結構埋まってよかったね。
場内常駐係員はなし（たぶん）。折り込みパンフ。小冊子サイズ。写真付配役、
役者へ「くだらない質問」、スタッフ一覧、主宰挨拶掲載。物販。台本(1,000円）
ライター(350円）
「上演時間：２時間くらい」（張り紙）に笑うねこ（アドリブによって
日替わりだからいつも） 舞台。上手と下手に天井まで巨大カウボーイブーツ、どっかん。でけえ。５人が手
を繋いで一周太さ。ブーツの足先がかけらえた左右板壁は手前に末広がり。客席
側に、西部劇お馴染みの両開き扉。転じて、中央。奧への通路。出入り口だけ砂漠
山脈に溶け込むように置かれてる不思議。床は一面黄色い砂漠色。
お話。幕末、遣米大使の間壁（小松）はアメリカ無事到着。ところが、つうか
やっぱり、持ち前の迷子癖発揮。さまよって１０年。今日の宿は西海岸も近いシャ
イアン。立ち寄った開拓民ブライドン（久ヶ沢）の家。客人の間壁に料理を「つく
ってくれ！」、それが我が家の客人の迎え方さ、と晴れがましく。おひおひ、騙さ
れてるんじゃないかと訝るも、美人妻・アニー（久米）にも言われちゃかなわない
な〜と承諾。いきなり生肉欲したりする子供・ジョーイ（平田）はわけわかんない
けど。ほとんど賄いさんで居候。いいのかそれで、間壁。
そのころ、ブライドン家はトラブル直面中。追い出しをかける土地の有力者、ライ
カー（高木）が半ば脅迫、立ち退きを迫っていた。大変。一宿一飯の恩、俺が掛け
合うと頼もしい間壁だが、１週間も迷子で役立たず。とほほ。と笑っちゃうよな
エピソードは別として、笑っちゃいられない事態発生。ブライドンの義弟フランク
の妻をライカー部下が寝取ろうと虎視眈々。罠にはまり、逆上の夫フランクは射殺
されてしまう。なんてこったい。相手は流れの用心棒らしい（実は間壁・元同僚の
日本人。別の意味で道から外れちゃった人。）
敵を討つ！というブライドンをみねうちに止めて、間壁はライカーの元へ。話し合
いもハナから破綻、撃ち合いの末、間壁は生き残る。があろうことか、ジョーイが
どさくさに撃ち殺されてしまう。俺がやったと不可解な自供する間壁は獄中へ。
しかし、彼の予備弾はジョーイとの約束で、おもちゃ箱にしまわれていた。子供を
撃てるだけの弾は残っていなかったのだ。やつは無実。いまなら間に合うと、嫉妬
より友情をとり、刑場に急行するブライドン。
刑執行直前、言い残すことは？に間壁。あの弾は保安官の銃のものと一緒だったな
と。彼は保安官が保身のため、ジョーイを撃ったことを知っていたのだ。しかし、
ここは流れ者の自分が罪を被るのが、町のためには最善としたのだ。なんにせよ、
ジョーイは生きて帰ってはこないのだし。ブライドンは間に合わなかった。後、
間壁のえん罪は晴れ、ジョーイの墓の傍らに眠ることとなる。あの世のジョーイを
案内役に語られる、これはそんな悲しく暖かい物語。
けじめをつけて遊びまくる。ゆるゆる全編、くだらなさ前面の先行作から、一足の
長、物語も魅せる新境地。ぱちぱち。脱力場面は自在にやりっぱなし。やってみま
した映画パロ、あんま意味無く。ぐわーと天を仰ぎ＝プラトーン。うどんの赤提灯
強力わかもとの行灯、へんな日本人＝ブレードランナー。とか。もち全体は
シェーンの本家取り。メタシアターつうか楽屋話ない交ぜも。芝居途中で若手に
だめだし、お互いにだめがでるとか。
箸休めの小ねた、休む間もなく。突然妻・アニーが〜ざんすと苦言、それはイヤミ
か（久ヶ沢）（おそまつ君ね。小松さん目が点）。演劇の常套手段と前説しての
「転換ダンス」（曲オフコース）、終わったあとの台詞で「オフコース」（まめ
ですね）。とかとか。
客いじり。客席のお客にピンスポ。劇団グッズを買おう、イエーイイエーイと両手で
ダブルピースしていってと、舞台からお願い。してくれない。関係なさげだった
両脇が二入でやったりして？？。よくわかんないことに。カーテンコール二回。
いつもは二回はしないそうだ。好評だね。、
キャラ。しょっちゅう何考えてるか？な面白さ。胡散臭い子供キャラ・平田さん。
シリアスシーン、真顔で外す（なぜかドラえもんスーツとか）の久ヶ沢さん。
役名が手塚治虫してる小松さん（もしか、腹巻きしたコスチュームは間違った
アトム？！） 今回出番少ないながら、ともかくへろへろ地獄に相手も巻き込み
たくてしょうがない、倉森さん。小松、倉森のアドリブ攻防は少ないながら、
ファンサービスとばかりにきっちりあり。かわいい顔で「セックス三昧」とおとぼけに
語る、久米さん。毒舌がきっつい、でもそういう自分も抜け気味、山内さん。
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