「ゴドーを待ちながら」
＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2000/12/9-24 14ステージ)
全指定 A席5,000円 B席3,000円 SePT倶楽部会員 A席4,000円
ユース割引・シルバー割引 A席4,500円
アフタートーク出演者
12/16 岡室美奈子(早稲田大学文学部助教授) 12/17宮沢章夫 12/23別役実
作：サミュエル・ベケット 演出：佐藤信 美術：佐藤信 訳：安堂信也、高橋康也
照明：ブリュノ・グベール 音響：市来邦比古 衣装：今村あずさ
美術監督：星健典 技術監督：眞野純 舞台監督：森下紀彦 演出助手：鈴木章友
出演：
ヴラジミール ：石橋蓮司
エストラゴン ：柄本明 [東京乾電池]
ポッツォ ：片桐はいり
ラッキー ：村松克己[黒テント]
男の子 ：冨樫真
2000/12/17(日)晴れ 3:05-6:15PM(90/休15/85） 後方より 客席９割(600人）
客層：老若男女。20才代女性から老婦人まで女性過半数。
客入れ：当日券不明。2,3Fには空席あり。折り込みパンフなし。物販。パンフ
(A5 500円)主役二人と扇田昭彦氏の対談ほか収録。ポスター300円。
終演後、15休憩を挟んでトークあり（自由席）
魅力的な顔合わせ公演、世紀末に温故知新な古典劇上演。
舞台。葦や枯れた草ぼうぼうの砂原。中央下手よりに柳の木。なんかこう枝が
しょぼくれて禿げた。後方に弧を描く「壁」、淡く空色の。上手に「出入り口」
ここはどこぞのの隔絶区、二人が仕事をするためのな感じで。壁の向こうは真っ暗
客席遙かの天井には劇場常設の「青空」。
お話。ゴドー氏が来るのをずっと待つ二人。退屈きわまりない時間もポッツォと
ラッキーがきたり、自殺を考えたり、と結構忙しい。待つ仕事を除いては。
楽しい役者芝居、つうか個性。予想通り、愉快な二人の掛け合い。飄々とおばかに
シリアスに、素だか演技だかな処も余裕感じさせるベテランの味。芝居人生が
重なる配役、演出の妙。ヒューマニスト・ヴラジミール、無為そうで胡散臭い・
エストラゴンと。第七病棟、東京乾電池のあれこれ場面を思わせたり。特異な
意丈夫、スノッブなポッツォ。圧倒押し出しで片桐はいり嵌り。老人が酷労働の
ラッキー。実年齢近く、リアルにする村松克己もしかり。
出勤職場を意識させる壁つき装置。世界は無限なのに、世界と通じるはずの仕事
では閉ざされてる。外は生き地獄なのに、何も起こらず死ぬほど退屈。隣あわせの
危機感、なんだかんだと楽天な会社生活とか、今日を思わせて、ふーんねこ。
客席に下りての趣向あり。前列お客は迷惑顔でいて楽しそう。羨ましいねこ。
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