拙者ムニエル「絶叫家族」
＠下北沢 本多劇場(2001/8/30-9/3 7ステージ)
http://www.honda-geki.com/
全指定 前売3000円 当日3300円（初日のみ 前売2500円当日2800円)
作・演出：村上大樹 映像：上田大樹［INSTANT wife］
照明：千田実［CHIDA OFFICE］ 音響：尾林真理 舞台美術：斎田創＋突貫屋
舞台監督：村岡晋、山本修司 衣装：木村猛志［A.C.T.］、松本夏記
小道具：桜井徹、松浦孝行 宣伝美術：吉井花英、寺部智英
演出助手：荒川浩輝、山下猛 制作：内藤利恵子
出演：
加藤啓 ：新しいお父さん
今林久弥［双数姉妹］：イマバヤシヒサヤ（古い父さん、実は…）
澤田育子 ：ハギ子 （母さん）
市川訓睦 ：ガジロウ （子供）
伊藤修子 ：ブルエ （婆さん）
辻修人［動物電気］：セワシ （子孫）
千代田信一 ：博士 （開発した新薬・ワスレールで製法も忘れ）
小手伸也［innerchild］：ミセスコッテリー （ご近所主婦）
成田さほ子：ホップちゃん （ビールの精）
山岸拓生 ：ナグリ （劇団員）
寺部智英 ：こくまろ （雅な人）
村上大樹 ：店員 （喫茶店の人）
2001/9/1(土）曇 2:05-4:30pm(2'25) 中段より 客席ほぼ満員(380人)
客層：20才代中心に老若男女。常日頃にない中年層は本多進出効果？。
客入れ：当日券、40枚ほど。通路に椅子、階段に番号が振られて準備万端。今回は
椅子席が埋まってる程度。折り込みパンフ。Ａ４ ４Ｐに配役、スタッフ、予定掲載
次回公演は来年二月、隣接した駅前劇場とOFFOFFシアターを同時？使用。題して、
「大部屋小部屋同時に爆破（仮）」 物販。パンフ「拙者マニュアル」（A5版 50P
800円）主宰のメンバー紹介、ケラとの対談。劇団員のあの人との対談、劇団歴史
ほか収録。文字いっぱい、読み応えありでお買い得。ポスター30円、Ｔシャツ
(黒 2500円)、ほか。
早大・演クラ（サークル）出身劇団。動員ます増して、やったね本多進出。次回は
OFFOFFも加えて、下北沢席巻？。
舞台。白い装置と赤い床。後ろに階段もつ中央円形ステージ、電飾枠の開口もつ壁
が両翼。上手、弧を描く壁ドアを開けると小部屋。下手、階段を登ると中二階。
頭上に天球儀みたい、でか丸いのと、背景に放射線状棒。円形ステージの外縁は公転
して、ベルトコンベアよろしく役者出捌けに搬送利用。
お話。新しい父さん（加藤）やってきて、かっこいい。元父（今林）のけ者、居候
扱い。息子、心酔。ばばあ、陶酔、でも、醒め母は夫と認めないと公言。元父ぬか
喜びも、どっちも認めないの真意にがっくし。元父、会社でも失敗続きだし。新薬・
ワスレールの開発者が自ら人体実験して、製法までワスレールとか。新父に隷属し
かねない息子はいろいろあって、自分探しの旅へ、婆も同様自立。もぬけの殻の家
で、醒め母はキッチンドランカー。も、自らの正体・かぐや姫、どうりで男を両天秤
するわけだ、に気づかされて、月に帰り。さて元父、自分、昔、劇団にいたんですよ
、初日前夜トラブルがあって…。と回想。新父から思いも寄らない自分の正体を告げ
られて愕然。おまけに、トラブルは会社でも発生中。新開発の増殖薬のせいで饅頭
とか、あまつさえ自分とか倍々に。と、いろいろあって、収まってるように見せない
けど、大団円。よかったね。
装置演出グレードアップ、面白さ持ち味発揮、楽しいねこ。回り舞台で回転寿司状
お披露目、サイドステージでちょこちょこ、百一人（かしらないけど）増殖群衆で
即物的スラップスティックさ爆発。とか。大がかり（当社比）装置演出の中で、
小ねた変わらず、くだらなさ一層。自分探し、ＲＰＧとか、既成のスタイルを真顔
でして、中身はバカ爆発、の得意技変わらず。とっちらかりする枝葉エピソード、
なんかまとめちゃう、バカボンなこれでいいのだ語り口が、脳味噌ぐるぐる物で◎。
貧乏板前の再起修行、モンゴルの小劇場劇団、とか、くだらなくて好きねこ。
役者。広い会場で声が通る人でもない人の差、ちと気になり（後半、慣れたしどう
でもよくなったけど）。なんとわな、個人技押さえ気味なのも、うーん。加藤さん、
村上さんとか。市川さん、ますます阿部サダヲ系で好き。客演が彩り添え、舞台嵐
として活躍。辻さんの相変わらずのイカれた小動物ぶり、小手さんの生活に必要が
ない厚顔無恥な強引さ、今林さんの律儀な困り果てぶり、とか。
［月間一覧］
|