シベリア少女鉄道 vol.5「耳をすませば」
＠王子小劇場(2002/3/7-12 9ステージ)
全自由 前売1800円 当日2000円 3/11M 1200円
構成・演出：土屋亮一 音響：中村嘉宏 照明：高田麗
舞台監督・美術デザイン：山下翼 装置：近藤史晴、大野寿子
映像編集：稲川真矢 音源製作：霜月若菜
制作：廣田孝、染谷景子、土屋亮一
出演：
吉田友則 ：八木
三谷由香 ：杏奈（八木の彼女）
山下翼 ：山倉（杏奈に横恋慕）
横溝茂雄 ：お兄ちゃん
染谷景子 ：芽依（その妹、中学生）
藤原幹雄 ：野牧（二階堂・クラスメート）
齋藤はるな：二階堂（逃避にオカルト女性）
逢澤純世 ：対馬（二階堂・クラスメート）
2002/3/10(日)快晴 7:40-9:25(1'45) 中段より 客席ほぼ満員(80人）
客層：20才代中心、男性過半数。
客入れ：整理券順整列入場、荷物預かりあり。総じてゆったりと進行、もう少し
声をだして誘導してもいいかも。桟敷２列、後方ひな壇、椅子席１段。舞台後方の
スクリーンが高く、前方は見上げる感じ。若干首痛し。
折り込みパンフ。B5 ４ページ。挨拶、写真付き配役、スタッフ掲載。次回公演
夏〜初秋を予定とか。物販不明。前売り扱い特典（劇団、ｅ＋、×２．５）ＣＤ
もらい。曲２、短いドラマ１収録。
久々にみるねこ。開演前のデート趣向の注意（携帯やめてとか）ビデオが楽しい。
舞台。男子女子趣味、混合部屋。上手〜下手、平床ベット、小さなクローゼット、
入口ドア、コミックスやオモチャおいたカラーボックス、上にエアコン。下手奥角
にビデオやミニコンポおいたラック、その脇にルパンとかフィギュア。小さな座卓
テーブルクロスかけ。床にグレーのカーペット。セットの転換はせず。
お話。１＋１＋１＝１構成。１部。同棲男女のもと、女性に横恋慕するバイト仲間男
が身勝手に告白にやってくる。クイズで彼氏より「優位」に立とうと？するが！？。
２部。Ｈビデオをみようとしたら、妹が寝ぼけ眼でやってくる、それなに？。もう、
見ちゃってるし…。３部。授業にでないので訪ねてみれば、取り憑かれてるとか、な
んとか、勘弁してくれよ状態。一緒に行った子までおかしくなってきちゃって。
で、４部。これらを合わせてみると、予想だにしなかったものが突然現れてくると
（ないだろうけど、再演（アイディアのみでも）するかもしんないので自粛）。
ちとびっくり、やってくれるトリッキー。錯視、とも違うけど、騙し絵をつくるに
似たりの閃きと職人技が凄い。細かい合わせ技や遊びは才気感じさせ。くだらない
面白さのため、綿密丁寧に作業を成し遂げた、スタッフと役者には感心、愛情感じる
ねこ。今まであった、寝たふり前半部の退屈さを払拭。巧拙はさておき、ちと変わっ
たキャラが起て、自信をもって演技する役者○、面白くみれたねこ。三部（調整用
か？）がなんでもありに託けて、無理やり。これも今後の進化の楽しなほころび。
なんも主張がなく、純粋に造形の面白さだけ作品なのに、ふーむねこ。それ自体
意味がない「かたち」（今回は音）自体を全面テーマとしてるのが今作品。大なり
小なり啓蒙なテーマに呪縛されてる演劇の解放と、意味の喪失という意味でも、
興味深いなあ、と思うねこ。
役者。染谷さん。親しみやすくてファニーな、カッパなかわいさ○。
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