サモ・アリナンズプロデュース第20弾 10周年公演「ルーシー２６」
＠下北沢 本多劇場(2002/7/5-9 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売3800円 当日4000円 高校生以下3000円(当日受付販売のみ･学生証提示)
作・演出：倉森勝利 構成：小松と倉森勝利ブラザーズ
照明：中川隆一 音楽：青木渉 音響：山口敏宏［Sound ConcRete］
舞台美術：加藤ちか 舞台監督：松嵜耕治+至福団
映像：奥秀太郎 映像エフェクトプログラム：福地健太郎
演出助手：河島雲斎 衣装：金子道代、吉岡香織
宣伝美術：ナミヘイ 制作：浅川智惠 企画・製作：サモ・アリナンズ
出演：(役柄は別途掲載）
小松和重 ：ＫＯＭＡＴＵ
久米淳子 ：ルーシー
大政知己 ：ゆう太郎
佐藤貴史 ：たかし
倉森勝利 ：ペンギン
平田敦子 ：小野洋子
荒川良々[大人計画] ：ケン
児玉信夫[KOtoDAMA企画]：ジョージ児玉島
高木尚三 ：竜好
古本新之輔[株手力プロダクション]：シン古本田
三宅弘城[NYLON 100℃] ：マーシー
ユセフ・ロットフィ[劇団テヘラン] ：ロットフィ
久ヶ沢徹[サラ・プロジェクト] ：グラン浜野
村松秀憲：松村
渋谷はるか：ルミ子
その他 秋元一典、長村桂佑、斉藤敦、中村紘彰、渡辺孝顕、遠藤まり、橋谷江里子
2002/7/7(日)晴れ 2:10-4:37PM(2'27) 後方より 客席超満員(440人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。カジュアル率高め。
客入れ：補助。前方横1列、階段座布団席。当日券詳細不明。夜イベントの当日券
待ちは販売30分前で30人列。折り込みパンフ。Ａ４ 1枚に挨拶、配役、スタッフ
掲載。次回公演1月 Ｗ＆Ｄプロデュース公演＠本多劇場。
物販。パンフ（変形Ｂ５「めばえ」とか学習雑誌サイズ。800円。文章パンフなし。
付録物がいろいろ。なぜか過去公演チラシも同封）携帯ストラップ？350円とパンフ
セットで1100円。台本1000円（終演後、ひっそり片隅で倉森サイン会開催）。根付
800円。ほかＴシャツ2200円など。
１０周年とか。気負いなく、最近の流れの中で本公演。
舞台。モノトーン。中央、家形の壁が背景。下手上に王冠マーク。お盆にのって
回転舞台。後半、主人公がトリップした後は一転。明るくパステル色の印象画な
世界に。
お話。米国で仕事、再婚の日本人コメディアンを父にもつ、ルーシー。名に似合
わず純日本人、万年少女の２６才。淋しいから携帯で話すのが好き、男友達に邪険
にされても、それでも嬉しい。米国人の継母、連れ子に囲まれ、家では疎外感、
飛び出して男友達にたかられて、ジャンキーのたまり場へ。トリップ。
ルーシーという名の一人称はおしまい。ファニーの国。そこではみな現実のジャン
キーに劣らず変。記憶をもたない男達は記録の従者を連れ歩き、ペンギンショーが
突発。一様に人間になりたがってる彼らに、女性・ルーシーは鍵を握っている、と
いうのだが。不思議の国のアリス、を病んだ精神の現れと見立てた、ブラック
スパイスな物語
内攻な物語、すっとこどっこいなキャラ芝居と笑い。きつい現実にお惚け健忘症に
生きるダメな人達。バカ悲しさを漂わせ、絶望を重くさせず。おかしみに転じて
奇妙な妙味。うふふーんねこ。にしても、まったり進行。後半はほとんど牧歌的で
午睡が来たりするねこ。それはそれで面白いんだけど。
役者。小松、倉森、引っ込み思案。うーん、こまっち。平田敦子、久ヶ沢徹、いつも
どおり、厚顔無恥な素敵さ。ゲスト、持ち味見本市もいまひとつ食い足りない。
荒川、三宅、ユセフ、みな可笑しいんだけど、飛び道具な突拍子なさ少でうーん。
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