THE SHAMPOO HAT 第13回公演「雨が来る」
＠下北沢 ザ・スズナリ(2002/9/18-25 11ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3000円 当日3200円
作・演出 赤堀雅秋 音響：神尾美穂 照明：杉本公亮 舞台監督：飯室由美子
舞台美術：福田暢秀 舞台製作：F.A.T.STUDIO 演出助手：黒田大輔
宣伝美術：斎藤いづみ 制作：永井有子（ダグアウト）
後援：(株)UZアドベックス 企画制作：THE SHAMPOO HAT
出演：
松田弘子［青年団］：智子（事故で足が不自由になった女性）
児玉貴志：登（智子の夫）
多門優 ：誠（智子の弟）
新井友香［HIGHLEG JEJUS］：美紀（誠の妻）
日比大介：安倍（智子の加害者青年、日参見舞い）
福田暢秀：井上（その友人、つき合って同伴）
みのすけ［ナイロン100℃］：中山（ボランティアの男）
温水洋一：祈祷師
野中孝光：池田（その弟子）
2002/9/22(日)曇り 2:06-3:09PM(1'03) 最前列より 客席満員(150人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。コアな演劇ファンとお友達関連？。
客入れ：全指定ベンチ席。客入れの詳細不明(案内、荷物預かりあり）。
折り込みパンフ。A4 縦に三つ折り。あいさつ、配役、スタッフ、役者の予定と
「昨今」についてインタビュー。次回公演。来年3月＠スズナリ。物販。今回と
過去公演の脚本(B5版 500円とお買い得）。
お話。妻は事故で半身不随。頑なに車いすを拒み、こたつねこと化し。弟夫婦は
彼女の手足替わりとなり、焼け出されて居候の大義名分。加害者の青年は罪の意識
か、日参しては居たたまれず、悲惨。ベランダにくるカラスを異常に敵対視する夫は
、妻の治療のためならなんでもあり。拾ってきたボランティア、祈祷師。信じちゃい
ないのに、逆恨みがつのるだけなのに…。逆ギレあり、絶望あり、底なし沼な生き
地獄。コタツ留まりの妻はちらちらと車いすを見やり。終わり＝洪水が来たとき
頼みの脱出船にと、心変わり！？。
嫌ーないい感じ。非日常な設定にリアルな演技を追求した前回。さりげすぎて、逆に
シュールになっちゃった、その逆しま。日常の非日常を描く今回は、過ぎるくらいの
サービスぶり。むかつくキャラ大行進。厚顔無恥の弟夫婦。憤りの余りイッチャッ
てて、異常さが目に入らない夫。ありがた顔で被害者をゆるくいたぶる妻。思い込み
と自虐はげしい加害者青年。自己愛の過ぎたボランティア。後ろめたさたっぷりに
インチキする祈祷師と厚顔無恥助手。とかとか。心のどこかで世界の滅亡、自分以外
を願ってる、自己中心派の困った人達。破滅にいたるドタバタの可笑しみ、哀しみを
まぜこぜご飯。じっくりと、奇妙にさっぱりと炊きあげたお味が好みねこ。
役者。松田弘子さん。いつにない憔悴顔キャラにほよよ。温水洋一さん。浮いてる
独特存在感、なさけな顔ラブリー。
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