THE SHAMPOO HAT 第12回公演「女の足の裏」
＠下北沢 ザ・スズナリ(2002/4/2-7 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
指定 前売3000円 当日3200円 自由 前売2700円 当日2900円
作・演出：赤堀雅秋 音響：神尾美穂 照明：杉本公亮 舞台監督：飯室由美子
舞台美術：福田暢秀 舞台製作：F.A.T.STUDIO 演出助手：黒田大輔
宣伝美術：斎藤いづみ 制作：永井有子（ダグアウト）企画制作：ダグアウト
衣装協力：岡崎イクコ
出演：
峯村リエ［ナイロン100℃］：女将（ホテルの和服女性）
日比大介 ：旦那（女将の亭主）
新谷真弓［ナイロン100℃］：従業員の女
野中孝光 ：客１（いつも文庫本をもっている男）
田丸こよみ［指輪ホテル］：客２（その恋人）
高橋理恵子［演劇集団円] ：客３（警官２のパトに合わせ、崖にいく常習者）
児玉貴志 ：客４（松田。平沼が探している夫）
多門 優 ：警官１
福田暢秀 ：警官２（いつも食べている）
赤堀雅秋 ：宮本（崖から自殺未遂と誤解？されてる・チョコ好き）
大久保佳世子［明日図鑑］：平沼（夫・松田を捜しにきた女）
2002/4/7(日)晴れ 2:09-3:18PM(1'10) 前方より 客席超満員(150人)
客層：20歳代中心、時々中年層。女性7割、友達カップルずれ結構。
客入れ：自由席ベンチ3列、指定席座椅子9列。階段、上手通路に当日券客20人。
やや開演押すも混乱なし。場内でも荷物預かりあり。折り込みパンフ。B5 3つ折り
作家、役者のコメント、スタッフ、配役掲載。次回公演。9月新作。客演：温水洋一
、みのすけ、松田弘子。物販。上演台本500円。
野郎だけ劇団に、外部女優・５人を迎えていつもと違う？今回。
舞台。デイヴィッド・リンチ仕様の深紅一色部屋。調度は黒。前方、２つの
黒ソファと白テーブルセット。上手に高くベルベットカーテン、下手緩く孤を描く
壁、天井から豪奢なシャンデリア（天井も深紅）。正面にカウンター。鹿の剥製頭像
が下手と正面壁に突き出し。下手奥に螺旋階段一部。上から見ると、巻き貝断面に
見えるかも、な曲面加減。客入れ時に不安を煽るような、ブルースっぽい曲流し
（劇中は終始サックスでのフリージャズ）。
お話。田舎の宿。自殺の名所な崖から近く、何組か客逗留。自殺願望の客が多いこと
から、パトロール警官が時々出入り。ロビーにたむろって、なにするでなくぼんやり
。そんなある日、夫の後を追ってきたという女性がやってくる。しかし、男は既に
行方不明となっていて…。
得たい知れない、不条理がかった現実。わかりやすさと不可解さが散りばめられた
胡散臭さが好きねこ。とてもリアルな演技に、衝動またはたくらみが確信犯に仕込
まれ。笑い話から、ヒステリックな高笑停まらず伝染。突然の怒りやなんか不自然
な動き（張り手とか）。失踪した男がいた場合、男がそもそも現れておらず妻が探し
にきた場合、男はそこにいるが誰にも見えてない場合、のいずれも同じように展開
してみせ（脚本では単純に男がいた過去、失踪した現在の設定。もっとシュールな
ものだろと劇中印象ねこ。） 他行動や会話も同じように少し変えながら、繰り返し。
とかとか。
もろもろアイテムが投げっぱなしで、フォローほとんどなし。それら不可解さが
立ち現れる瞬間を理解不能ながら、興味深くみるねこ。全体、同じトーンで終始し、
瞬間や唐突の面白さまでも埋没印象。それこそリアルな日常、といいたいかもしん
ないけど、この舞台だとうーん！？。作為がも一つ伝わりにくく、もったいないと思う
ねこ。
役者。新谷真弓。殺伐とした世界で仄かに色めき、エロティックなのがいい。
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