ザ・シャンプーハットＰ“エスラボ”「みかん 〜ザ・シャンプーバージョン」
第14回下北沢演劇祭参加
＠下北沢 ザ・スズナリ（2004/2/7-15 11ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3000円 2バージョンセット券5000円 当日3500円
作・演出 赤堀雅秋 音響：井上直裕 照明：杉本公亮
舞台監督：高橋大輔[至福団] 舞台美術：福田暢秀 舞台装飾：後藤レイコ
舞台製作：F.A.T.STUDIO 演出助手：黒田大輔 宣伝美術：斎藤いづみ
制作：HOT LIPS 企画：エスラボ 制作：THE SHAMPOO HAT 出演：
シャンプー版 コンディショナー版
原 （かゆい人）：野中孝光 玉置孝匡
岡田（免職の人）：日比大介 児玉信夫［KOtoDAMA企画］
浅野（非番の人）：多門優 菅原永二［猫のホテル]
小野（バカ代表）：児玉貴志 なすび［なす我儘]
千葉（年長者？）：赤掘雅秋 小池竹見[双数姉妹]
南（通りすがり）：福田暢秀 ぼくもとさきこ［ペンギンプルペイルパイルズ] 2004/1/7(土)晴 4:37-5:43PM(1'06) 中段より 客席9割(130人)
客層：20-30才代中心、中年層もちらほら。女性過半数。
客入れ：最前列ベンチX-1、後方椅子席A-J。最後尾2列に空席あり。空席の詰めはなし
滑り込み入場につき、注意アナウンスがあったか不明。
折り込みパンフ。A5 7ページ。2バージョンそれぞれの挨拶、配役。共通スタッフ掲載。
次回公演。6/15-23＠スズナリにて新作。次回よりＤＭ会員の先行割引予約を行うとか。
物販。上演台本800円。ほか、過去公演台本、ライター販売。
99年20分の短編（コマーシャルサーカス）にて初演（リンク先でねたばれ）。膨らまし
60分とした改訂版にて再演。今回、5人から6人のキャストに書き換え、配役を
２バージョンとして上演。
舞台。リアルっぽくつくられたビル屋上、その片隅。コンクリート地肌、ビル淵は
30cmほどの高さ、フェンスなし。上手が隣ビルのレンガ壁と鉄筋、前側にエアコンの
室外ユニット。下手奥に出入り口のドアある突出部。上に飲料水タンクとＴＶアン
テナ、脇に備え付けの梯子。屋上中央に物干しさお、シャツ、靴下など干され。
下手端にベンチ１。隅にはコンクリート屑や雑誌やごみあり。
お話。警察官の独身寮。元旦だけど仕事の人達が居残り。ぽかんと晴れた昼下がりの
屋上。洗濯を干すくらいの場所に行き場のない人がやってきて、一騒動を引き起こす
といっても、相手は仲間で警察官、近所に人はおらず、しかも正月晴れ。切迫感は
ありそうでない。バカ通しでゆるく不発を繰り返すだけで…。
いかにも芝居な芝居。おかげで深みにまじ嵌らず、すっきりと見られて○。物足り
ないぐらいの1時間上演もまた○。脱線するのが警察官、と古典コントみたいな設定。
正月の寮という設定で、ゆるさや隙を醸して巧い。そこらは登場人物にも通じて、
笑いを生み。お話の伏線となる挿話や人物はといえば、隙なく置いて、きちんと筋を
通し。その他のガジェットな係わり合いは軽くまぶして、邪魔ならず美味しさ増し。
つぼを心得た、巧い作家だなと改めて、思うねこ。
役者。全編を漂う緩さ、倦怠、それら苛立ちの空気感を見事に醸し。さすがのアン
サンブルと思うねこ。
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