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 自転車キンクリートSTORE「ダイアナ牧師の大穴」

 @新宿 スペースゼロ(2002/11/30-12/8 10ステージ)
 http://www.spacezero.co.jp/
 全指定 前売・当日共 4800円

 作:飯島早苗 構成・演出:鈴木裕美
 装置:川口夏江 照明:中川隆一 音響:井上正弘 衣裳:宮本宣子
 ヘアメイク:河村陽子 振付:玉野和紀 声楽指導:泉 忠道
 稽古ピアノ:浅野直子 舞台監督:矢野森一 演出助手:山田美紀
 宣伝美術:鳥井和昌 提携:全労済+(株)スペースゼロ
 制作:自転車キンクリーツカンパニー、須藤千代子ほか
 出演:
 歌川椎子 :ダイアナ牧師
 池田有希子:まりあ(牧師さんのお手伝い)

 池田貴美子:浜田さん(教会によりあう、みみっちい主婦)
 生方和代 :船木さん(同上)
 藤本喜久子:磯辺さん(同上)

 平田敦子 :大仁田林麗子(教会にふらりと入ってきた、化粧の濃いよそ者)

 2002/12/7(土)小雨 2:05-4:19PM(2'15) 中段より 客席満員(400人)
 客層:20歳代とそんなに若くもない女性8割。以前より女性が多い印象。
 客入れ:当日券あり、詳細不明。通常配置の全椅子、雛壇で見やすし。折り込みパンフ。
 B5 4ページ。稽古場日誌、役者プロフィールと大博打体験について。曲(13)リスト。
 配役、スタッフ、予定掲載。次回公演の告知はなし。物販なし。

 久々の新作公演。オリジナルメンバが2人(歌川、池田)とちょっと淋しいねこ。
 舞台。木造の大△屋根、採光窓にステンドグラス。教会つうより元倉庫雰囲気な大き
 さが斜に置かれ。内壁は晒されたようにおんぼろ。上手に十字架壁、説教台、学校
 サイズのオルガン。中央〜上手に斜めに4列、5列に置かれたベンチ。つけられた
 クッションはお手製?。上手後ろの出入口。窓枠は紡錘型、◇のステンドガラスとか
 嵌められモダン。下手奥ドアから裏庭、上手手前ドアから母屋設定。
 
 お話。漁師町の教会。すきま風、雨漏りと越冬できるかしら状態のおんぼろ。ミサに
 くるのは淋しい漁師らの留守妻。夫と疎遠、夢も希望も…、家族に隷属、と日頃の
 鬱憤をぶつけられる女性牧師。うーん顔も誠心誠意に応対して、いいひと牧師。
 そんな処に怪しげな女性が。神様に祈ったら儲かったんですよぉ。はい!?。競馬
 で?。迷える主婦達を巻き込んでの「大穴」騒動。牧師、困っちゃう。

 らしくなく、らしいミュージカル仕立て。強引な筋立て、心境こめ(力み過ぎ?)
 歌場面など、あえて避けてきただろう芝居っぽい道具立て。飯島さん意趣代わり?。
 なるも、巧くこなそうとせず、しょぼしょぼと拙くして、逆に浮かばせる自然体。
 懸命、不器用も、逞しく誠実に生きる等身大の女性達の姿。これも、じてキンと思う
 ねこ。ギャンブラーと牧師。教義に照らせば、水と油な2人。方向は違っても、自分
 に誠を尽くす意志に共鳴し、友情を確かめるラストにちと感動。これも、以下同文。
 賛美歌の替え歌。強引さとぎこちなさにとこどこ苦笑。勢い重視なんだろうけど。

 役者。おばさんの悲哀とおかしみをたっぷり。池田(貴)さん、すでに名人上手。
 歌川さん。歌をこなしてるのにほよよ。池田(有)さん、さすがのコメディアンヌ
 ぶり。プリチー。生方さん。こぶし回ってます。藤本さん。美人。平田さん。
 他の人と別の意味でかわいい。きっちり踊りまくってて、好感の女優ぶり○。

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