シベリア少女鉄道「笑ってもいい、と思う。２００３。」ノーカット完全版
＠王子小劇場(2003/4/10-14 8ステージ）
全自由（整理番号付き）前売2300円 当日2500円 4/11M前売当日共1800円
＠パルテノン多摩小ホール 4/26 1ステージ ショートカット版
（パルテノン多摩小劇場フェスティバル２００３参加）
作・演出：土屋亮一 舞台監督：谷澤拓巳 音響：中村嘉宏 照明：伊藤孝
舞台美術：齋田創＋突貫屋 大道具：松本謙一郎＋突貫屋 音源製作：霜月若菜
映像：池田学、稲川真矢 衣装・小道具：染谷景子、水澤瑞恵、秋澤弥里ほか
宣伝美術：土屋亮一 制作：渡辺大 制作協力：ＴＷＩＮ−ＢＥＡＴ
出演：
染谷景子 ：守田
藤原幹雄 ：石根
秋澤弥里 ：赤石
加藤雅人［ラブリーヨーヨー］：雅博
前畑陽平 ：鶴本
水澤瑞恵 ：恵美
吉田友則 ：山口
土屋亮一 ：狭野
加藤Ａ太郎［IDENTETIES］：豪士
2003/4/11(金)晴 2:35-4:35PM(2'00) 中段より 客席ほぼ満員（100人）
客層：20歳代学生風中心。親類縁者なおじさんおばさん、ちらほら。男女半々。
客入れ：前売り全日完売。当日券詳細不明。整理番号順に階段整列、適時誘導あり。
10人づつ入場、入口で荷物預かりあり。桟敷（段差あり）3列、パイプ椅子席（雛壇、
千鳥配置）5列。桟敷増設のためか、前後間隔狭し。いつものようにスクリーンは上方
、装置のことも含めて、後方席でみたほうが○。客入れ時サービス、今回はなし。
折り込みパンフ。B5 3ページ。あいさつ（観ててうなずきねこ）、キャスト、スタ
ッフ、予定掲載。5/8-14ビデオ上映会、9/12-15新作＠三鷹市芸術文化S。物販なし。
旗揚げ作品(2000年)、劇団初の再演とか。
舞台。一面の黒幕、舞台趣向からすると、奇術のそれに近し。
お話。転校生・守田は理屈っぽい女子。らしいとか、普通ってないと思うと。きつい
頑なな物言いで周囲を困惑させるけど、真摯さに好感を抱く人もあり。秘密を打ち明
けられたクラスメート達は守田を理解しようとし始める。しかし、過酷な現実は守田
をさらに孤独へと追いやって…。そんな青春物語でねたふり８０分後、考えても誰も
やらないようなオチ４０分の構成。
真面目顔（中味）に造り込んで、破壊的なくだらなさ（外観）でおとす。「長いコン
ト」の一言で片づけるには壮大すぎ。さらに究めた、頑固一徹な仕事ぶりに呆れ
（誉め）るねこ。ねたふり芝居はグレードアップ。知らず、おセンチに涙腺にきたり
すっかりしてやられたりな、憎いあんちくしょうモノ。初演のオチは人づてに聞いて
たのでなるほろ。しかし、執拗な小ねたの畳みかけにはまいるねこ。ちょっと平板に
も感じて△。ふりとオチの落差を過剰に演出するとか、もう一つほしかったねこ。
役者。染谷さん。役作りのため減量して望んだとか。気迫の演技で圧倒。可愛い役柄
から芸域（とわいわんか）、演技の幅を拡げて○。秋澤さん。華有り、憂い顔もまた
よし。前畑さん。他にないワイルドさ。ラブリーヨーヨー・加藤さん。いかにも
バスケ部の男子っぽい。この２人と、とぼとぼした土屋さんの凸凹に味わいあり。
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