劇団ジャブジャブサーキット「タイタニック・ポーカー」
＠下北沢 ザ・スズナリ(2003/5/22-25 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由(整理番号付き) 前売 一般2700円 学生2200円 ペア5000円 当日3000円
＠大阪 ウイングフィールド6/19-22 5ステージ
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ 7/10-15 7ステージ
草案：北村 想 作・演出：はせひろいち
照明：福田晴彦[(有)自由舞台] 音響：松野 弘 舞台美術：JJC工房
衣装・小道具：JJC工房 宣伝美術：藤井あゆみ チラシモデル：小林元樹
舞台監督：岡浩之 制作：咲田とばこ ほか
出演：
はしぐちしん(客演)：男１（車椅子の男）
小山広明 ：男２（研究者、乗務員）
鷹之彰秀［劇団ゼロ(HP)]：男３（一等船室乗客）
栗木己義 ：男４（二等船室乗客）
千頭麻衣 ：男５（三等船室乗客）
岡浩之 ：男６（一等航海士）
咲田とばこ ：女１（研究者）
中杉真弓 ：女２（乗務員）
荘加真美 ：女３（一等船室乗客）
高木美千代 ：女４（一等船室乗客）
金良華[爆烈Ｋ・Ａ劇団]：女５（乗務員、歌い手）
2003/5/23(金)曇 2:06-3:45PM(1'38) 中段より 客席6割(80?人)
客層：学生、先生ら演劇関係者。女性過半数。スーツ男性は平日昼で大丈夫か。
客入れ：受付は2F。活舌と表情がいい、役者みたいな制作と木訥とした制作が出迎え。
招待と優先予約、予約・前売り、当日券の順に入場。平日昼の今回は開場時で10人ほど
ゆるゆると満遍なく、小劇場の昼公演にしては盛況。高低差のあるベンチ3列、雛壇に
パイプ椅子11列。通路は下手よりの縦と、5列目前の横に設置。横通路があると、
入退場がし易いので、他の劇団も倣ってほしいねこ。おおよその芝居は上手中心だけど
左右に分かれる場面も多いので、やや後ろが○。テーブルのカードの様もみえるしね。
折り込みパンフ。B5 3ページ。長い挨拶、キャスト、スタッフ、掲載。具体的予定は
なく、11月末にシアターグリーンでなにかやるとのこと。物販。過去戯曲とか。今回の
戯曲は予約受付中(1200円)
北村想の草案＠飲み会から構想２年。「タイタニック号で最後までポーカーをやり
続けた人々がいる。彼らを描くことで事件と謎を描けないか。」をもと。チラシなど
予告から、大部に脹らませた印象。
舞台。上手2/3＋下手1/3のツートーン。床は赤カーペット共通。上手。白壁にアーチ
を描いた開口の窓と出入り口。どことな中東雰囲気。調度類。奥壁に二人掛けのロコ
コ調アンティークソファ。角に鷲の彫像。壁の棚に瓶や壺。前側、晒した色合いのど
っしりした木製丸テーブル、椅子三脚。上手の壁にダーツ、高さを変えられるよう、
取り付け板が等ピッチであり。下手、残り1/3。こちらは渋色の木製壁。ロココなソファ、
丸テーブルと椅子、そして壁のダーツは上手同様。奥角のランプシェードが柔らかな
灯りを注ぎ。
お話。タイタニック号の一室。隠れ家のようなそこに集まるのは機知に富んだ男女達。
ひねくれ者と言えるかもな、彼らの目的はポーカー。すまし顔で登る話題は互いの
ことから、船にまつわる噂話へ。フェイク？、いやこれがホントのことで…。それは
さておき、見えたり見えなかったりの常駐車椅子男は、一体なにものなのか？。
ツアー初めなので概要まで。いつになく派手め、大胆に仕掛け。華やかな衣装と装置。
夢のように自由度の高い時空構成。揺り椅子探偵型ミステリーに、ポーカーばりの
クールな男女駆け引き。さらに船上のドラマへの「顧みる視点」をおき。人間愛など
偽わられたドラマツルギーへの憤りと哀しみを現し。事件を通し、人の愚かさと醜さを
強く描いて、これも今な演劇と思うねこ。お客にあれこれと考えさせる、説明レスの
謎めきはこの劇団の常套手段とはいえ、結構数。演劇な実験を、奇天烈、不親切と
否定的コメントの向きもありそう。ねこは不明も含めて、面白かったけど。
役者。客演が目立ち、レギュラーは地味目。小山さんキャラに捻りを期待の向きには
いつもと違うかも。さばけたマダム役、荘加さん。会社に一人は欲しい、頼れるキャラを
しっかりと好演、好感ねこ。
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