劇団ジャブジャブサーキット 第35回公演「『中野エスパー』をめぐる冒険 大改訂版」
シアターグリーン３０周年招待公演
＠池袋 シアターグリーン(2002/1/10-15 9ステージ)
全自由 前売2500円 当日2800円
作・演出：はせひろいち 舞台監督：栗木巳義 舞台美術：JJC工房
大道具：世一嘉津男 小道具：江川由紀 衣装：小関道代
照明：福田晴彦[(有)自由舞台] 音響：松野 弘
宣伝美術：奥村良文[ワークス] 制作：咲田とばこほか
出演：下記
2002/1/14(祝月)晴 2:04-3:32PM(1'28) 中段より 客席ほぼ満員(80人)
客層：20才代中心、女性過半数。名古屋からのお客もちらほら。
客入れ：荷物預かりあり。全背もたれ付ベンチ席。中程の花道通路設置、おかげで
入退場しやすく。やや後方で全体を見た方が○と思うねこ。誘導特になし。後から
来る客のため空席詰め、花道脇の抜け道案内あり。折り込みパンフ。B5 ４ページ
挨拶、配役、キャスト、予定。次回公演。2/10岐阜にて「螺旋の悪意（サワ氏の仕業III
改題）」、3/16,17名古屋にて新作、５〜７月新作・三都市ツアー。
物販。上演台本(1000円)
96年作品（ねこのJJS初見作）再演。
舞台。赤い壁棚にいろいろ中古品、リサイクルショップ。家電、衣服、生活雑貨、
趣味趣向とまんべんなく。下段；大小TV、乾燥機、シンク、ジャンパ、PC、鉄製
マスク、オープンデッキ、大小ステレオ、トースター、ラジカセとか。上段；ウク
レレ、人形、剥製、レリーフ、TVとコーヒーメーカ、仏具、まねきねこ、ラジカセ
ほか。舞台中央。テーブルはベニヤのお手製。後ろの食器棚にお茶碗、徳利。
脇にゆで卵（５０円で販売とあり）。上手壁際に事務机、後ろに民芸暖簾と
客間入口。下手側は母屋への入口。背景壁は枯れ枝を墨絵で描いたように黒色。
お話。占いが当たると噂のお店、はリサイクルショップ。今日も素性を隠しての
取材記者が。兄弟二人のお店、兄の副業らしく、政治家秘書らも出入りの様子。
彼らも怪しいが、輪を掛ける今日。弟はどうにもイライラ。長く同じ場所にいないと
決めたはず。兄が女性との安住を選んだことが気に入らないこともある。
怪しい女子学生、持ち込まれる爆弾、眠り装置による弟の洗脳、身内のスパイ。
これは私たちの日常ではなく、攻防を繰り広げるエスパーの日常なのだ。危機を
察知した兄弟は消失、しかし恋の思いは捨てられず、暖かく哀しく残されて…。
語られずともそこにある悲恋。しみじみと余韻を残す恋愛劇になった再演。ＳＦ
サスペンスとしてわくわく。しだいにしかし全貌を見せない謀略の謎、暴力の影。
感情の高まりで鳴るラップ音、自動起動する家電製品らさりげ演出。舞台の上の
リアルを巧みに取り込み効果的。ＳＦな設定も、運命を負った人の物語として
手応え。常人にない能力を持ちながら、当たり前の生活を恋をもちえない苦しみ。
台本、役者の充実で行間にこそ、それら多くを語らせての味わい◎。人物それぞれ
の生き様が印象に残るねこ。
全体、初演よりスタイリッシュ。フェイドインアウトで人物関係を見せる冒頭（加藤
和彦シャンソン◎）とか、今までになくお洒落。とわいえ、おばちゃんキャラ、
お惚け会話、へんてこダンスとか、お茶目忘れず。いい案配になってるのが楽しい
ねこ。
役者。女優、充実。中野弟・江川由紀のきりっとした美少年ぶり。中野恋人・咲田
とばこ のしみじみ滋味あふれる佇まい。とか。
初演 再演
1996/5/10-19 2001/11/1-4
＠名古屋七ッ寺共同スタジオ ＠大阪ウィングフィールド
11/21-27
＠名古屋ナビロフト
5/30-6/2 2002/1/10-15
＠シアターグリーン ＠シアターグリーン
23ステージ 20ステージ
前売2200円 前売2500円
上演時間：1'35 1'28
出演：
中野：栗木巳義 ←
シン：咲田とばこ 江川由紀
水椰子：長尾みゆき 咲田とばこ 梅田さん：小島好美 荘加真美
月山助教授：荘加真美 中杉真弓
小寺さん ：みずのいくひこ 小山広明
安岡：所晴巳 井池泰紀[ＮＡＣ]
三井：（修理屋）山本昌子 千頭麻衣 嶋田：（女子学生）棚橋優紀 高木美千代 一ノ瀬：（一の瀬）中杉真弓 小関道代
杉浦美奈子(Wキャスト)
矢野：世一嘉津男 ← 島田：小山広明 ーー
［月間一覧］
|