＠新宿御苑前 サンモールスタジオ(2004/11/17-21 7ステージ)
http://www.sun-mallstudio.com/
一般 前売2700円 当日3000円 学生 前売2000円 当日2300円
ペア券4600円（前売・劇団予約のみ）
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ 9/28-10/3 8ステージ
＠大阪 ウィングフィールド 10/27-30 5ステージ
作・演出：はせひろいち
照明：松野 弘 選曲：はせひろいち 舞台美術：栗木巳義
宣伝美術：奥村良文[ワークス] 舞台監督：岡浩之 制作：ＪＪＣ企画
出演：
小山広明 ：桜井鉱一 （山音クリニック分室長）
村松綾(客演)：角田早苗（同分室ケースワーカー）
荘加真美 ：山音恭子 （山音クリニック所長）
永見一美 ：若林なつみ（同分室の外来患者）
小関道代 ：小坂恵美子（同分室の入院患者）
岩木淳子 ：仁科容子（同分室の元入院患者）
高木美千代：小山内優（なつみの友人）
岡浩之 ：谷涼次（恵美子の弟）
中杉真弓 ：藤沢トキコ（ルポライター）
はしぐちしん（江川由紀）：神谷忍（ネット関係の業者）
2004/11/20(土)晴 7:35-9:36PM(2'00) 中段より 客席9割(75人)
客層：20-30歳代中心に幅広く。コアな演劇ファンとお友達？、男性過半数？。
客入れ：整理券配布、開場時で20人弱。桟敷１ベンチ１雛壇にパイプ椅子５列。
中央と下手端に通路をつくって配慮。シアターサンモールと勘違いしてくるお客が
いるとか。折り込みパンフ。B5 3ページ。挨拶、スタッフ、配役。次回公演。
6月あたりスズナリでとか、詳細未定。物販。台本1000円、ほか。
「こころネットKANSAI」*＠大阪とのコラボレーション。
＊以下無断引用「社会全体が不安・不信・不透明感であふれる現代において、心身
に問題を抱え、精神科・神経科に入院・通院する当事者と、その援助者、そして
意思ある市民によって設立。一人一人が持つ生きる力と能力を交流させ、共に
生きることで学び、そして楽しめる活動をじっくりと根付かせ、心の健康問題の
改善と、こころとからだのバリアフリー社会の実現を目指す。」
舞台。依存症患者が訪れ、入院治療も可能なクリニックの談話室。白い壁は上手に
弧を描き、間接照明のスリットが等間隔にあり。下手壁は格子状のガラス一面。
出入り口は下手奥のパーティション内。調度は丸テーブルと下手壁際の電話と
ノートPCが置かれた机。
お話。｢摂食障害｣「アルコール中毒」など、依存症患者のケアを行っているクリニ
ック。新旧を問わず患者とのホットラインをもうけるなど、細やかで親身な対応が
特徴。とある女子高生とはリレー小説。関係イベント絡みとはいえ、患者のために
なればと、突飛な相手の小説をつないでいく先生。いい人すぎてから、からかわれ
ることもしばしば。
ある日、故人のホームページを管理する=サイバー墓守の営業者が相談を持ちかけて
くる。摂食障害からかつて通院、飛び降り自殺したアイドルの掲示板に奇妙な書き
込みがあるという。どうも亡くなった女性の書き込みらしい！？。自殺する前の
最後の書き込みは「しずかなごはん」と意味深。先生と助手は、なにかヒントに
なればと協力することとする。休憩室に女性の幽霊がでるとの噂もあるし…。
協力といえば、もう一つ。女性フリーライターから摂食障害患者の取材申し込み。
断るところだが、コネとライターの実績から承諾。患者はほか同様レアケース。
両親とも姉弟別居の過去、自ら望んでの入院。インタビューが始まり、食べ吐き、
命に関わる減量に至る心の状態が静かに語られていく。意外な展開も含めて。
裸の心、飾らない言葉が痛く、優しく沁みる佳作。病気そのものより先、患者と
医師がともに人生に向き合っていく。生きるとはなにかを静かに問いかけてくる
ドラマに感じ入るねこ。善男善女な登場人物は暖かく、ユーモアも欠かさずさらり。
その有様が、心のひだを手にとれる感触としてくれて○。
我慢ならないか、趣向付加。後に幽霊と知られる女性を常駐させたり、彼女がらみ
でミステリーにしたり。謎解きは興味を引いたけど、結構強引。そこまでやらん
でもとも思うねこ。
役者。親しみやすい人ばかり、逆に地味なんだけど、作品には合い。女子高生役・
永見さん。さりげに華がある美人。はしぐちしんさん（車椅子の俳優さん）。愛嬌たっぷり。
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