松竹製作 アトリエ・ダンカン プロデュース「阿国」
＠京都四条 南座(2003/8/2-17 18ステージ)
http://www.shochiku.co.jp/play/minamiza/gekijyo/
全指定 前売当日共 一等席席11550円 二等席6300円 三等席4200円 特別席12600円
＠京橋 ル テアトル銀座 7/8-27 24ステージ
＠北九州小倉 北九州芸術劇場大ホール 8/20-21 2ステージ
＠長崎 長崎ブリック大ホール 8/25-26 3ステージ
＠名古屋 中日劇場 8/29-31 4ステージ
原作:皆川博子「二人阿国」 脚本:鈴木聡[ラッパ屋] 演出:栗山民也
音楽:紅龍[上々颱風] 美術:妹尾河童 衣装デザイン:辻村寿三郎 振付:前田清実
照明：室伏生大 音響：山本浩一 殺陣：國井正廣 編曲：長谷川雅大
ヘアメイク：角田和子 衣装：今西春次 かつら：井上勝美 歌唱指導：深沢敦
演出助手：坂本聖子 舞台監督：廣田進 制作：鈴木奈緒子ほか
アシスタントプロデューサー：小池義圓 プロデューサー：池田道彦
主催：松竹(株)、読売テレビ 製作：松竹(株) 企画製作：アトリエ・ダンカン
出演:下記
2003/8/15(金)曇 2:00-5:08PM(1'25/休21/1'20) 3階中段 客席ほぼ満員（1000?人）
客層：女性7割。おばさん以上中心。20-30才代の男性単独、家族連れちらほら。
客入れ：満員につき、当日券はなしの掲示あり。3階後方は空席結構あり。2階前方の
補助椅子は埋まっていたのかしら。物販。パンフ(A4 50ページ 1500円) 7月東京
公演の写真あり。
90年初演、今回８年ぶりの５演。阿国が京都の四条河原で踊って四百年の節目公演。
舞台。木造の四条大橋が舞台幅一杯、天井高さまで。橋のたもとがメインステージ、
往来が客席通路な設定。花道のたもとに地蔵菩薩がちょこらんとあり。左右壁はむし
ろに覆われ、客席頭上を渡って二条の赤提灯の列が灯り。３階席だと橋中央、最頂部
が見切れちゃうのが、残念ねこ。
お話。江戸初期の京都。民衆を熱狂させた、華美でかっこいい「傾（かぶ）き者」の
第一人者・阿国の半生。列ぶものがないスターだった阿国も年を重ね、若き「２代目
」に取って変わられる哀愁人生。ハンサム猪熊少将との終生の恋。権力への反骨反発
などを交えて描く。
暑気払い、夏祭りな勢いに気持ちが軽くなるねこ。物語と歌、踊りが名タッグを組ん
で最強の仕上げ。案配の良さは日本語ミュージカルとして、最高のものじゃないかし
らん。前半は歌と踊り、後半ドラマ中心。とりわけ前半、上昇気流に乗れば気分上々
、な上々颱風の歌（ヒット曲の阿国版替え歌）とお祭り感覚のステージング◎。
溌剌で逞しく、エロ可愛いおばさん・木の実ナナ、ミスタームーディ・池畑慎之介、
骨太豪快君・上條恒彦、の要三人を始め、押し出し強く、芸達者な役者が揃って、
楽しさ絶えることなし。
後半、しだい転調。通奏低音みたい姿をみせていたカラスな河原乞食達が頻繁に現れ
、権力の暗雲が立ちこめていく。それもめげず成り上がる阿国ライバル、どん底でも
懲りない再スタートの阿国達がしたたかで逞しい。反骨というよりか、おばかな情熱
の素敵を謳って、鈴木聡らしいかっこよさもあり。これを役者バカが演じるから、
嵌りまくり相乗。舞台のテンションに共鳴してくよな、高揚感が心地良いねこ。
役者。木の実ナナもすごいけど、コンビを組む若松武史はもっと凄い。５０才代は
間違いないのに、脂ぎっての野獣ぶりは昔相変わらず。団塊世代役者、恐るべし。
合間を縫って、ほんわりと癒し系な深沢敦。いつものように愛情感じるねこ。
伸びやかで明るい歌唱が心地良い、池田有希子。若松さんとは反対の意味で凄い、
昭和枯れすすきな味わい・花王おさむ。など、嬉しい役者ぞろい。
［月間一覧］
出演：
木の実ナナ：阿国
池畑慎之介：猪熊少将
上條恒彦 ：原三郎左衛門
上々颱風 ：阿国一座
池田有希子：お丹
若松武史 ：三九郎
鷲尾真知子：おあか
深沢 敦 ：とっぱ
石井愃一[東京ヴォードヴィルショー] ：松梅院
花王おさむ：作蔵
市川 勇 ：備後
内田滋啓 ：一九
西川忠志 ：佐門
松岡由利子：こふめ
中嶋しゅう：乞食
高橋耕次郎[文学座]：乞食
原川浩明[花組芝居]：権蔵
武岡淳一 ：一兵衛
楠見尚己 ：町衆
浦井健治 ：一蔵
友井雄亮 ：二蔵
三鴨絵里子[ラッパ屋]：遊女
風間水希 ：遊女
鈴木真弓[扉座] ：遊女
小貫郷子 ：遊女
鳴海由子 ：遊女
ももさわゆうこ：遊女
春川さやか：遊女
中川菜緒子：遊女
池谷京子 ：遊女
徳垣友子 ：遊女
川北良介 ：乞食
木村 準 ：町衆
今井克巳[カムカムミニキーナ] ：町衆
小島啓寿 ：町衆
出口高司 ：町衆
榊原大豊 ：町衆
中山 昇 ：町衆
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