＠渋谷 青山円形劇場（2004/9/4-10/3 34ステージ）
http://www.aoyama.org/
全指定 前売り当日とも6500円
作：シャーロット・キートリー 翻訳：常田景子 演出：鈴木勝秀
美術：松井るみ 照明：倉本泰史 衣裳：前田文子 音響：井上正弘
ヘアメイク：シモン．いほこ 履物：rev K shop 織物制作：岡本賢三
舞台監督：瀧原寿子 宣伝美術：平田 好
プロデューサー：北村明子 企画・製作：シス・カンパニー
出演：
木内みどり ：ドリス・パーティントン
渡辺えり子 ：マーガレット・ブラッドリー
大竹しのぶ ：ジャッキー・メトカーフ
富田靖子 ：ロージー・メトカーフ
2004/9/19（日）晴 2:06-3:47PM(1'40) ロビー側後方 客席満員（360人）
客層：女性7,8割、おばさま3割。中年カップルも結構の大人客席。
客入れ：当日券あり、1時間前から一人2枚。最後尾に追加席10席ほどあり、ほか詳細
不明。楽屋側1ブロックのみステージとした、対面と目線があって恥ずかしい円形
客席。美術がほよよ趣向、天井も合わせてみたいもの。折り込みパンフ。A4 1枚に
配役、スタッフ掲載。物販。パンフ(B5変形□18cm 27ページ オールカラー 600円）
スズカツ、篠井英介対談収録。カーテンコール2回1分、巡ってくれてうれしいところ。
英国の作家作品、本邦初演。ちょっとこわいもの見たさありな、華やか４女優にて。
舞台。円形の床と天井に巨大な刺繍。ニードルポイントというの？、天井部には針と
糸もみえ。楽屋側の1ブロックが高台。グランドピアノ、上に少女人形と花。レース
生地やぬいぐるみら女性道具が、関係性を示す仕掛けとして巧みに使われ。
お話。親子四代・女たちの物語。苦労人の家庭人・ドリス。その一人娘で親の反対を
押し切ってアメリカ人と結婚、家庭を守りつも社会性に富んだマーガレット。その娘
でビジネスに野心を燃やすジャッキー。そのジャッキーを自分の母親とは知らずに
育てられた娘・ロージー。母と娘、家庭と仕事など、直面する人生の転機とそれぞれ
の生き方を描いていく。
協調すれど融和せず。母と娘つう、女通しのせめぎ合いを繊細かつ鮮やかに綴って
いく。「母」への愛着と反発という複雑な感情を自らも抱えながら、個々人として
母と向き合う。個が粒だつ実力派女優達の演技はぴたりとはまり。舞台に晒してデス
マッチなスズカツ演出も相乗。会話バトルに目線、仕草の細やかな演技を添えて、
力強くも味わい深いものとし。繊細な物語と女優芝居をともに楽しめて、ごちそう様
ねこ。
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