＠新宿 紀伊国屋サザンシアター(2004/12/3-12 12ステージ）6休演
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall1index.html
全指定 前売4800円（e+得チケ3000円） 当日5000円
＠岩手 盛岡劇場 メインホール 12/14 1ステージ
＠静岡 富士市文化会館 ロゼシアター中ホール 12/16 1ステージ
＠石川 金沢市文化ホール 12/18 1ステージ
＠富山 富山県教育文化会館 12/19 1ステージ
＠大阪 ワッハ上方ワッハホール 12/22-23 3ステージ
＠福岡 そぴあしんぐう大ホール 12/25 1ステージ
作・演出：竹内銃一郎
舞台監督：舛田勝敏 舞台美術：大沢佐智子 照明：吉倉栄一 音響：熊野大輔
衣装：加藤寿子 演出助手：相田剛志 宣伝美術：扇谷正郎
宣伝イラスト：高橋常政 宣伝写真：田中亜紀 制作：大矢亜由美
企画：JIS企画(竹内銃一郎+佐野史郎) 製作:㈱森崎事務所 M&Oplays
制作：大矢亜由美
出演：
加藤紀子 ：斑目あさひ（劇作家・正午の双子の妹。画家）
小日向文世：吉村公三郎（その婚約者。自称学者）
石井愃一 ：米良哲男（ベテラン刑事）
鈴木リョウジ：桜井千里（若手刑事）
広岡由里子：ささきさき（正午の恋人。女優）
佐野史郎 ：心・平（演出家）
塚本三直恵：永井つかさ（地元の女子高生）
栗栖千尋 ：小鴨由香（地元の女子高生）
2004/12/10(土)晴 2:07-4:05PM(1'54) 最前方より 客席7割(350人)
客層：老若男女、幅広く。女性過半数、20歳代と中高年に二分。
客入れ：後方に空席あり。折り込みパンフなし。物販。パンフ(B6 50ページ
700円)配役、ストーリー、作家インタビュー、役者コメント、稽古場写真、
佐野史郎×四谷シモン対談 収録。
いつの間にか10年の竹内銃一郎×佐野史郎Ｐユニット公演。
舞台。解体寸前ていうか作りかけな装置然。パースが効いた両壁は黒色、下手ドア
と、上手開口の白で浮かびあがり。開口の手前は玄関、奥側は二階階段がある
設定。奥側両脇にうず高く白の本が積まれ。奥から上手天井にかけて、大きな白の
梁。奥と手前で門型を作り。正面は海に面した窓、淡く雲など投影。
お話。浜辺の別荘。公演間近・台本未完なんに劇作家が失踪。したらしく、演出家
、女優がやってくる。作家のクールな妹と、その喧しい婚約者はそう驚いても
いない様子。手がかりをと書斎に入ろうとする演出家を止め、本人以外は×と意外
な応え。折しも、女子高生殺人の被害者の携帯に劇作家の名前があったと、刑事が
訪ねてくる。彼が殺人犯？、はたまた事件に巻き込まれたのか？。いぶかる所に
差出人不明の宅急便、これが新たな謎を産んで…。得たいの知れない登場人物、
謎が謎を呼ぶ発見。探偵気取りの演出家は謎、ていうか劇作家を探し出し、初日の
幕を上げられるのか。
神妙顔の悪戯っ子ぶりにうふふねこ。この作家らしい、きちんとした造形とええ
加減な物語の描き方が面白し。ミステリー仕立ての道具立てと展開。いままで一番
親しみやすいエンタメ路線。癖のある登場人物の駆け引き会話もまた興味津々。
と油断してると、無秩序が津波のように押し寄せ。うちあげられて１人、狐に
つままれ気分。さも抽象画に似た、わかりやすい分かり難さ、言葉にできない混迷
の面白さあり。筋立てを追って（お付き合いは大事）は損、ていうか無駄。会話、
キャラの不可思議さ、有様を眺め、楽しめればお得と思うねこ。
役者。小日向さん。へんてこなおじさん役。うざいさを面白さに転じ、楽しんで
演じてる風。微笑ねこ。石井さん。うざいおじさん役をからっと演じ。わかりやす
くて、思わず笑うねこ。佐野さん。ぽきん金太郎（飴）、どんな役所でも彼らしく
て好感。広岡さん。目線、会話にしっかり心情、余裕の演技。加藤さん。楽しい
のかなあ？、役所同様にミステリアス。
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