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 シベリア少女鉄道「アパートの窓割ります」

 @新宿 THEATER/TOPS(2005/2/11-20 14ステージ)
 http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
 全指定 前売2800円 当日3000円

 作・演出:土屋亮一
 舞台監督:谷澤拓巳 音響:中村嘉宏[atSound] 照明:伊藤孝[ARTCORE design]
 映像:冨田中理[Selfimage Produkts] 大道具製作:C-COM舞台装置
 衣装:鈴木直子 小道具:和田由里子
 宣伝美術:チラシックス(冨田中理、土屋亮一) 舞台写真:青木司
 制作:渡辺大 製作:高田雅士 企画・製作:シベリア少女鉄道
 出演:
 藤原幹雄 :平田弘太
 前畑陽平 :佐野吉竹
 出来恵美 :渡 真利
 篠塚茜  :木戸真弓
 吉田友則 :中西一也(いっくん)
 横溝茂雄 :岡田和也(わっくん)

 2005/2/19(土) 2:09-3:49PM(1'40) 後方より 客席満員(150人)
 客層:20-30歳代中心、男子過半数、眼鏡率高め。天野天街,夕沈ほか王者舘関係も。
 客入れ:当日券ありそう(階段座布団10)。いつもの雛壇にみっちり客席。若い番号
 の人は早め入場が良。入り口に座席表あり、親切だけど誰もみない?。チラシ束2つ
 と多め、輪ゴム止めで親切。空席の奥詰めはなし(してもいいのい)。
 折り込みパンフ。B5 3ページ。3行挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。あの女優
 二人の陰も形もなし、やっぱり首?。次回公演。5/6-11「笑顔の行方」@サザン
 シアターとキャパ2倍。終演後チケット販売。前から5,6列までのほとんどの席。
 日曜回は売り切れ間近、土曜はセンターまだあり。
 
 実のところ、寺山修司の実験精神を継ぐのは、土屋亮一じゃないの?。と思わせる
 意欲的な彼らの最新作。そんな期待をさらっと裏切っての異色作となり。

 舞台。町の喫茶店店内。入口上手、ドアの両脇にガラス窓、弧状に店名とCOFFEE。
 手間にガラステーブルとまったり背もたれ椅子、チェスト2組。下手端にTV。
 奥に一段高くカウンター。右手奥に2階への階段一部がみえ。

 お話。あだち充「H2」な青春もの。社会人野球してる2人は、高校球児の頃から
 ライバル。恋もまたそう。同級生の女の子は2人と付き合い、いまは片方に落ち
 着いているようで、もやもや含み。思わせぶりな会話と視線が交差して、どうする
 どうなる恋愛物語。

 ねた。女の子との恋の決着+廃部寸前のチーム復活をかけての社会人野球決勝。
 元恋人側が、実は白血病とか切なく盛り上げて、23のカウントで暗転して、
 エピローグ。ここまで1時間超。以下、それまでの流れの顛末を思わせぶりを
 匂わせて、落としたり外したりの小ねた集となり。

 たとえば、現恋人が黒スーツで墓参りに行ってきたと憂い顔>織田信長の墓に、
 でずっこけ>元恋人が扮する織田信長で本能寺の乱シーン てな感じ(これが一番
 芝居がかりで派手なり) 結局、試合と恋の顛末、チームのその後などわからない
 まま終幕。唖然とする客席に係員が説明「現恋人がホームランを打ち、元恋人が
 死に、部はつぶれず、あといろいろあったらしいけど忘れました。」それでええ
 んかな心中ツッコミを抱いたまま?、お客退場となり。

 いつもの過激さは控えて、まるで新聞四コマ漫画なゆる楽しさ。思わせぶり会話と
 じらせ演技であだち充パロ。さんざん仕込みつ、シリアス顔でバカ小爆発して
 オチ連発。焦らせ方は過剰なほどなのに、オチは肩すかしと、すかした裏切り方が
 面白いねこ。期待と我慢の向きには欲求不満ぷんぷんものだろうけど。物語は
 しっかりとつくられ、公演毎の成長が伺え。後ろ髪引かれるよな今回の役者芝居の
 造りこみもまたそう。

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