＠池袋 サンシャイン劇場(2005/6/7-12 7ステージ）
http://www.sunshinecity.co.jp/theater/
全指定 前売S席5000円 A席4800円 当日S席5300円 A席5000円
＠大阪 シアター・ドラマシティ（梅田芸術劇場） 5/28-29 3ステージ
脚本：後藤ひろひと[Piper]、倉持裕[ペンギンプルペイルパイルズ]、
ケラリーノ＝サンドロヴィッチ[ナイロン100℃]、故林広志、
千葉雅子[猫のホテル]、土田英生[ＭＯＮＯ]、長塚圭史[阿佐ヶ谷スパイダース]
構成・演出：G2
美術：加藤ちか 照明：倉本泰史 音楽：佐藤史朗、G2 音響：内藤勝博
スタイリスト：遠藤百合子 演出助手：山田美紀 舞台監督：榎 太郎
宣伝美術イラスト：五月女ケイ子（ＨＰ） 宣伝デザイン：鳥井和昌
制作：尾崎裕子、伊東妙子、藤野和美 プロデューサー：大西規世子
制作総指揮：G2 提携：サンシャイン劇場、梅田芸術劇場
主催：日本テレビ、読売テレビ 制作協力：古舘プロジェクト
企画：AGAPE store 主催・企画制作：ジーツープロデュース
出演：配役など別途掲載
松尾貴史、辺見えみり、八十田勇一、福田転球、久ヶ沢徹、春風亭昇太、コング桑田
2005/6/11(土)曇 3:05-5:05PM(1'54) 1階中段 客席ほぼ満員?(800?人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。
客入れ：客入れ時に松尾さんの偽バイリンガルアナウンスあり。最前列撤去？。
折り込みパンフB5 1枚「仮想敵国式次第」。物販。パンフ(A4 34ページ1200円)
公演タイトル、配役、役者ほかエッセイ。過去公演DVD、本公演DVD予約。カーテン
コール1回6分。松尾さんのおもしろつっこみで役者紹介。
７人の作家作品オムニバス。テーマ風に仮装敵国とあるけど、それぞれ思い思いの
様子にて。
舞台。煉瓦の橋桁上に三角壁の家が連なり。作品により、橋桁と家を組み合わせて
装置を設置。
構成。登場人物による井手ダンスなどいれつ、間断なくつなげた７作品＠15分。
終わりに各作品の台詞をコラージュしてみせ。すらっとスマートな繋ぎはさすがG2。
お話。配役とも下記参照。
味な豆菓子詰め合わせ。乾きものではと不満の向きもあろうけど、ブラックユーモア
をからっとスパイシーに、程よく仕上げた味はなかなか。以下、各印象。長塚作品。
直近の電車事故ら彷彿の生々しさで始まり。イヤーな感触もブラックユーモアから、
ちとしめった男女の物語に収めて上手し。ケラ作品。増長するナンセンスが愉快。
出演者の丁々発止なアンサンブル快調。土田作品。ギャグの基本＝反復を次への期待
を抱かせ、連ねて上手し。お約束のおばかな可笑しさ○。
あと。倉持作品。操つられる関係を役者芝居で面白くみせ。ちと長めで低調なのは△
千葉作品。これも役者芝居で膨らまし。真相顛末はちと痛すぎ。故林作品。緊迫した
状態と痴話げんか、脱力会話を真剣顔でする落差に笑い。これも長め低調かつ顛末が
みえちゃうのが△。後藤作品。わかりやすい古典コント。破綻がほしかったねこ。
役者。もちキャラを生かし、逆に松尾さんはワンパターンに徹し。きっちり演じて、
破綻なし。もうちょっと自由に遊んでもいいのに、と思うねこ。
「式次第」
一、開場
コンサート乗りで開幕、赤い繋ぎ服、松尾さんだけスーツが往来。
二、暗転
三、長塚圭史作品「素晴らしい愛をもう一度」
出演：
松尾貴史 ：内藤（サラリーマン。先に実家に向かっていた妻を喪う）
辺見えみり：遙香（自爆テロに巻き込まれ死亡。内藤の妻）
春風亭昇太：医師Ａ（死体安置所の担当。無自覚に無神経）
コング桑田：死体（結構しゃべる）
八十田勇一：死体
福田転球 ：死体
久ヶ沢徹 ：死体
舞台。死体置き場にベットいくつか。
お話。バス自爆テロ発生、死んだ妻の遺体確認にやってきた夫。ところが妻は死んで
いるのに起きあがり、夫の不実を嘆き始める。
四、倉持裕作品「MEAT DOLL」
出演：
春風亭昇太：安藤（セミナー講師）
八十田勇一：関根（セミナー受講員。かなりとほほ）
久ヶ沢徹 ：水森（セミナー受講員。関根と同じグループ）
福田転球 ：沼田（同上）
松尾貴史 ：寺前（セミナー受講員、関根の後輩）
辺見えみり：永富（同上）
コング桑田：黒島（同上）
お話。自己開発セミナー。羞恥心を抱かなくて済むよう、肉体（肉人形＝ミート
ドール）と精神を切り離す修行中。ついには他人の肉体を操れるようになるが、
どうにも案配が悪くて。
五、井手茂太作品
ミートドール〜忍者ダンス。
六、土田英生作品「潜入」
出演：
松尾貴史 ：服部（忍者の頭）
辺見えみり：お蝶（くのいち。服部の愛人）
八十田勇一：雪蔵（忍者。ひがみっぽい）
コング桑田：お時（くのいち）
福田転球 ：笹丸（忍者）
久ヶ沢徹 ：影丸（忍者）
春風亭昇太：道蔵（忍者）
舞台。中央に架け橋と門型、上手遠く篝火みえ。
お話。主君の密命をうけ、敵方の城に潜入しようとする忍者の一団。頭が直前に
段取りを確認しようとすると、横やり。くのいちとラブラブなのをひがむ声。
もめてる内に、仲間にスパイがいることが発覚。仲間が一人去り、そのたび体勢を
整えようとするが、またもやスパイ発覚じゃなく告白、お前もか状態。ついには…。
七、千葉雅子作品「危険がいっぱい」
出演：
コング桑田：川房（原発清掃員 元漁師 口が悪い）
福田転球 ：鳩島（同上）
辺見えみり：浪江（同上 悪態をついて去る）
久ヶ沢徹 ：富岡（原発清掃員 新入り）
春風亭昇太：愛川（電力会社チーフ）
お話。柄の悪い原発清掃員コンビのもとに、場違いに礼儀正しい新入りがやって
くる。彼のことをばかにしていた２人だったが、痛すぎる境遇を聞いてしゅん。
八、故林広志作品「理想の部屋」
出演：
春風亭昇太：総理
コング桑田：官房長官
松尾貴史 ：厚生労働大臣
久ヶ沢徹 ：ブレーン
八十田勇一：防衛長官
辺見えみり：ユカ（厚生労働大臣の恋人）
舞台。机三方、壁際設定なので役者が窮屈そうに動き。
お話。シェルター、緊急の戦略会議中。盗聴されているとわかり、暗号＝デート
用語をつかって会話を始める。おもわぬ、厚生労働大臣と元恋人の痴話げんかから
混線模様、とんでもないことになってしまう。
九、井手茂太、佐藤史朗作品
十、後藤ひろひと作品「ONE ARMED FORCES」
出演：
松尾貴史 ：山田（片腕を負傷した兵士。爆発物を手持ち搬送中）
福田転球 ：新井（横倒しになり、片手で爆発物の落下を止めている兵士）
八十田勇一：今村（助けにきた兵士）
辺見えみり：江藤（伝令）
お話。戦場。なぜか兵士達は片手に爆弾、毒薬を支え、一触即発状態となって
しまう。
十一、ケラリーノ＝サンドロヴィッチ作品「スポンサー」
出演：
松尾貴史 ：男優
辺見えみり：女優
春風亭昇太：女将
福田転球 ：ディレクター
久ヶ沢徹 ：ＡＤ
八十田勇一：作家
コング桑田：スタッフ
舞台。平台に和室という撮影セット設定。
お話。料亭の一室。不倫カップル、男が別れ話を切り出すと相手は逆上。実は女将と
組んで男を毒殺する企みあり。はＴＶサスペンスの撮影現場。撤収というところで
スポンサーが変わり、くすりがＮＧ。脚本変更、取り直しとなるが、作家の不満やら
スポンサーの追加やらで、一度で収まらず、発散してしまう。
十二、暗転
十三、ご挨拶
それまでの作品シーンの台詞をコラージュした一遍。
十四、暗転
十五、閉会
カーテンコール
指揮Ｇ２
演技
発起 AGAPE store、古舘プロジェクト
後見 日本テレビ、読売テレビ
謹製 ジーツープロデュース
［月間一覧］