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 シベリア少女鉄道 vol.14「スラムダンク」

 @新宿御苑前 新宿シアターサンモール(2005/10/14-20 8ステージ)
 http://www1.ocn.ne.jp/~sunmall/
 選びづらい自由席(整理番号付) 前売3000円 当日3200円
 10/14開演前 初日舞台挨拶 (っぽい出し物)があり。

 作・演出:土屋亮一
 舞台監督:谷澤拓巳+至福団 音響:中村嘉宏[atSound]
 照明:伊藤孝[ART CORE design] 映像:冨田中理 衣装:坂倉香子
 小道具:畠山直子 宣伝美術:土屋亮一 制作:保坂綾子 製作:高田雅士
 主催:ニッポン放送 企画・製作:シベリア少女鉄道
 出演:
 前畑陽平(まえはたようへい)
 藤原幹雄(ふじわらみきお)
 吉田友則(よしだとものり)
 横溝茂雄(よこみぞしげお)
 出来恵美(できみえ)
 篠塚茜(しのづかあかね)
 内田慈(うちだちか)
 大坂秩加(おおさかちか)
 佐々木幸子(ささきゆきこ)[野鳩]

 2005/10/16(日)曇 3:08-4:46PM(1'38)入口側下手中段 客席ほぼ満席(290人)
 客層:20-30歳代中心、男女半々。中年層ちらほら。
 客入れ:整理番号〜80、階段に10番づつ掲示。それ以降、10番刻みのプラカードを
 お客にもってもらい劇場前に整列。常時誘導あり。センターステージ、舞台幅一杯
 使うので、俯瞰できる中段以降が○。入口よりの客席は開演すると外へでられ
 ない旨、再三注意あり。当日券詳細不明、階段座布団席は10数人。
 折り込みチラシ、極厚1.5cm。重い。輪ゴム止めと鉛筆付きで親切。
 折り込みパンフ。A4 1枚。次回公演、来年3月。物販なし。 カーテンコールなし。
 
 マンガ、ゲーム、TVらサブカルねたを織り込み、奇想天外に仕掛けるパフォーマンス
 劇団、最新作。いつもヒントを忍ばせチラシ。今回は落語家達、「世界の中心で愛を
 叫ぶ(セカチュー)」「いま、会いにいきます」とタイトル「スラムダンク」。

 舞台。見えて恥ずかしい対面形式のスタジアム、センターコートに円がいくつか重ね
 て描かれ。最小限の調度を持ち込み式。

 お話。いくつかのエピソードが併走の「24」スタイル。首相の休暇中にトラブル、
 秘書がテロを企む学生グループに誘拐され。彼らは盗聴マシンで得られた情報で身を
 隠しながら、同時爆破やら騒動を計画中。そんなことはつゆ知らぬ、ターゲットの
 アイドルコンサート会場、自衛隊基地では呑気なやりとり。ほか、セカチューに亡く
 した恋人の面影を追うマスターのバーでは男女がいざこざ。また、原発事故に端を
 発し、死を考えている夫婦が悲嘆にくれくれしてたりして。

 新しい実験は落語で遊ぶ。早変わり群像芝居から、1人多役の語りスタイルとなって
 変容展開。複数エピソードを1人多役で演じる>早変わり着替えを放棄>個々落語家
 化>一転、バスケチーム化、会話すなわち攻防戦>ヒップホップダンス、会話すなわ
 ちラップ>モノローグで締め。散在するドラマがまず物語として、さらにスタイルと
 相まって収束する。個々のねたよか、精緻な造りこみがなす全体の加速感、グルーブ
 を楽しむねこ。台詞がもっと明瞭に聞き取れると、もっと面白いかも〜と思いつつ。

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