＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2005/10/31-11/20 20ステージ)
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/frame.html
全指定 A席6500円 B席5000円 学生席3000円(3階席)
プレビュー公演(10/31) A席5000円 B席3500円
作：ポール・オースター(新潮文庫＞Amazon） 翻訳：柴田元幸
構成・台本・演出：白井晃 照明：齋藤茂男 音響：井上正弘
衣裳：太田雅公[シャッフル] 舞台美術：二村周作 ヘアメイク：佐藤裕子
舞台監督：中村太郎 技術監督：眞野純 演出助手：河合則子
プロダクション・マネージャー：堀内真人[センターライン]
宣伝美術：タカハシデザイン室 宣伝写真：二石トモキ
主催：財団法人せたがや文化財団 企画制作：世田谷パブリックシアター
制作協力：遊機械オフィス 平成１７年度文化庁芸術拠点形成事業
出演：
仲村トオル：ジム・ナッシュ
小栗旬 ：ジャック・ポッツィ
三上市朗[劇団M.O.P]：カルヴィン・マークス(監視人)、上司、ポッツィの父
大森博史 ：ウィリアム・フラワー(大富豪)、ナッシュの父、恋人
小宮孝泰 ：ウィリアム・ストーン(フラワーとコンビ)、弁護士
山田麻衣子：ティファニー(娼婦)、ジュリエット(ナッシュの娘)
櫻井章喜 ：フロイド、夫、ベルボーイ
月影瞳 ：テレーズ、ドナ、フィオーナ、ルイーズ
2005/11/5(土)晴 2:05-4:15PM(2'07) 1F後方より 客席満員(600?人)
客層：20歳代最多に女性9割、ほか、この劇場らしく大人よりに幅広く。
客入れ：当日券不明、最後尾に補助椅子あり。奥に縦長の張り出し舞台。舞台脇を
コの字にA〜Dブロックが囲み。各20席ほど、通常席はJ列から。客席誘導常駐、
膝掛け貸し出し、不要チラシ置き場など親切。 折り込みチラシそれなり厚さ。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(B5 26ページ 1000円) 演出挨拶、役者イン
タビュー、稽古場写真、白井晃×柴田元幸対談収録。 ポスター1000円 Tシャツ
2000円。 カーテンコール3分2回。
ムーンパレス（2001年。ねこ未見）に続く、ポール・オースター小説への白井晃の
挑戦。脚本と演出の創造、役者との長期ワークショップを経ての舞台化。
舞台。前後をたっぷり取った、石畳舞台。常設の装置はなし。椅子やテーブルの調度
、小道具を持ち込み式。照明と音楽、衣裳を風景のようにつかって、場面展開。
お話。消防士のジム・ナッシュは妻に逃げられ、行方不明の父親は亡く、天涯孤独の
身に。転がり込んだ遺産をもとに、新車を購入、あてのない旅に出る。金が底を
つこうかという頃、自称ギャンブルの天才という青年を拾う。彼は成金の金持ち相手
にポーカーの大勝負を控えているという。ジムは出資者として名乗りをあげるの
だったが…。
これは動かない心のロードムービー。白井晃美学が活きる、スタイリッシュな舞台。
素舞台に人物が縦横無尽に動き回り。過去と現在、空間と人物相関を絶えず表現。
照明と音楽、ミニチュアら小道具を効果的に使い、想像力をかきたて、シンプルも
豊かに物語り。虚無感に囚われた主人公が人々との交わりから、人生の意味を見い
だしていく過程を、巧みに浮かび上がらせ。理不尽の体なれど、不思議な幸福感が
ある幕切れも、内心の充足を的確に描いてこそ、と感嘆ねこ。
役者。小栗旬君。生きがいい、男子の可愛さありと高好感度。仲村トオルさん。
どんな役でも金釘流の個性変わらず。面白まじめな顔に愛嬌あり。山田麻衣子さん。
コケティッシュで愛らしい。
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