＠渋谷 PARCO劇場（2006/2/4-20 21ステージ）
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前売当日とも7500円
＠仙台 仙台市民会館 2/22 1ステージ
＠名古屋 愛知厚生年金会館 2/24 1ステージ
＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2/27 1ステージ
＠福岡 ももちパレス 3/2-3 2ステージ
作：中谷まゆみ 演出：板垣恭一
音楽：北村紀子 美術：尼川ゆら 照明：吉森賢治 音響：堀江 潤
衣装：森永幸徳、金田実香 ヘアメイク：西川直子 インテリア：来澤 聰
振付：井上一馬 演出助手：松倉良子 舞台監督：藤崎 遊
宣伝美術：ながせゆういち イラスト：桑原 節
プロデューサー：佐藤玄、中島隆裕 制作：高石由紀子
出演：
原田泰造 ：立花勝（弁護士。バツイチ）
富田靖子 ：八木沼千鶴（勝の恋人であり、秘書）
長野里美 ：御手洗笑子（勝の姉。専業主婦）
小須田康人：御手洗進（笑子の夫。元公務員）
石黒賢 ：薄井幸男（依頼人）
瀬川亮 ：長沢嵐（事務所の訪問者)
2006/2/12(日)晴 1:05-3:54PM(1'13/休15/1'19)中段より 客席ほぼ満員（440人）
客層：もう若くもない年齢層中心、女性過半数、男子の眼鏡率高め。
客入れ：当日券たぶんあり。ロビーの花結構。折り込みチラシそれなり厚、パンフ
なし。物販。パンフ(A4 34ページ 1200円) きれいな写真と装丁。ビューティ
フル・サンデイ韓国版公演レポート掲載。 ポスター500円。カーテンコール2回2分。
「ぽっかぽか」「ウォーターボーイズ」らTV脚本で人気の中谷まゆみ、心の機微を
綴る細やかな演出で定評の板垣恭一、ナイスコンビ最新作。「ラブハンドル」とは
おなか周りのぜい肉。恋人にむぎゅむぎゅされて、困ったよな嬉しいよな親愛表現
を称するとか。
舞台。元教会堂？！な内装、古びても明るく清潔感のあるワンフロア。下手半分、
六角形の半分壁、正面上部に大きなアーチ窓。ビルの壁一部とかみえ。上手、突出
した玄関階段を降りて机２、ソファセットのある事務所フロア。下手、トイレへの
アーチ開口に名残のステンドガラスあり。上手端、一段下がって畳敷のくつろぐ
スペース。こたつ周りに本棚や人形らおいた収納箱。その後方暖簾向こうは寝室ら
母屋設定。
お話。バツイチの弁護士と秘書は恋人同士。結婚したい彼女にまったくその気が
なさそな弁護士。一見不真面目顔も、実は責任感がある分別男、かつ恋愛再婚が
怖い小心者でもあり。彼のことがわかっていても、納得できない、恋愛直球派の
秘書は温い蜜月に不満。そんなある日、優男が事務所へ遺言依頼、実のところ恋愛
相談にやってくる。さらに、夫の浮気を疑う弁護士の姉、先妻との娘の彼氏を
名乗る若者が現れ、それぞれの恋愛模様が交錯する。
ケラケラ、時々チクリ、ハラハラやがてほろり。正直者な男女の本音やりとりに
苦笑しつつ、チクリ共感。入れ込んだ気持ちのまま、すれ違う男女にはハラハラ。
夢見る頃を過ぎた恋の、切ないよな甘やかな心の揺れと、ハッピーエンドにもらい
泣き。
噛んで含めたよな独特の丁寧台詞（子細すぎて冗長だけど）が、あるある！な心当
たりに胸を打ち。観劇後の食事話題が怖いやら、楽しみやら。４つの恋愛ケースに
共通は、女性の目からみた男性のいじましさや狡さ。ずばずばと面白仕立てに言い
立てながら、それでも好きの不可思議をほんわかと漂わせ。
ここら濃淡は世代ごと感じ方違うはず。40代ともなるとちと痛切。老い、病気など
確かな不安が加わり、夫婦の意味が改めて思わされたり。そんな痛いとこも、上向
き前向きに気持ちを押し上げてくれるラストで和らぎ。温湿布な持ち味はシリーズ
健在。
役者。だめも誠実男役・原田さん。せりふ回しら拙さも自然体、気持ちの入り方が
素直で好感ねこ。ラスト近くから、もらい泣き。健気で前向き女役・富田さん。
誠心誠意、なにより愛らしい。コスプレも似合って、エロかわいさで男性サービス
問題あれこれ夫婦役・小須田、長野さん。作家の役者への愛情が透けてみえるよで
、いい感じ。恋に悩み語る役・石黒さん。角が徹頭徹尾とった演技で、案配よく
クッション役。弾ける男子役・瀬川さん。明るくて素直な演技が気持ちよし。
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