＠代々木八幡 青年座劇場(2006/6/23-7/2 14ステージ)
全指定 一般4000円 ネット予約3600円 ゴールデンシート(65歳以上）3600円
ユニバーシート（大学・各種学校生）3000円 チェリーシート（高校生以下）2500円
特別割引 グループ割引（５名以上）3600円 特定日割引 3000円
作：赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT] 演出：磯村純
装置：阿部一郎 照明：宮野和夫 音響：堀江潤 舞台監督：今村智宏
宣伝美術：中山千絵、早田二郎 製作：紫雲幸一
出演：
那須佐代子 ：井上伸子（主婦）
田中耕二 ：井上春彦（夫・精肉店の店主）
万善香織 ：井上宏美（長女）
鈴木貴子 ：井上美紀（次女）
高義治 ：渡辺孝一（美紀の恋人）
五十嵐明 ：佐々木稔（プロカメラマン）
渕野陽子 ：遠藤文枝（マンションの住人）
蟹江一平 ：警官（近所の交番の制服警官）
五味多恵子 ：沼田千絵（隣人）
山野史人 ：沼田秀樹（千絵の夫）
歌澤寅右衛門 ：西村忠良（医師）
2006/6/24(土)晴 2:06-4:04PM(1'58) 前方上手 客席ほぼ満員(130人)
客層：学生〜爺婆まで老若男女、幅広く。女性過半数。
客入れ：入口すぐの通路が暗くて△、短いながらも一灯ほしいねこ。全指定 雛壇
にパイプ椅子7列で見易く。膝掛けを積極的に配布。椅子No.を背もたれの下に
大きめに吊して○。折り込みチラシ。小劇場演劇チラシ多数で厚め。折り込み
パンフなし。物販。パンフ(A5 7ページ 400円)挨拶、今井浩一氏寄稿、
役者紹介。脚本1000円。カーテンコール1回
小劇場作家の作品も度々の老舗劇団。THE SHAMPOO HAT・赤堀雅秋書き下ろし上演。
舞台。リアルな古い木造家屋は、肉屋の母屋。壁に染み、柱に渋色、影に年代の
澱ある台所と食卓。ほか、生活感ある調度、雑貨の一式。下手店舗、上手勝手口玄関
とシンク、中央階段から２階。
お話。千葉の小さな商店街。呑気な夫とともに、肉屋を切り盛りする妻。気さくな
彼女だが、老母の介護、子供の引きこもりなど問題を抱えている。そして、自身の
秘密もまた…。
ありふれた人々の思い掛けない愛憎あぶり出し。緻密丁寧に描き、背景音ら効果とも
粘着な造り込み◎。ご満足たいねこ。過激さや毒気は面立たず。不器用で恵まれず、
愚かな困ったちゃん続々。悪い人じゃないけど…、関わり合いは…な。
さらに、不器用＋意固地さゆえ、思ったことも言えず、事態を悪化させ。丹念に会話
を重ね描く、バランスを欠いた危うさ、悲喜劇ぶりに釣り込まれるねこ。後半明かさ
れる真意のほども頷け、しみじみと味わい深し。
鳴り続ける雨音、雨漏り、喧しい番犬の吠え声ら効果音○。息苦しさを増す展開を
じっくりと後押しして○。
役者。老若男女、実年齢に近い役者が演じて、充実。ベテランになるほど、いるだけ
で面白さが増して○。
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