＠大阪千林大宮 大阪市立芸術創造館(2006/12/8-10 4ステージ)
http://www.artcomplex.net/art-space/
全自由 前売3000円 当日3500円
構成・演出・振付・出演：上海太郎 振付：室町瞳 舞台監督：白木原一仁
照明：大川貴啓 音響：西本知実 宣伝美術：東學[188] 宣伝写真：伊東俊介
制作：石垣佐登子、若林康人 協賛：宝塚造形芸術大学 後援：毎日放送
応援：ネスレ日本(株)
2006/12/8(金)曇 7:37-8:48PM(1'11)中段中央 客席ほぼ満員(100？人)
客層：20歳代女性最多に女性7,8割。中年男性も結構。
客入れ：整理券配布も三々五々埋まる客席。平床に4列、雛壇に6列が千鳥配置。
よくうごく立ち芝居だし、観がたいことはなし。折り込みチラシそれなり、ゴム止め
折り込みパンフ A4 3ページ+別紙。挨拶、プログラム、スタッフ。次回公演
12/24＠渋谷・多作 鯛茶祭(アカペラ ライブ)に上舞Ｂゲスト出演。
物販。CD、DVD。カーテンコール1回。
久々の上舞公演は主宰のソロマイム。テーマはなんと犯罪者。
構成。殺人、放火から痴漢(露出)、食い逃げまで、さまざまな犯罪者をコミカルに
またシリアスに黙劇。
上海の悪魔な表情最高を知るファンには、堪らない企画。リアルより目にみえるよな
マイムテクと機動力ある動き、悪戯で機知に富んだアイデアと構成はいつもながら
上等。
表現者・俳優としての魅力を加えた今回は、罪を感じつつ悦楽に浸る犯罪者を鮮やか
に描写。放火少年の歪んだ喜悦、殺人鬼の能面ら、その表情にはぞくっと来ちゃう
ねこ。実はすべて一個人な多重人家の秘密から、少年の心傷にまで物語を深堀もし。
ナイーブ、そしてピカレスクと二重の魅力、もちろんお得意のユーモアを堪能ねこ。
東京（大阪以外）で上演すれば、誰か呼べばいいのになあ、もったいないと思うねこ。
プログラム
1.金庫破り
2.食い逃げ
3.露出狂
4.連続放火少年Ａ
5.スリ
6.「この写真の男、知ってますか？」
7.すり
8.露出狂II
9,食い逃げII
10.殺人鬼 多重人格
11.指名手配
1.金庫破り
監視カメラに写っていたその男は不適な笑いを浮かべ、易々とセキュリティを破って
いた。ともかく挑戦的。やたら手際がよく、そして金庫の中にはなにもないことを
知っていたかのようだ。舌をだしていたのを確認しようと、ビデオテープを巻き戻し
スロー（をマイムで）。しっかり舌を出して、あざ笑う男。侵入、逃走するその男
とは！？。
2.食い逃げ
ストレッチ体操をして、アスレティックコース、ビルを抜け、電車に飛び乗る。
タイムを計りながら駆け抜けた男は意気揚々と飲食店、じゃ、ごちそうさまと
にこやかに無銭飲食。追っ手を振りきり、電車に飛び乗、れない、うーんピンチ。
3.露出狂
ステンカラーコート、無表情も目が落ち着かない男。女性の前で露出狂、逃げる彼女
に歓喜の表情、またこそこそ。客席に入り、ロックオンした女性客に露出狂。犬に
出会い、思わず露出狂。かまれて119番、安堵して露出狂。あろうことか救急隊員に
逃げられてしまう。
4.連続放火少年Ａ
燃え上がる家に恍惚の表情を浮かべる放火少年。我に返り、あわてて119番。彼の疎
まれ続けた記憶とともに描く、放火のその訳。
5.スリ
モダンジャズの駆け抜けるリズムにのって、満員電車でスリテクニック。とある男の
財布がどうにも引き抜けず、そのまま伴走。トイレも並んだりして。
6.「この写真の男、知ってますか？」
1〜5の犯罪者やホームレスなど胡散臭い男達に、尋ね人。素っ気なく知らぬ顔、放火
少年は自分？と言うが相手にされず。
7.すり
ホームレス、酔った振りしてすり。酒場で酩酊、ドラックでハッピー。ところが言い
がかりをつけられ、ひどい目に。そして、また日々の繰り返し。
8.露出狂II
車内販売編。コーヒー熱いのでご注意ください。驚いた売り子は露出狂の股間に、
そして119番。機内食編。見て見ぬ振り。ビーフ or チキンでビーフ、それも聞いて
くれない。 マラソン編。伴走、声援しては選手に露出。
9,食い逃げII
さわやかな朝。団子？串焼き？を食べマイム。食い逃げじゃ、食い逃げでござると
江戸時代編。馬に乗り、まきびし、水とんの術ら忍者逃走。
10.殺人鬼 多重人格
鍵をあけて家宅侵入。靴をそろえたり、なんか無意味に几帳面。汚れを拭いたティッ
シュをゴミ箱に放り投げるが失敗、なんどやってもだめ。家人が現れ、ゴルフクラブ
で殴り殺す。気になるのはクラブの汚れ、ティッシュがゴミ箱に投げ入れられない
こと。血がとれず、パニック、卒倒。目覚めて別人。どうも放火魔らしく、家中に
火を放ち、ながめ、恍惚となる。
11.指名手配
金庫破り、警報ベルに不適な笑いと挑戦的。逃走経路で立ち現れる、数々の犯罪者
人格。撃たれた？、怯える放火少年は逮捕。しかし、不適な面構えに返り、舌を
出してみせて逃走。
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