＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2007/1/16-21 8ステージ)
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
全指定 一般 S席6500円 A席5000円 ＊当日券はぴあ専用ダイアルにて取扱
SePT倶楽部会員・世田谷区民 S席6500円（割引なし）
演出･構成：ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100℃] 美術：二村周作
照明：小川幾雄 衣装：伊賀大介 音響：水越佳一 ヘアメイク：新井克英
舞台監督：福澤諭志＋至福団 演出助手：藤田千史 プロデューサー：北村明子
映像：上田大樹、荒川浩輝 振付：広崎うらん 宣伝美術：平田好
提携：世田谷パブリックシアター 企画･製作：シス・カンパニー
第１部 命を弄ぶ男ふたり(1925年)
作：岸田國士
高橋克実：包帯をした男
八嶋智人[カムカムミニキーナ]：眼鏡をかけた男
第２部 ゲストを招いてのトーク
ゲスト ：藤井隆 参照 ウィキペディア
今日のテーマ「正しい一発芸」
（16古田新太「演劇と私」 17三谷幸喜「シチュエーション・コメディを作ろう」
18mケラリーノ・サンドロヴィッチ「ナンセンスという方法」
18s笑福亭鶴瓶「スジナシのあり方」 19戸田恵子「俳優と声」
20s清水ミチコ 21小泉今日子「なんてったってアイドル」）
禿禿娘。：青島凛、秋山エリサ、荻久保麻衣、黒澤尚子、坂上真倫、佐取こずえ、
七海かおる、広瀬愛子、山崎玲子、米津詩穂
2007/1/20(土)小雨 3:03-4:52PM(43/休16/50) 1F前方中央 客席超満員(750?人)
客層：20歳代女性最多に幅広く。女性7,8割。
客入れ：当日券。1F最前方に補助椅子８ サイドに立ち見18づつ（整理番号順に
発売)。 折り込みチラシ若干。折り込みパンフ B5 3ページ。作品解説。演出、
出演の意気込み、スタッフ。物販なし。 カーテンコール演出込みで1回。
禿はげと禿ちび(なんか一つ足りない感なるほろ漢字）自虐も愛嬌の2人のショー。
構成 本邦古典演劇と、豪華ゲストとのトークショー。岸田國士作品を上演予定の
KERAには試演会な趣もあり。場内アナウンス(ナイロン100℃ 村岡希美）が、
禿禿祭「なんか」にようこそとか、面白。
・命を弄ぶ男ふたり
岸田國士初期作品。
舞台。舞台幅に渡り、斜に鉄道土手。上方に架線の一部がみえ、土手傾斜に階段段段
土手下にケーブルドラムと枕木。背景に雲と月の映像。
お話。飛び込み自殺を目論む2人が偶然出会い。互いの動機にケチ、自分の動機に
見得のよなエゴ。そして、漂う恋情。鋭い観察眼と独特のユーモア感覚をもって、
人の愚かしさと愛おしさを描いた心理劇。
笑える作品を、素直にスラップスティック。漫才なポップさを前面、自死を巡って
暗くよどませず、古典新生。別役実に続く、リメイク作業◎。裏切られ人生暗示の
ほしいときに消える外灯、浮いた心にピンクの照明など小ネタが効果。つっこみと
ズッコケ(八嶋）、都合が悪いとはぐらかし(高橋）、大人げない(両人)とキャラ芝居
がわかりやすく、愉快ねこ。
・禿禿トーク
構成 階段舞台で女性ダンサーを従えてのダンスと歌（１曲）。ゲストを呼び、
出会いのよもやま、テーマの一発芸指南。最後は、青春アミーゴで賑やか仕舞い。
ずっと楽しい、もっといたいねこ。人の良さ、面白ぶりにつっこまれ、いじられる
高橋先輩。八嶋さんも例外でなく。歯に衣着せぬ応酬も、互いに愛情と礼儀を
欠かさず。愉快で心地よいねこ。
以下、トーク覚書 抜け多数、正確でないことをお断り。
電飾でショーアップされた階段舞台。上方に「禿禿祭」の電飾。上手手前、寄席高座
してる見出しは「ダンス禿禿娘。」
ミニの白ワンピ(銀ラメ入）衣装の女性9人、後+1人がユーロビートでダンス。曲一転、
のどかにオリーブの首飾♪。頭上からタキシードの禿と禿な二人がブランコにのって
宙乗り登場。娘。達を従えて、スケーティングダンス。首に黒の羽根飾り、背中に
羽扇。
デュエット「禿げていても〜 背が足りなく〜ても 2人一緒〜なら微妙に補え〜る
大丈夫 チケットは〜一応完売 はげとちびと(2人掛け合い、繰り返し) はげとちび
のお祭り〜」♪ 八嶋さんが客席をのせて、拍手ちゃちゃちゃ、タモリじゃないよ！
と開口一番。（包帯衣裳がとれて）高橋さんの顔を見られるのはいまからです！！
(高橋 暑いんです、1部では鼻水がでて困った。八嶋 一部だけ透けていて思わず
笑いそうになった。）
見出し「トーク禿禿」
・八嶋 （床に落ちた羽を拾う）羽が抜けるとチープな感じがする。高橋 人事と思え
ない（抜け毛対策の努力話。毛穴のあそこから脂肪をだせばいい）
八嶋 毛穴のあそこってなに？とつっこみ。高橋 昼から嫌らしい（なに？？）
（目出し帽のような美容用のマスク・後ろ頭だけ開いてて、禿満開とかとほほ話）
・八嶋 ダンスシーンだけでてもらってる、娘。達。最後まで、高橋さんのモチベー
ションを保つため。オーディションをやりました。普段はミュージカルとかに出演
されている方々。（水着やコスチューム審査を提案して、没にされた高橋。なぜか
キャビンアテンダントの制服にこだわり。）
・八嶋 （はげだろうが）この場はなにをいっても許される環境。
高橋 はげはげいうな、客席にもいらっしゃる（と目線をやりつつ、八嶋をたし
なめる） 八嶋 (客席をみて）ベテランの方、いまさらはげと言われても平気。
かっこいいです(手を振る客）
・八嶋 高橋さん、だらだらと汗を書いていますね。高いところが苦手なんです
（高橋さん 初日は怖いじゃなくて不機嫌になって、降りたとたん舌打ちをずっと
してた。）
・（娘(秋山さん）にタオルを差し入れてもらう。頭から顔を拭き始める高橋）
八嶋 リラックスしすぎですよ、先輩！（立ち見の人もいるのに〜とたしなめる。）
ゲスト紹介
今朝、大阪から生放送してた。なぜ事務所は(無茶な）出演をうけたのか。
・藤井 (オリーブの首飾り替え歌）「頭でかくとも〜」♪と歌い踊りながら登場。
(嫌そうに）もう沢山です（と帰ろうとするのを引き留められて）自由すぎます！！。
・藤井 （ショーじゃなくて芝居の後にショーとトークって）変わってます。演劇では
こんな構成はあるんですか？。八嶋 演劇ではない 高橋 どちらかというと
演芸より。
・（2人で、芝居にミュージカルにとと藤井の活躍ぶりを持ち上げ、うるさがられる。）
普段は全然違うと、八嶋さんからエピソード。ルテアトル銀座でエレベータ待ち、
前に藤井さんがいたので声を掛けるが無視された、自分に気がついたとたん、
どーもーと一転、喜色満面。スイッチをＯＮとＯＦＦしたみたいに変わって、びっくり
した。藤井 普段はオーラがマイナス。さっき後ろの客席で見ていたけど、まったく
気づかれなかった。話しかけたら、ものすごくコンフォータブルに接してくださった。
・（藤井さんと2人、主に高橋「先輩」との出会い。）藤井 ドラマに出たとき、気に
掛けてもらった（現場の食堂でカレーが不味いから、納豆をいれなさいとアドバイス
してくれたりとか。いまはきっと「絶品カレー」でしょうと、
高橋さんでなく、藤井さん
がよいしょ）。リュックからタッパにいれた筑前煮を出してきた時、白い布にくるんで
あった。なにかとみたらＴシャツ、稽古で着てた。 八嶋 なぜ？どうして？先輩！。
高橋 汁が零れるのがいや。八嶋 Ｔシャツはどうせ洗うからかまわない？。
藤井 平気といったら嘘になるけど ありがたかったです。八嶋 僕は一度も
そんなことをしてもらったことがない（もう独身じゃなかったからとか）
・藤井 高橋さんはキャスト、とくに女優さんにほんとに愛されている（八嶋 そう
なんですよ。こんな はげちょろかっているのになぜ！？）。高橋宅のホーム
パーティに呼ばれていったら、ほとんどの主要キャストの女優さんがいて、
高橋さん手製のすき焼きとか筑前煮を食べている。すごいです。
・（タオルとかこだわる高橋のこと。身につけるものを清潔にしていたいとか。）
藤井 寝室をのぞかせてももらったら、上品な真っ白のワッフル生地、それと造花が
あった。独身男性とは思えない。八嶋 逆に変態なんですよ。
高橋 もらいもの。造花だよ、水もいれてないし。八嶋 もし水をいれていたら、
優しく注意します。高橋 ああ造花（そうか）あはは（八嶋 嫌な顔。藤井 もう
許してくださいよ）
高橋 だいぶトークいけるようになったでしょう。藤井 克実さんとロケバスのって
いると、スタッフは疲れるんです。八嶋 僕は毎日ですよ。本番前に台詞を合わせる
んですけど、今日はクイックルワイパーをずっと掛けて、台詞がでてこないんですよ
（高橋 埃があって、やり出したら止まらなくなくなって）
・藤井 楽屋はずっと一緒？、仲いいですねえ。八嶋さんの楽屋も変わった雰囲気造り
してますよね。グラビアアイドルの写真集が沢山ある話。月刊乙葉もある。
八嶋 男優ばかりの芝居に出たとき、だんだん嫌らしくなってくる 健全性を保つ
ために女性の写真をみないと、モチベーションを保つため。
藤井 高校生かあ！？。今日家に帰って、絶対いいます。気持ち悪！！！っていい
ますよ。ほかの女優さん達も照れた顔をしてても、家では気持ち悪っていってる
はず。ごめんなさいね、でも尋常でない量なんです（あと、八嶋のミーハーぶり
とか）
・（すっかり藤井仕切りになってて）高橋 完全に隆の部屋になってるよね。
藤井 客席でみていて、この後あそこに行くのかと思ったら、緊張して。見た後に
感想を聞けたりする体験ってないから。八嶋 昨日の戸田恵子さんは2日目もみてて、
終わった後に楽屋にきて、立ち見の人もいてありがたいことよと（お母さんかよ）
今日のテーマ「正しい一発芸」
・藤井 今、距離感を感じました。え？って。八嶋 ゲストがメインなんで、ゲストに
合わせたテーマに。初日の古田新太さんの時は「演劇と私」。いろんな人の悪口、
誰が禿でかつらかとかいって帰って行った（ＷＯＷＯＷからオンエアできないと
いわれた） 三谷さんの時はシチュエーションコメディをつくろう。結局ぐずぐず。
高橋 怖かったんですよ。八嶋 普通にやり始めて、八嶋は予定調和で芝居してる
とか、舞台上で本気でダメ出しされた（もうまじで落ち込んだ）。
・八嶋 こうなったら、適当でいいんですが、なんでこうなったか。2人はもう結婚して
いるけど、高橋先輩はね（独身だから）合コンにね(高橋 合コン！？、合コン！！
と喜色） 藤井 (合コンで喜ぶなんて）普通逆でしょ。気持ちがつかみにくいわ。
八嶋 合コンでやるネタ、つかみをね。
高橋 今日はだいぶ藤井君のネタを収穫、学習したよ（高橋 なんとかで気持ち
悪！！とねた）（藤井、八嶋 脱力する） 高橋 （最前列で帰った客の席をみて）
克巳ショック！！（藤井、八嶋 脱力する） 八嶋 先輩はぬるいんだと思う。
高橋 品川庄司君が飲みの席で、とにかく前に出た方がいい。つっこみを憶えれば、
前に出れると (藤井 品川君失礼だぞ）「膝を２回叩いて、近寄って肩を叩き、
三谷さん！！」と見上げるねた。（藤井 手本としてやってみせる。大受け）
高橋 リズム感が違うもの（その後高橋がやってみるも、がっかりされる。）
・（高橋さんが考えたネタがほかにあるというので、２人でブラシアップすることに
なる。高橋 ハードルを上げられてもと、おびえる。ダメなギャグも受けるように
なってくる高橋、これが愛される理由？。でも、海の生き物に触られているようで
気持ち悪いとか、散々にいわれる。）
・禿禿娘3人を呼んで、高橋さんのネタをやってみる「乾杯の時、遠く離れた客には
カッキーンと返すもの」。八嶋 （がっかりして）昨日、飲み屋さんでサトエリが
やっていたよね。 (高橋 離れてたよね？）離れていたからわかったんです。
藤井 お客さんに1000円づつお返しします。すいませんでした。
・八嶋の一発芸 勢いがあればいいと思う 「手足を激しく上下に振りながら、ゴー！
ギャン！！」高橋 どんな状況でつかうのか、どこが面白いのかと疑問。
八嶋 どこでもいい(藤井 頷き）、テキーラを飲むときなんか最高（ライム、塩、
テキーラ ゴーギャン！。3階に向かって言い放ち、ゴーギャンポーズを返され、
ありがとう！。
以下、画家（サルバトーレ！、ダリといわないのが嫌らしいとつっこまれ）の名前を
叫びながら動く。八嶋 一瞬の面白さみたいな。刹那主義。以下、ゴッホ、ドガ、
ルノワールでおかわり といったところでハンドベルの音。
・（禿禿娘がハンドベルを鳴らしながら、終了を告げに来る。片手にみかんを掲げて）
みかんです、時間です。高橋さんにやれっていわれたんです（と嫌な顔をしながら
捌ける。）最後に、藤井さんから感謝を込めて 「世田谷パブリックシアター！！」
切れの良く、腰屈、お尻突き出しポージング。満面の笑顔で手を振りながら退場。
「エンディング」
・2人 舞台前に並び座って、トーク。八嶋 ゲストがみんな本気だして帰っていく。
ありがたいこと。高橋 もうすこし画家ねたをやりたかった。ベルがかぶって終了。
八嶋 それも美輪さん曰く、運命です。八嶋 最初は（キャパが少ない）シアター
トラムなのかなと思った。立ち見も出て800人弱、ありがとうございます。
高橋 藤井さんのファンももちろん。八嶋 そこに制作費の大部分を使ってます。
最後に「青春アミーゴ(修二と彰)」を客席にも降りて歌い踊り。すいませんね、
いきなり踊り出して、２，３階席いえーい。お疲れ様禿と禿。逃げろー（で退場）。
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