＠渋谷 シアターコクーン（2007/4/5-29 30ステージ）
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cocoon/index.html
全指定 S席8500円 A席6500円 コクーンシート5000円
原作：矢代静一 構成・演出：鈴木勝秀
美術：二村周作 照明：倉本泰史 衣装：前田文子 音響：井上正弘
ヘアメイク：高橋功亘 演出助手：長町多寿子 舞台監督：瀧原寿子
プロデューサー：北村明子 提携：Bunkamura 企画･製作：シス・カンパニー
出演：
堤 真一 ：あの男（伊之いの）ー東州斎写楽
高橋克実 ：重田幾五郎ー 十返舎一九
長塚圭史＊ ：北川勇助ー喜多川歌麿 ＊阿佐ヶ谷スパイダース
キムラ緑子＊ ：お加代、お春 ＊劇団M.O.P.
七瀬なつみ ：お米
西岡德馬 ：蔦屋重三郎
演奏 藤舎貴生（福原百七）：横笛 日野一輝：和太鼓
2007/4/7(土)晴 7:02－9:05PM(2'02)1F中段中央 客席満員(800人)
客層：20-30歳代女性8，9割。お友達連れ中心。
客入れ：当日券あり、詳細不明。本日は立ち見なし。折り込みチラシそれなり。
折り込みパンフ A4 1枚に配役、スタッフ。物販。堤真一サイン入りポスター限定
20部1000円 今回は10分で売り切れ。サインなし500円。パンフB5 30ページ
万遍なく読み応えあり。 カーテンコール1分2回。
71年初演作。実力派役者＋ハードボイルド演出家・スズカツのタッグで再演。
舞台。天井高さの黒格子が前後３。中央と袖から平台に乗った家装置が出捌け。上方
奥側に和太鼓と横笛奏者が常駐。
お話。絵描きを志す、後の写楽と歌麿。彼らが暮らす長屋に後の十返舎一九が転がり
込む。世直し・国家転覆を志す彼に戸惑いつつの奇妙な共同生活。そんな中、写楽は
飼い主とも言うべき愛人・お加代を痴情の果てに殺害（させられ）、逃亡生活へと。
ようやっと戻った江戸で再び絵筆をとり、独特の作風で人気作家となるが。
駈け抜ける人生をスマート・スピーディに描いて、合致。格子美術、平台の早間の
転換や、勢い込む音楽も相乗して、スルスル。芸術論とか、複雑な内心の葛藤とかは
さほど踏み込まず。深みにはまらずに、すっきり。スズカツらしい洗練は、蜷川幸雄
演出ファンなら猥雑さが足りないと不満がでそう感。役者は粒ぞろい、しっかりと
魅せてくれ。自身の絵への情熱に戸惑いながら取り憑かれてく、写楽役・堤に人間味
あり○。
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