＠新宿 THEATER/TOPS(2007/5/26-6/3 12ステージ)
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
全指定 前売当日共3500円 学生割引2500円（劇団のみ）
脚本・演出：小池竹見 舞台美術：小池竹見×杉山至
音楽：佐藤こうじ[Sugar Sound] 舞台監督：安田美知子、村岡晋
照明：齋藤真一郎[A.P.S] 音響：島貫聡 衣装：小原敏博
舞台装置：コイケ左官工房 宣伝美術：高橋歩 演出助手：小林英朗
制作：津田はつ恵、小林エリカ 企画・製作：双数姉妹
出演：＊＝新人
今林久弥 ：モリノ(作家)
井上貴子 ：御園（教師）
小林至 ：古葉（室長）
五味祐司 ：胡麻（社員）
熊懐大介＊：木佐貫（社員）
鰻家喜平治＊：今野(社員)
辻沢綾香＊ ：今井（社員）
河野直樹＊：香白木（社員）
宮田慎一郎＊：イノベ（編集者）、アルバイト魚多美
青戸昭憲＊：平尾（社員）
浅田依子＊：渡美アオイ
吉田麻起子：渡美アイコ
2007/6/2(土)晴 7:38-9:32PM（1'49）中段下手 客席ほぼ満員(140？人)
客層：20-30歳代中心、お友達連れ多め、男女半々。
客入れ：ベンチ1ひな壇にパイプ椅子の通常通り狭い客席。舞台装置上、中央よりが
いいかも。折り込みチラシ厚め。折り込みパンフ B5 3ページ。挨拶、配役、
スタッフ、予定。次回公演。10月「本気公演 トライアクト1」＠王子小劇場
物販。台本2種 500円1000円 Ｔシャツ2500円 缶バッチ400円。劇中歌CD1000円。
カーテンコール1回5分。五味さんへのだめ出し付き。
古参が退団、中堅が客演で不在の中、新人7人をいれての本公演。4月にお披露目の
イベント、彼らの何人かがおちたロリータ男爵田辺氏ゲストにて があり。
舞台。樽型円環がどーんと天井高さ。はつかねずみの回し車のように役者の歩行に
合わせて回転する無限道路、重力無視に設営されるテーブルと椅子がある事務所らに
なり。最後は、バー固定で役者を天地逆さまの遊園地アトラクションに動かし、まあ
すごい。脇の土塊な壁から椅子や窓枠が化石と突き出し。
お話。リストラ寸前のみそっかす社員・胡麻。それでも好意を抱く女性アルバイトに
ストーカーもどきの愚行、自分は内定者との噂を悪用。要はダメ人間。一方、女性
アルバイトの姉は、暴力絶えずのダメ作家に隷属。学生時代、教師に理不尽な仕打ち
を受け、その傷いえずの自虐行為とも。社会に疎まれる胡麻は反旗、女性アルバイト
と姉を軟禁、あげくに彼女らと透明人間を自称して略奪行為。胡麻に呼び出された、
教師、上司、作家は不安の面持ちで家に向かうのだが。
舞台大回転、物語は回りきらず、うーん。理不尽な仕打ち、被虐加虐双方の宙ぶら
りんなありさまをスケッチ。恐れと不安、希望と裏切りにある人達のおかしみ悲しみ
を浮かばせ。会社調度がおもちゃだったり、ハイテンションにうわずったり、脱力に
滑ったりと暗くならない工夫あちこちも、冗長の逆効果。中途がふくらんで曖昧と
なった物語、復讐のさみしい痛快さも薄れて、うーん。新人役者検討、中堅も持ち味
をだすも、もったいない感あり。