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 新国立劇場製作「氷屋来たる」

 @初台 新国立劇場 小劇場(2007/6/18-7/8 20ステージ)
 http://www.nntt.jac.go.jp/
 全指定 前売当日とも A席5250円 B席3150円 Z席1500円

 作:ユージン・オニール 翻訳:沼澤洽治 演出:栗山民也 美術:島次郎
 照明:勝柴次朗 音響:上田好生 衣裳:前田文子 ヘアメイク:佐藤裕子
 歌唱指導:伊藤和 演出助手:豊田めぐみ 舞台監督:加藤高
 芸術監督:栗山民也 制作:新国立劇場 伊澤雅子
 出演:
 中嶋しゅう:ハリー・ホープ(酒場兼下宿の経営者)
 宮島健  :エド・モジャー(ホープの義弟、元サーカス団員)
 小田豊  :パット・マグロイン(元警部補)

 大鷹明良 :ウィリー・オーバン(ハーバード大学法学部の卒業生)
 二瓶鮫一 :ジョー・モット (元黒人専門の賭博場経営者)
 花王おさむ:ジェイムズ・キャメロン(元ボーア戦争新聞特派員)

 木場勝己 :ラリー・スレイド(元シンジカリスト系アナキスト)
 久保酎吉 :ヒューゴー・カルマー(元アナキスト雑誌編集長)
 岡本健一 :ドン・パリット

 たかお鷹 :ロッキー・ピォッジー(夜番のバーテン)
 野々村のん:パール(夜の女)
 岡寛恵  :マージー(夜の女)
 明星真由美:コーラ(夜の女)
 粟野史浩 :チャック・モレロー(昼番のバーテン)
 武岡淳一 :モーラン
 伊藤総  :リーブ

 市村正親 :シオドア・ヒックマン(ヒッキー 金物のセールスマン)
 
 2007/6/24(日)小雨 1:00-4:47PM(1'48/休15/1'43)最前方より 客席満員(310人)
 客層:中年層中心の大人客席、女性7割。
 客入れ:当日券あり、バルコニーZ席はほぼ満員。平床3ひな壇13列。千鳥配置なの
 に見難い最前方△。 誘導随時。折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ 
 いつもの小冊子。物販。パンフ(B5 36ページ 800円)読み物たくさん。
 カーテンコール1分2回 名残惜しげに拍手する市村ファン?ちらほら。

 芸術監督・栗山氏のお別れ演出。
 舞台。くすんだコンクリートの大部屋。下手に高く狭い磨りガラスの窓列。中央に
 テーブルと椅子5、上手にアップライトピアノ。下手奧の階段から上階の宿。上手
 一段高く柱に止まった時計、そのまま上手が入口の設定。

 お話。場末の安酒場。日銭で暮らす、安酒を煽っては夢を語るだけの時代に取り
 残された男達。そこに、平和と改革を訴えるセールスマンがやってくる。

 勝手気ままなおじさん達のぶつぶつに苦笑、気骨あるダメ人間ぶりに感心。時代遅れ
 勝手気ままでも、世界を常に意識して共存していく人々。開かれた引きこもりぶりと
 いうか、自己に厳しいさまに時代を感じさせ。できるベテラン役者陣が身を切り刻む
 ように役柄に対峙。自分と向き合う台詞群、それも饒舌で長い、を真摯に語り、演じ
 てて感動ねこ。

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