＠天王洲アイル 天王洲銀河劇場(2007/7/5-16 15ステージ)
http://www.gingeki.jp/index.html
全指定 S席7500円 A席6500円
＠北九州 北九州芸術劇場中劇場 6/29-7/1 4ステージ
＠大阪 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ 7/20-22 4ステージ
＠名古屋 愛知厚生年金会館 7/24 1ステージ
＠新潟 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ 7/26 1ステージ
原作:リリー・フランキー 脚本：蓬莱竜太[モダンスイマーズ] 演出：G2
美術：古川雅之 照明：小川幾雄 音響：井上正広 音楽：佐藤史朗
衣装：堀口健一 ヘアメイク：武田千巻 振付：本山新之助
劇中歌：瓜生明希葉 方言指導：岡田幸子 演出助手：高野玲
舞台監督：榎太郎、林和宏 宣伝美術：東學 宣伝写真：須佐一心
制作協力：G2プロデュース プロデューサー：関川悦代、高橋典子、津村卓
制作：茅野亜希ほか 制作：柏木登ほか
企画・製作：日本テレビ、キューブ、北九州芸術劇場
出演：
萩原聖人 ：ボク
加賀まりこ ：オカン
林隆三 ：オトン
石田ひかり：真弓
津村知与支：マドロス、住人、新聞記者 [モダンスイマーズ]
千葉雅子 ：ブーブおばちゃん、小倉のばあちゃん、看護婦、ホステス [猫のホテル]
三上市朗 ：佐々木、ノブオ、住人、医者 [劇団M.O.P.]
八十田勇一：管理人、ママ、アツシ、住人
新谷真弓 ：筑豊のおばあちゃん、ぶどう、少年ボク、ホステス [ナイロン100℃]
2007/7/8(日)曇 6:05-8:43PM(62/休15/68)1F最前方中央 客席7割？(500？人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、女性過半数。
客入れ：当日券あり、詳細不明。リピータ割引あり7500→5000円。折り込みチラシ
厚め、回収箱あり。物販。パンフ A4 30ページ 1200円 ポスター500円
劇中歌CD 1000円 ほか。カーテンコール2回3分。
ベストセラー原作の舞台化。ねこ未読。人間味ある脚本の蓬莱竜太、すらっと
巧みな演出のＧ２に、フレンダリーな役者陣をそろえ。
舞台。前面、もう片づけなさいよな男部屋。万年床、こたつテーブル周りに雑多
壁沿いにシンク、冷蔵庫、収納箱。上手アパートドア、下手机と窓。シンクら
調度がちいサイズで慎ましい生活感。後方、一段高く大小窓のある壁。中央窓に
戸外、東京タワー(画）らをみせ。
お話。東京で泣かず飛ばずも、ちょっとは気骨ある息子と、ほどよくかまわない
九州な母親の絆。無頼の父と、見守る周囲を絡めて描く、人と人の物語。
すっとまっすぐに沁みて、しみじみねこ。明暗とも登場人物をまっすぐに見つめ、
寄り添う脚本、要領よく展開しスタンダードに会話を重ねる演出の率直舞台。
前半、シーンを重ねてのボク回想がメイン。ボク役の萩原さん、ほとんど出ずっぱり
モノローグ中心の難役も、独特の自然体で力むことなく演じ。人形、スライド式
平台装置で工夫、過去と現在を手際よくみせ。とほほエピソードと笑い多めに、
ほんわかと描くけど、原作もそうなのかしらん。
後半、それぞれの内面に迫り、明暗とも浮かばせ。暖かな人間味ある描き方に味わ
い。やがて、母子と父の結びつき、それぞれの孤独に焦点。大事の人を失い、残さ
れた孤独の痛み、蘇る記憶の暖かさが残り、涙を誘い。ある程度の年行った者なら
琴線に触れるラスト、なるほどベストセラーと思うねこ。
役者。ボク役、萩原さん。染まず漂う、強くはないが決して弱くもない。そんな中庸
を穏やかに熱演。オカン役の加賀。ほどよい、普遍的なふけ具合。恋人役、石田さん
声きれい、押しつけがましくなく、強い存在感でボクと似たもの通し。後輩役・
津村 君よ呼びたい存在感。つかず離れずの距離感○。今回、彼に注目する人が
多いかも。
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