＠渋谷 シアターコクーン(2007/9/1-26 29ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cocoon/index.html
全指定 Ｓ11000円 Ａ9000円 Ｂ7500円 コクーンシート5000円
作・演出：長塚圭史[阿佐ヶ谷スパイダース]
美術：島次郎 照明：原田保 衣裳：前田文子 音楽：上野耕路、今堀恒雄
音響：加藤温 ヘアメイク：鎌田直樹 アクション：渥美博 映像：上田大樹
音楽監修：澤井宏始 演出助手：坂本聖子 舞台監督：福澤諭志
宣伝美術：東學 宣伝写真：谷敦志 宣伝ヘアメイク：宮内宏明、黒田啓蔵
宣伝衣裳：矢野恵美子 営業：加藤雅広 票券：岡野昌恵
制作：橋本芳孝（松竹）、大宮夏子（Bunkamura） プロデューサー：加藤真規
制作：松竹／Bunkamura
主催：Bunkamura
出演：
市川海老蔵：レイ
宮沢りえ ：リリス(レイの妻）
勝村政信 ：アダム（ニュイラクーペの領主 リリスの前夫）
手塚とおる：司教
永作博美 ：エヴァ（アダムの後妻）
中山祐一朗：プット・ケルブズ（アダムの従者） [阿佐ヶ谷スパイダース]
市川しんぺー：ラーム（アダムの腹心） [猫のホテル]
山崎一 ：ブランジュ（語り部役）
渡辺哲 ：ガミュギル（リリスの主治医）
山本亨 ：ジョン・ジョージ（レイの昔の仲間）
明星真由美：マリー・ナダスティ（レイの昔の仲間）
堀川政信（子役）：少年
窪田壮史：（新国立劇場演劇研修所１期生）：従者
古川龍太：（新国立劇場演劇研修所１期生）：従者
演奏：DRACUL QUARTET 保科由貴（ヴァイオリン） 塚本弥生（ヴァイオリン）
深谷由紀子（ヴィオラ） 橋本歩（チェロ）
2007/9/16(日)残暑 2:02-5:12PM(1'22/休21/1'24)1F後方から 客席超満員(780？人)
客層：20-30歳代中止に女性8，9割。中年層ちらほら。
客入れ：冷房やや強めで寒し。物販。パンフ A4 42ページ 1800円。長塚圭史×
海老蔵対談収録。ポスター大1000円、小800円 Ｔシャツ2800円。
カーテンコール2回3分。
海外を舞台にした長塚圭史新作。
舞台。深い森の中、中世物語ムード。舞台前面に傾斜した赤い額縁、中央上方には
「GOD FEARING DRACUL（ドラクルを恐れている神）」とあり。前方左右に円弧を描く
道を渡し。奥の闇に道を桟橋然とつなげたり、屋敷部屋の島装置２つを現したり。
後半、王宮の場面は一枚板で広々。
お話。18世紀フランス、隠遁する夫婦。実は夫は蘇ったジル・ド・レイ公。ジャンヌ・
ダルクの副官、彼女亡きあと同性愛に陥り、幼児虐殺に走った吸血鬼。聖女復活に願
かけて300年を吸血鬼として生きながらえている。妻も罪人、領主以外の子をはらみ、
殺して追放されている身の上。互いに償いを求め、レイは吸血を断ち懺悔の日々を
送っている。しかし、領主の司教の計略、黒死病で乱れた国民の歓心を買う がため
レイの妻は誘拐されてしまう。レイ、怒り爆発、惨劇スイッチオン。
人間くさく描く、魔と聖の物語。神を冒涜するよこしまな行動と、純粋な愛情が同居
文体をあえて翻訳調として端正に仕上げも、演技演出は宿命、異端を負っての葛藤、
苦しみを生々しく描き。神と人を語るときの形ばかりの言葉とドラマは薄くも、
個々人でみせて魅了。海老蔵の身を刻むよな有様、宮沢の抑えられた激情にほよよ
ねこ。動くゴシックホラーな美術、美しい照明○。
[月間一覧］